上から読んでも下から読んでも同じ「逆さ言葉」を1つ思い浮かべてください、と言ったらどんなものが浮かんできますか?
小学生の頃はよく言葉遊びをしたものですが、この言葉遊び、英語を学ぶ上でもとても役に立つんですよ。
単語であれば新聞紙(しんぶんし)、文章であれば「英語言え」(えいごいえ)「私負けましたわ」(わたしまけましたわ)などがあります。
では英語の回文はどうなのか? 今回は英語における怪文書、ではなくて回文章についてみていきます。
回文ってなに?
では、まず最初に回文という言葉について。大辞林の定義によれば
上から読んでも下から読んでも同文・同文句になるように書かれた文
たぶん「逆さ言葉」という単語の方が馴染みがあるのではないでしょうか。小難しく言うと「回文」って呼ぶんですね。
日本語の場合は漢字、ひらがな、ローマ字で回文を考えることができます。例えば、
- 漢字なら「山本山」が有名ですね。(ちょっと古いか?)
- ひらがな なら「よだれだよ」「いか と かい」
- ローマ字なら「AKASAKA (赤坂)」「URANINARU(裏になる)」
この中では、ひらがなのものが一般的ですね。
英単語での回文
じつは日本語だけでなく英語にも回文はたくさん存在します。
英語で回文のことは「palindrome」といいます。
私も17年以上オーストラリアに住んでいるのに、前出の映画を観るまでこの単語を知らなかった。
こちらの小学生でも学ぶ回文にはこんなものがあります。
- ewe(雄羊)
- level(レベル)
- eye(目)
- civic(市民)
これを見ているとわかりますが、英語の回文は日本語とは違い、発音は関係ないようです。あくまで字面での問題です。
英語の文章での回文
今度は回文の文章です。
オーストラリアの小学生でも学ぶ有名なものとしては
Madam, I'm Adam.(マダム、私はアダムです)
というのがあります。アダムがイブに最初に話しかけた言葉と言われています(笑)。
おそらくこれへの返答は、
Eve.(イブです)
と、回文で返事したのでしょうね(笑)。
そのほかに有名なものは、
- Was it a cat I saw?(私が見たのはネコですか?)
- Step on no pets(ペットを踏まないで)
英語の文章での回分は、コンマやスペース、アポストロフィは考慮に入れないようですね。
ちなみに回文は、カリキュラムに組み込まれているわけではないですが、各自先生がちょっとしたアクティビティーの一貫とし出すことが多いです。私も実体験済み。
まとめ
というわけで、今回は英語の回文について紹介しました。
こういうところで英語への興味につながればうれしいなと思います。