J-POP(邦楽)の歌詞の中にはめっちゃ英語のフレーズが出てきますよね。
でもほとんどのミュージシャンはそれをカタカナ英語で発音しています。
今回はその問題点について紹介しましょう。
英語だけど読みはカタカナ英語
J-POP(邦楽)の歌詞と英語のフレーズはいつから切り離せなくなったんでしょうねー。なんとなくかっこ良く聞こえるからだと思いますが、問題があります。
それは、歌詞カードに出てくる文字としては英語(アルファベット表記)なのに、音声としてはカタカナ英語で歌っていることです。
最近気になったのはたまたまミュージックステーションで見たきゃりーぱみゅぱみゅさん。
きゃりーぱみゅぱみゅさんの『Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~』です。
歌っているときのテロップが……
聞いたら普通なのですが、テレビで歌っている時に出ているテロップがアレなんです。
Pa Pa Party in The Pumpkin
Crazy Crazy Crazy Night
ダンシング ダンシングパンプキン
Crazy Paty Night
私が問題と思うのは別に日本語のなまりのある「カタカナ英語」で歌っていることではありません。どう聞いても日本語なのに、ソレを表記としてアルファベットを使うのが問題なんです。
本来はこちらのように書くべきなんです。
パ パ パーティー イン ザ パンプキン
クレージー クレージー クレージー ナイト
ダンシング ダンシングパンプキン
クレージー パーティー ナイト
何が問題なの?
ここまで書いても「で? 何が問題なの??」って言われるかもしれませんね。
私が問題だと思うのは、この現象を見ると「Pumpkin」は英語で「パンプキン」と発音すればいいのか! と頭のなかで処理してしまうことです。
だって、実際に「Pumpkin」を「パンプキン」って読んでいますからね。特に子どもたちがそれを見て育つと、将来苦労しそうです。「Pumpkin」は「パンプキン」じゃなく「pumpkin」って発音するんですよ。
よかったら英語のネイティブ・スピーカーにこの曲を聞かせてみてください。「英語のパートあった?」と質問すれば、どの程度英語からかけはなれいているのかがわかります。
でも別にきゃりーぱみゅぱみゅさんだけに言っているのではないですよ。たまたまサンプルとして抜き出しただけで、ほとんどのJ-POPがそうです。
「SEKAI NO OWARI」は逆に……
実はJ-POPには逆のパターンもあります。「SEKAI NO OWARI」の「ドラゴンナイト」とかです。
ドラゴンナイト 今宵、僕たちは友達のように歌うだろう
ムーンライト、スターリースカイ、ファイアーバード
今宵、僕たちは友達のように踊るんだ
どう聞いても英語なのに日本語のカタカナで書いているんですよ。
っていうか、カタカナ発音なのにアルファベットを書くのと違ってこれはカッコいいなぁ。
まぁ、これも本来の表記はこう書くべきですね。
Dragon Night 今宵、僕たちは友達のように歌うだろう
Moonlight, starry skies, firebirds
今宵、僕たちは友達のように踊るんだ
「starry skies」や「firebirds」のようにちゃんと複数形になっているのもニクイですね。しかも、SEKAI NO OWARIのボーカルの方は英語が上手ですよねー。こちらはすべて英語で歌っているバージョン。いやー、カッコイイですねー。
まとめ
さて、今回はJ-POPの中に英語のフレーズを入れた時の表記の違和感について書きましたが、最終的に「セカオワ」がカッコイイという話になってしまいました。