日本だと通称「ハナキン」の金曜日になると、「あ~やっと週末だー!」って気分になりますよね。
でも、なんとアメリカだと「よし、木曜日だ!飲もうぜ!」って、もう週末モードになるんです!
今回は、ちょっと発音が難しい英語の「木曜日」の発音のコツから由来・語源まで詳しく紹介します。
- 日曜日は「Sunday」
- 月曜日は「Monday」
- 火曜日は「Tuesday」
- 水曜日は「Wednesday」
- 木曜日は「Thursday」今ココ
- 金曜日は「Friday」
- 土曜日は「Saturday」
「木曜日」のスペル・略
まずは「木曜日」のスペル・略をかんたんに見ておきましょう。
英語で「木曜日」は「Thursday」です。
「木曜の」を表す「Thurs」と「日付」を表す「day」がくっ付いて、「Thursday」ですね。
略した形(省略形)は「Thu.」と表します。
「Thu.」が一番多いのですが、「Thur.」や「Thurs.」という長めの表記や、「Thr.」という形で表記することもありますよ。
火曜日を表す「Tue.」と間違えやすいので気をつけて!
「木曜日」の発音・読み方
次に、「木曜日」の発音・読み方を紹介します。
七つの曜日の中で、最も発音が難しいのが「Thursday」なので要注意ですよ。
「Thursday」の「Th」の音は「LとRの発音」と並んで日本人が最も苦手な発音と言われているんです!
では、発音してみましょう。
「Thursday」は、発音記号では「θˈɚːzdèɪ」と表記します。
読み方をカタカナで表すならば「サーズデイ」ですね。
この「サーズデイ」の「サ」の音ですが、なんと「サンデー」や「サタデー」の「サ」とは異なる音なんです!
「サンデー(Sunday)」や「サタデー(Saturday)」の「サ」は「S」の音なんですが、「サーズデイ(Thursday)」の「サ」の音は「θ」という日本語には無い音の出し方を使います。
「サーズデイ」の「サー」の部分は、舌先を前歯で軽く挟み、舌をシュッと引きつつ、喉の奥で「あー」と音を出してみてください。
「30」を表す「Thirty」の「サー」も同じ音の出し方ですよ。
「サンデー」や「サタデー」とは違って、「サーズデイ」は口を大きく開けすぎないのがコツです。
口全体は決して広がることなく、むしろ口をすぼめるような感じですね。
「サーズデイ(Thursday)」の「Th」の部分の音である「θ」については、「THの発音について」の記事で詳しく紹介しているので読んでみてください。
「木曜日」の由来・語源
続いて、英語の「木曜日(Thursday)」の由来・語源を見てみましょう。
「Thursday」は、北欧神話の神様「Thor(トール)」が起源だと言われています。
「トールの日」ということで「Thor's day」となり、形がちょっと変化して「Thursday」なわけですね。
ちなみに、「トール(Thor)」は水曜日の神様「オーディン(Woden)」の長男なんですよ。
また、「Thor」は「ソー」とも読むのですが、アメコミ好きの人はピンと来た人もいるのでは?
有名なアメコミのヒーロー「マイティ・ソー」のモデルでもあるんですよ。
「Thor」は雷の神様なので、なんと雷を表す言葉「Thunder」と木曜日の「Thursday」は同じ語源なんです!
言葉って、意外なところで繋がってきて本当に面白いですよね~。
日本と英語圏の「木曜日」の違い
では、日本と英語圏における「木曜日」の違いにも触れてみますね。
日本では、古代中国の思想「七曜」に基づいて、木曜日は惑星の「木星」を表しています。
先ほど「Thursday」は雷の神様「Thor」が語源という話を紹介しましたが、日本とは捉え方が異なるのでしょうか?
実は、英語圏でも「木曜日(Thursday)」は「木星」の意味でもあるんです。
どういうことか、説明しますね。
英語で「木星」は「Jupiter(ジュピター)」と言うのですが、「Jupiter」という言葉は、ローマ神話における主神「Juppiter(ユーピテル)」が語源です。
その「Juppiter」ですが、なんとラテン語では雷の神様「Thor」と同じと見なされているんです!
つまり、分かりやすく図で表すと以下のようになります。
北欧神話の雷の神様「Thor(ソー)」= ローマ神話の主神「Juppiter(ユーピテル)」= 木星「Jupiter(ジュピター)」
日本でも英語圏でも、今回の「木曜日」の他にも「火曜日」や「水曜日」も同じく「惑星」なんですねっ!
「木曜日」はもう週末!?「木曜日」に関わるフレーズ
最後に、「木曜日」に関わる英語のフレーズを紹介します。
歴史の教科書では、株価が大暴落した日である1929年10月24日の「暗黒の木曜日(Black Thursday)」が有名ですね。
でも、現代のアメリカでは「木曜日」といえば、最も身近なのは「Thirsty Thursday」だと言う人が多そうです。
「Thirsty Thursday」は直訳すれば「喉が渇いた木曜日」になります。
つまり、かんたんに言えば……「もう週末みたいなもんだ!よっしゃ飲みに行こうぜー!」ということです!
日本で言うところの「ハナキン」が、アメリカではもう木曜日に来ているという感じですね。
実際にレストランやバーでは「Thirsty Thursday!」を掲げて、木曜日の夜は割引をしているところもあるんですよ。
ちなみに「Thirsty」と「Thursday」の両単語の頭の「Th」が韻を踏んでいるのもポイント。英語っぽい発想ですよね~。
他に「木曜日」に関わるものとしては、「Thanksgiving Day(サンクスギビングデー: 感謝祭)」があります。
収穫に感謝して家族でターキー(七面鳥)を囲む祝日である「Thanksgiving Day」は、アメリカでは毎年「11月の第4木曜日」と決まっています(カナダでは10月の第2月曜日)。
まとめ
では最後に「Thursday(木曜日)」についてまとめます。
スペル | Thursday |
---|---|
省略 | Thu. ※「Thur.」「Thurs.」「Thr.」もある |
発音 | [ θˈɚːzdèɪ ]※「th」の発音は「 s 」とは違うので注意 |
由来・語源・意味 | 北欧神話の雷の神様「Thor(トールともソーとも読む)」。日本でも英語圏でも「木星」を表す |
備考 | 「Thirsty Thursday」はアメリカ版「ハナキン」 |
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