使えるのはどんなとき?条件・省略など英語の関係代名詞「who」を完全ガイド

関係代名詞の「who」
サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

「who」といえば「誰?」という意味で疑問文で使うイメージですよね。

でも英語では「who」は関係代名詞として使う場合がよくあるんですよ!

今回は関係代名詞の「who」について、使える条件や省略できる場合などをわかりやすく紹介しますね。

主格?目的格?関係代名詞「who」が使えるとき

はじめに、関係代名詞「who」が使えるときをハッキリさせましょう。

結論から言えば、関係代名詞としての「who」は、先行詞が「人」主格か目的格の場合に使うことができます。

いきなりそう言われても「え?」と思われるかもしれないので、順番に説明していきますね。

【条件1】直前に「人物」がくる

まず、関係代名詞「who」は直前にくる単語が人物についての言葉である必要があります。

直前の単語が物事では使えないという意味です。

以下の例文をご覧ください。

I know the girl who walks in the park every day.
(毎日公園を歩いているその女の子を知っているよ)

「who」の直前に、人である「girl(女の子)」という単語がきていますよね?

何か挿入句などが入る場合を除いて、「who」の直前はこのように人を表す言葉であるのが条件ですよ。

以下の例文のように、直前の人は単数ではなく複数でもOKです。

I know the boys who you saw yesterday.
(昨日君が見かけたその男の子たちを知っているよ)

意味的に「whoは人物についての説明をする関係代名詞」というイメージをもつのもすごくいいですよ。

なお、このように関係代名詞の直前に置かれて関係代名詞以下の内容によって説明される言葉を先行詞と言います。

【条件2】「主格」か「目的格」である

そして、関係代名詞「who」が使えるときの2つ目の条件は「主格か目的格のとき」です。

関係代名詞には3つの格があり、whoが使える・使えないは以下のようになっています。

関係代名詞の3つの格「who」は使える?
主格使える
所有格使えない
目的格使える
関係代名詞の3つの格とwhoの使える・使えない

所有格で使えるのは「whose」だけです。

目的格は原則としては「whom」とされていますが、実際の日常会話では問題なく「who」が使われています

このように「who」は先行詞が人で、主格か目的格のときに使えますよ。

覚えておいてくださいね。

なお、関係代名詞の「who」そのものは「誰」とは訳さないですよ!

ほかの関係代名詞と「who」の違い・使い分け

関係代名詞の「who」の使い方がわかったところで、ほかの関係代名詞との違い・使い分けを見てみましょう。

「先行詞が何か?」による違いと「格」による違いを順番に紹介していきますね。

「先行詞が何か?」による関係代名詞の違い

まずは、ほかの関係代名詞と「who」の違いを「先行詞が何か?」による違いから見てみましょう。

使える関係代名詞は先行詞が人か物事かによって、以下のように決まっています。

先行詞の種類関係代名詞
先行詞が「人」who・whom・whose
先行詞が「物事」which・that・whose
先行詞の種類による関係代名詞の使い分け

先行詞が物事のときは「who」は使えないわけですね。

whom」と同じく、あくまでも先行詞が人のときだけです。

「格が何か?」による関係代名詞の違い

そして「格」の違いによっても差が出てきます。

主格・所有格・目的格によって関係代名詞は以下のように使い分けされますよ。

格の種類関係代名詞
主格のときwho・which・that
所有格のときwhose
目的格のときwhom・who・which・that
格の違いによる関係代名詞の使い分け

所有格のときは「who」が使えることは100%ありません。

「that」と同じく、whoが使える場面は主格か目的格のときですね。

目的格として「who」を使うときは意味・役割としては「whom」と違いはないですよ。

ちなみに、関係代名詞の「that」も「先行詞が人で主格か目的格のとき」に使われますが、「that」は特定の状況でのみ使われるという点に違いがあります。

関係代名詞の「who」が省略されるときはあるの?

あとは関係代名詞「who」の省略についても紹介しますね。

関係代名詞「who」が省略されるときは……あります!

目的格の「who」が省略される場合

いくつかパターンはありますが、もっとも省略されるのは目的格の「who」で「先行詞 + who + 主語 + 動詞」の形のときです。

以下の例文をご覧ください。

I know the boys who you saw yesterday.
(昨日君が見かけたその男の子たちを知っているよ)

「boys(先行詞)+ who + you(主語)+ are(動詞)」の順番になっていますよね?

この形の場合の「who」は省略できます。つまり以下のように言ってOK。

I know the boys who you saw yesterday.

「who」だけでなく、目的格の関係代名詞の場合は共通して省略できます。

主格の「who」が省略できる場合

これが主な省略ですが、例外的に主格の「who」も省略できるパターンがいくつかあります。

たとえば「関係代名詞が関係詞節の中で補語になっている」という場合には「who」を省略できます。

以下の2つの英文を見比べてみてください。

省略なし

She is not the woman who she was.

省略

She is not the woman she was.

※「彼女は昔の彼女ではない」という意味です。

「who」以下が「she was」という「主語 + be動詞」なっていますよね?

こういった場合には関係代名詞「who」を省略できますよ。

「who」を含めた主格の関係代名詞の省略については別記事でまとめています。

主に5パターンあるので、さらに詳しくはそちらを読んでみてくださいね。

主格の関係代名詞の省略について

まとめ

今回は関係代名詞「who」について紹介しました。

まとめると次のとおりです。

関係代名詞「who」まとめ

  • 使える条件1:先行詞が人
  • 使える条件2:主格か目的格
  • 「who」を省略できる場合もある
海外留学で英語で学ぼう!

カナダ留学コンパス

なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

だったら、「その他の文法のカテゴリ」を要チェックだね♪

英語が苦手なあの人に教えてあげよう♪
ABOUT US
中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
こちらも合わせていかがですか?