英語の名詞って? 名詞の基本まとめ
こんにちは、サッシ です。
言葉の品詞の中でも最も種類が多い「名詞」ですが、英語の名詞は意外と奥が深いんです!
今回は英語の「名詞」について、種類から使い方まで分かりやすく紹介します。
英語の名詞について
そもそも、「名詞」とはどんな言葉でしょうか?
英語の名詞とは?
かんたんに言ってしまえば、名詞とは「人・もの・出来事」などと思ってください。
名詞とは?
人・もの・出来事を指す言葉
言葉で説明するよりも、どういうものが名詞かを見た方が早いですよね。
たとえば、「girl(女の子)」とか「apple(リンゴ)」とか「speech(スピーチ)」などが「名詞」に当たります。
超基本の名詞を一覧にすると、以下のような言葉たちがありますよ。
man | 男性 |
---|---|
player | 選手 |
desk | 机 |
cat | ネコ |
family | 家族 |
Japan | 日本 |
milk | ミルク |
information | 情報 |
news | ニュース |
名詞を英語でなんて言う?
名詞を英語では「noun」と呼びます。
日本語 | 名詞 |
---|---|
英語 | noun |
発音記号 | náʊn |
辞書上での記号 | 「名」や「n.」 可算名詞「C」 不可算名詞「U」 |
ほかの品詞と名詞の違い
よく使われる品詞の中でも、名詞は動詞や形容詞と大きく異なる点があります。
それは、「時制が無い・修飾しない」ということです。
名詞は時制がない
たとえば、動詞である「play」を見てみましょう。
「play」は過去の話だと「played」という「過去の形」に変化します。
ところが、名詞には時制がありません。時制ではありませんが、複数形になると「『 s 』がつく」という特性はあります(後述します)。
名詞は修飾できない
形容詞である「cute(かわいい)」は名詞「cat」にくっ付けて「cute cat(かわいいネコ)」と修飾することができます(参考:「修飾する」とは?)。
でも、「名詞」はこういった変化・修飾は一切できません。
ただ、ちょっと裏ワザ的に「 ’(アポストロフィ)」を使って「修飾っぽいこと」は可能です。
「Cat’s eye(猫の目)」 とか「John’s bar(ジョンさんのお店)」などがそうですね!
ただし「dog ear(『本のページの隅の折れ』のこと)」や「god hand(神の手)」のように使われる名詞の形容詞的用法もあります。
名詞の種類は「2チーム・5種類」
では、英語の名詞の種類を紹介しますね。
英語の名詞はズバリ「2チーム・5種類」です!
名詞を大きく分けると「可算/不可算名詞」の2つ
名詞は、まず大きく2つのチームに分かれています。
名詞にある2つのチーム
- 可算名詞
- 不可算名詞
可算名詞を英語では、具体的に「1個、2個、3個……」のように数えられる名詞を「可算名詞(数えられる名詞)」と言い、数えられない名詞を「不可算名詞」と呼びます。
可算名詞と不可算名詞の違いについてもご覧ください。
5種類の名詞とは?
それをさらに分けると、以下の5種類の名詞が存在します。
5種類の名詞
- 普通名詞
- 集合名詞
- 固有名詞
- 物質名詞
- 抽象名詞
これらの関係をまとめると、以下のような分類になりますよ。
可算名詞 | 普通名詞 |
---|---|
集合名詞 | |
不可算名詞 | 固有名詞 |
物質名詞 | |
抽象名詞 |
この5種類の違いに関しては、名詞の5種類の違いについてにて紹介しています。
特定名詞・不特定名詞
英語の名詞では、「数えられる・数えられない」に加えて、もう1つ大事なポイントがあります。
それが「特定か不特定か」ということです。
例えば、目の前にニンジンが100個あるとしますね。
その中の1個を取ってほしいとき、英語だとこの2つで表現が違ってくるんです。
特定・不特定の表現
- 特定
そのニンジンを取って - 不特定
(どれでもいいから)1個のニンジンを取って
「特定」のニンジンの場合
Can you pass me the carrot ?
(そのニンジンを取ってちょうだい)
逆に、「どれでもいいから取って」の場合なら「a carrot」となります。
「不特定」のニンジンの場合
Can you pass me a carrot ?
( [どれでもいいから]ニンジンを1個取ってちょうだい)
これについては冠詞についてをご覧ください。
名詞の「文法上の位置・特徴」
そして今度は、英語の「名詞」の文法上の位置・特徴を3つ紹介しますね。
名詞は「主語・目的語・補語」になる
まず1つ目は、名詞が「主語・目的語・補語になる」という特徴を持っていることについて。
英語の文章においては、名詞は「主語(S)」か「目的語(O)」か「補語(C)」の位置に来ますよ。
1主語( S )
John likes sushi.
(ジョンは寿司が好き)
2目的語( O )
I saw John near the station yesterday.
(昨日、駅の近くでジョンを見たよ)
3補語( C )
She will become a pro gamer in the future.
(彼女はプロゲーマーになるだろう)
ややこしいかもしれませんが、「へ~そうなんだ」くらいに思っておいてくれればOKですよ(笑)。
名詞は前置詞とくっつく
2つ目の文法的な特徴は「前置詞とくっつく」ということです。
たとえば、「party(パーティ)」という名詞の前に「at」という前置詞がくっついて、以下のように文を飾れます。
I had a good time at the party.
(私はそのパーティを楽しみました)
ちなみに、名詞を使ったこういう「言葉のかたまり」を名詞句と言います。
以下のような「前置詞」とくっつけて使ってみてくださいね。
前置詞とくっつくと名詞句に
さらに言うと、下記例の「that」以下を名詞節と呼びます。長~い「名詞のかたまり」ですね。
I think that he is 18 years old.
(彼は18歳だと思うよ)
「代名詞」は「名詞」とは別もの
最後の3つ目は、「代名詞は名詞とは別もの」ということです。
「私( I )」や「あなた(you)」や「彼(he)」などの代名詞は、日本語では「名詞」に含まれます。
でも、英語では「代名詞」として独立した品詞という扱いになっているんですね。
だからと言って、ぶっちゃけあまり違いはないんですが、以下のように微妙に語順が異なるルールがあったりします。
名詞と代名詞の語順の差
- 「それ(代名詞)」を拾う
pick it up - 「私のiPhon(名詞)」を拾う
pick up my iPhone
マニアックですね(笑)。代名詞についてはこちらの記事を。
動詞が名詞化した「動名詞」
動詞が名詞化した「動名詞」という表現もあります。
くわしくは動名詞についてをご覧ください。
まとめ
本記事では、名詞について紹介しました。
言語において名詞は基本中の基本なので、たくさん覚えてボキャブラリーを増やしましょう。