アメリカの体温計事情を知って驚愕!? 普通にお尻で測ったり…

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

前回の記事で、日本とアメリカの温度表示の違いについて書きました。その時に、平熱と体温計について触れましたが、今回は体温計のことをもう少し詳しく書こうと思います。

アメリカで体温計を購入

私はアナログな人間なので、自分の体温を測るときは、日本から持ってきた水銀の体温計で測ります。

体調が悪いときに体温を測るので、ずっと使ってきた体温計(摂氏表示)が一番わかりやすいのです。

体調が悪いときに、自分でもよくわかっていない華氏表示の体温計を使っても、混乱するだけですよね。

去年娘が生まれたので、赤ちゃんでも使える体温計を買いました。これです。

アメリカの体温計
アメリカの体温計

何やら、たくさんあります。この体温計、温度表示される部分と測る部分が別々になっていて、差し込むようになっています。測れる3か所はこちらになります。

測れる箇所

  • oral(口)
  • arm(腕)
  • rectal(直腸)

腕は、axillary(わきの下の)やarmpit(わき)という言葉を使ったりもします。

え?「rectal」って直腸!? おしり????

そう、以前書いた記事にも少し書きましたが、アメリカでは、赤ちゃんの体温はおしりで測ります。

えぇ、びっくりしますよね。

実は、特に生後3か月までは、病院の先生におしりで測るように言われます。おしりで測るなんて、聞いたこともなかったのでびっくりしました。

おしり以外で体温を測る方法

生後3か月以降だと、わきで測る方法もありますが、赤ちゃんは測っている間はじっとしていられないので、なかなか正確な体温を測れません。

口で測る方法は、4歳くらいからのようです。でも、この方法も、体温計を正しい場所に入れないと正確に測れないので、難しいですね。

それから、おでこ(=forehead)周辺で測る体温計もあります。「temporal artery(浅側頭動脈)」で測るそうです。

おでこに這わせるように体温計を移動させて測ります。時間にして5秒くらいでしょうか、あっという間に測れます。

娘が定期健診で通う小児科も、この体温計を使っています。

測るのに少しコツがいるようですが、生後3か月以降の赤ちゃんには、これが一番手っ取り早くてよさそうです。

日本では、一般的に赤ちゃんには耳で測るのでしょうか? アメリカでも売っていますが、アメリカでは生後3か月以降での使用をすすめているようです。

どこにも触れなくても測れる「非接触式体温計」もふつうに売られています。

おしりで測るときのデメリット

さて、おしりで体温を測ることについてもう少しお話しします。きっと気になると思いますので(笑)。

おしりで測るのは難しくはないのですが、測る前におしりを傷つけないように、体温計にクリームなどを塗ったりします。なので、なんだかバタバタします。

赤ちゃんはじっとしていてくれませんし。

なにしろ、わざわざおむつを外さないといけないので、手間がかかります。体調が悪いと、おなかをこわしているときもあるでしょうし、けっこう大変です。

そんなこんなで、実は、母親としてどうなのか……ということで、大きな声で言えないのですが、私は娘の平熱を把握していないんです。

実家の母は「ちょこちょこ測って、平熱を知っておきなさいよ」と言うのですが、上記の一連の作業が面倒で、測るのがつい億劫になってしまっています。

ダメだとはわかっているんですけどね。

娘が病気で体調を崩したのは、まだそのインフルエンザだけで、いつも元気なので、「まぁ、いいか」と、つい後回しになってしまっているのです。

ちなみに、ガイドラインによると、おしりで測るのは5歳くらいまでだそうです。

まとめ

今回はアメリカの赤ちゃんの体温計事情について紹介しました。

生後3か月まではおしりで測りますが、それ以降は測る場所の選択肢が増えていきます。

子どもは体調が悪いと機嫌も悪いと思うので、少しでも負担の少ない方法を選ぼうと思います。

うちはしばらくこの体温計のお世話になりますが、肌に触れなくても測れる体温計を使ってみたいです。

大人でももちろん使えるので、「いつか買いたい物リスト」に加えようと思います。

出産祝いであげるのもいいかもしれませんね。

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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