先日、夫(アメリカ人)がサラダを作ってくれました。
名前は「Seven-Layer Salad」。「7層(段)のサラダ」という意味ですね。
これがまた見た目がきれいで、おいしかったのです。
調べると、アメリカではごく一般的な家庭料理だそうですが、私はまったくく知らなかったです。
今回は、その Seven-Layer Salad について、その魅力と作り方を紹介しますね。
目次
Seven-Layer Saladとは?
このサラダの魅力は、なんといっても、見た目が華やかなことです。
「7層(段)」と名前に入っているだけあって、たくさんの具が入っていて、盛られた器を横から見ると、層状(段々)になっています。
具を混ぜ合わせるという工程はなく、食卓に並べる器に、直接、具を1種類ずつ層状に入れていきます。
Seven-Layer Saladに使われる食材
ウィキペディアによると、「Seven-Layer Salad」には、主にこんな食材を使うそうです。
iceberg lettuce, tomatoes, cucumbers, onions, sweet peas, hard boiled eggs, sharp cheddar cheese, and bacon pieces.
Seven-Layer Salad - Wikipediaより引用しました。
わかりやすいように日本語にしますね。
メジャーな具
- レタス
- トマト
- きゅうり
- たまねぎ
- グリーンピース
- ゆで卵
- シャープチェダーチーズ
- ベーコン
※シャープチェダーチーズについては、後半の注意書きをご覧ください
こんな感じですが、種類が増えたり減ったりすることもあるようです。
もはやこれだけでも8種類ありますし……。
まぁ、要は何でもいいんですね。
入れたい野菜などを好きなだけ入れたらいいんだと思います。
味は「想像どおり」
ソースは、マヨネーズベースなので、味の想像がしやすいと思います。
代わりにサワークリームが入ることもあるそうですが、日本人にはあまりなじみがありませんね。
上記の具材とマヨネーズ……想像していただけるとわかるかもしれませんが、そんなにびっくりするような「味の変化」があるわけではないんです。
もう、本当に想像通りの味です(笑)。手は全く込んでいません。
でも、いろいろな具の味が楽しめておいしいんですよー。
つまりは
具だくさんのサラダですから。
見た目が華やかで、手軽でおいしい。まさに「アメリカの料理」ですよ。
Seven-Layer Salad のレシピ
こんなことを言うと身も蓋もありませんが、「具を層状にしていく」というだけで、特に秘訣もありません(笑)。
参考までに、今回夫が作ったサラダのレシピを紹介しておきますね。
(※ 料理好きだった方の形見としてもらった「レシピボックス」の中にあったレシピだそうです)
Seven-Layer Salad
・Place directly into serving container (器に直接盛ること)
-Layred(具の層、下から)-
1/2 head Lettuce, broken(レタス半分、小さく崩す)
1 (10 oz.) pkg. frozen Peas, boiled 1 minute(10オンス入りの冷凍グリーンピース1袋、1分ゆでる)
1 cup diced Celery(セロリ1カップ、切る)
1/4 cup diced green Bell pepper(グリーンベルペッパー1/4カップ、切る)
1/2 cup chopped green onions(ねぎ1/2カップ、刻む)
4 hard boiled eggs, sliced(ゆで卵4こ、薄く切る)
8 slices Bacon, cooked+crumbled(ベーコン8切れ、焼いて崩す)
2 TB sugar blended into 2 cups manonnaise and frost(2カップのマヨネーズに砂糖大さじ2を加えたもの、具の上に塗る)
1/2 cup grated chedder cheese over top
(削ったチェダーチーズ1/2カップ、上から振りかける)
Refrigerate over night if needed.(必要であれば、冷蔵庫で一晩冷やす)
補足: アメリカの1カップ=240〜250cc
10オンス = 約280グラム
参考1: アメリカの計量カップと計量スプーンの「謎」
参考2: アメリカで使われる単位「ポンド」「オンス」 がややこしすぎる件
野菜を切るときの表現をまとめるとこちらです。
diced | サイコロサイズで「ころころ」の状態 |
---|---|
chopped | 刻まれた状態 |
minced | みじん切りされた状態 |
写真とともに見ていくとすぐにできると思います!
「Seven-Layer Salad」の材料
材料はこちらでくわしく説明しますね。
レタス
まずはレタス。レタス半分を小さく崩してボウルに入れます。
グリーンピース
10オンス入りの冷凍グリーンピース1袋を1分ゆでて入れます。
セロリ
セロリ1カップを切って入れます。
グリーンベルペッパー
グリーンベルペッパー1/4カップを切って乗せます。
「ベルペッパー」は、ピーマンを大きくしたような野菜です。
日本では、パプリカという赤と黄色の大きなピーマンのような野菜がありますが、基本的にそれと同じだと思います。
辛くない唐辛子の一種で、歯ごたえがいいです。緑色じゃなく、赤や黄色のパプリカで作っても、彩りがきれいでいいですね。
上の画像は黄色いものを使っています。
ねぎ
ねぎ1/2カップを刻んで乗せます。
ねぎ(グリーンオニオン)は、少し粗めに刻むといいと思います。
ゆで卵
ゆで卵4こを薄く切って乗せましょう。
ベーコン
ベーコン8切れを焼いて崩し、乗せます。
ベーコンは、いわゆる「カリカリベーコン」にします。油を入れず、フライパンで焼きます。
焼いたあと、油をしっかり取って、食べやすい大きさに崩します。
マヨネーズ
2カップのマヨネーズに砂糖大さじ2を加えたものを具の上に塗りましょう。
夫は、マヨネーズに砂糖を混ぜずに、普通のマヨネーズで作りました。
アメリカのマヨネーズは、日本のものと風味や触感が少し違うような気がします。
アメリカでも日本でも、それぞれ代表的なブランドのマヨネーズを食べていますが、アメリカの方が、ふわっとしていて(ホイッピングな感じ)で、酸味が少ないような気がします。味もあっさりしているような……。
日本のマヨネーズで作る場合は、量を調節してください。このレシピの野菜の量に、約500ccのマヨネーズをかけると、すごいことになりますね。
9チェダーチーズ
削ったチェダーチーズ1/2カップを上から振りかけて完成!
アメリカでは、ごく一般的に売られている「チェダーチーズ」ですが、本来のイギリス原産の「チェダーチーズ」とは、風味が全然違うそうです。
アメリカの「チェダーチーズ」は、風味をつけたプロセスチーズで、「マイルド」「ミディアム」「シャープ」「エクストラ・シャープ」など、いろいろなタイプがあります。色は、オレンジ色をしています。
このサラダを作るときは、削られた状態のチーズを使います。
日本で作る場合、ピザなどに使うシュレッドチーズでもいいでしょうが、ブロックのプロセスチーズを切った方が、風味がオリジナルに近いかもしれませんね。
Refrigerate over night if needed.
必要であれば、冷蔵庫で一晩冷やしましょう!
具は、ほかにもオリーブなどを入れてもよさそうです!
粗びきこしょうも少し入れると、さらにおいしいです(塩は、ベーコンの塩気があるので入れなくて大丈夫です)。
「Seven-Layer Salad」はパーティーにピッタリ
見た目が豪華なので、パーティーやピクニックにぴったりです。
アメリカでは、自宅に人を呼んでホームパーティーをすることがよくあります。
パーティーに参加する人が、1品ずつ持ち寄る「potluck(ポットラック)」というスタイルもよくあるので、そういうときにもいいですね。見栄えがするので。
でも、1つだけ気になったことがありました……。
それは、お皿に取り分けるときのこと。
ねぇ、これ、すっごく盛り付けにくいんだけど(イラッ)。
「層」になっているからね。
最初の見た目はいいんだけど、盛り付けているうちに、ボロボロ崩れてきて、結局ぐちゃぐちゃになりそう。いっそのこと、食べるときに、混ぜて食卓に出したらどうかな?
あぁ、気にしないで。ぐちゃぐちゃになってもいいんだよ。
え?
だって、これってパーティーディッシュ(パーティー用の料理)でしょ? パーティーの時って、各自取り分けることが多いけど、人によっては上だけ取ったり、下だけ取ったりするから、どうやってもぐちゃぐちゃになるってこと。
それでもいいんだ! それも「なんでもあり」ってことだね。
最初から、1人分ずつ小さな器に盛り付けておくと、気にしなくていいし、高級感が増すかもしれないけど、普通はそこまでしないよね。
欠点が欠点にならない。アメリカならではですね。
まとめ
今回夫と私が初めて出合った「Seven-Layer Salad」ですが、正直言って、こんなに印象に残るお料理になると思わず、
夫がタッパーに盛り付けてしまい……写真が残念なことに。
こんなことなら、もっと写真映えのする器に盛り付ければよかったです。
痛恨のミス!! でも、思わぬ収穫でした。
写真は、次回作ったときにステキなものにアップデートしていきたいと思います。
みなさんも、自分の好きな具材で、アメリカンなオリジナルサラダを作ってみませんか?