「フィッシュ」という単語を聞くと、どんな魚を連想しますか?
私が住んでいるオーストラリアでは、魚屋さんに行くと日本で見慣れた魚も意外と陳列されています。
今回は名前に「fish」の付く生き物のまとめです。
目次
名前に「fish」が付いている生き物まとめ
サカナは英語で「fish」。これは小学生でも知っている英語でしょう。
私が小学生だった頃、釣りが流行っていてテレビ番組『釣りキチ三平』や釣り情報番組をやっていました。
そんなところから魚はフィッシュ、釣りはフィッシングと学びましたが、魚の英語名は海外に出るまで考えもしませんでした。
実は魚の英語名には、それぞれの形を表した名前が少なくありません。
それでは名前に「fish」の付く例をいくつか見ていきましょう。
ナマズは「catfish」
口のまわりに生えているヒゲが猫を連想させるナマズ。ネコみたいなので「catfish」と呼ばれています。
どことなくユーモラスな形をしていますね。
オーストラリアのナマズは日本のとはちょっと違いますね。どちらかというと海にいるゴンズイに似ています。
ちなみにオーストラリアのナマズは数が少ないので、保護されているんですよー。
カジキは「swordfish」
尖った上アゴが剣のように長細く伸びているカジキの英語名は「swordfish」。「sword」は剣のことです。
オーストラリアではときどき魚屋さんで切り身を見かけます。大きいものは2メートルを超え、ゲームフィッシングの対象となっています。
カジキの仲間で、背びれが幅広くて長い種類のものがいます。
そういうものはバショウカジキと呼ばれていますが、英語で「sailfish」。泳いでいる姿は、まるで船が帆を広げて進んでいるかの様なのでこの名前が付きました。
ふぐは「pufferfish」
そしてフグは「pufferfish」と言います。
女性の化粧品でファンデーションを塗る為のスポンジをパフと言いますが、「puff」には「ふわっとふくらんだ物」という意味があります。
まさにフグは膨らんでいますから。
マンボウは「sunfish」
マンボウは寸詰まりで丸っこい体をしている、何とも愛嬌のある魚。
英語でマンボウが「sunfish」と呼ばれているのは、海面で体を横たえて日光浴(Sunbathing)をする習性があるから。
また、丸い体が太陽の丸さを連想させるからという説もあります。
カクレクマノミは「clownfish」
映画、『ファインディング・ニモ』にも出てきたオレンジ色で白いストライプ模様の入ったオシャレな魚。
日本語では「カクレクマノミ」と呼びますが、英語では「clownfish」と呼びます。
「clownfish」の「clown」とは英語でピエロのこと。
日本語ではサーカスの道化役はピエロと言いますが、英語ではクラウン(clown)といいます。ちなみにピエロ(pierrot)はフランス語からの外来語。
オコゼは「stonefish」
日本では食用にするオコゼ。ダイビングをして海中でこの魚と出会ったとしても、その石の様なゴツゴツした姿は周りと見分けが付かないかもしれません。
正にそんな外見から付いた名前が「stonefish」。
実は背びれに猛毒があるのでダイビング中は誤って踏みつけたりしない様に気をつけましょう。
「fish」は魚介類にも使われる
「fish」というと単純に魚を指すのかと思っていたら、どうやらそうでは無いんです。
「fish」に含まれている生き物の種類の幅は広く、海・川・湖などに生息するものはすべて当てはまります。
そこでここからは魚類ではないfishをいろいろご紹介します。
ザリガニは「crayfish」
英語ではザリガニにも「fish」が付きます。
ザリガニは「crayfish」と言います。オーストラリアのザリガニは、20cm以上に育つ大型のものもいるんですよ。
日本の川には日本ザリガニやアメリカザリガニが生息していて、子どもたちがスルメを餌にして釣り上げている光景が見られまよね。
でもオーストラリアの子どもたちがザリガニ釣りをしているのは滅多に見かけません。
ちなみに「crayfish」の「cray」ですがこれだけの単語はないです。
モンゴウイカは「cuttlefish」
英語でイカ(烏賊)のことは「squid」と呼びます。
ヤリイカやスルメイカなどもひとくくりにして「squid」と呼んでいる割には、モンゴウイカ(紋甲烏賊)は「cuttlefish」と呼ばれています。
メルボルンのビーチでは 海が荒れた 次の日に散歩をしてみると モンゴウイカの骨がたくさん落ちています。
「cuttle」だけは単語としては存在しません。
クラゲは「jellyfish」
そして「jellyfish」。
これは読んで名の如く、ゼリー(jelly)みたいな生き物「クラゲ」のことを指します。
「jelly」は日本の発音だとゼリーですが、英語では「ジェリー」と発音します。
オーストラリア北部のノーザンテリトリー州では「box jellyfish」と言う猛毒を持ったクラゲが生息しています。
非常に危険なので海岸には上の画像の様な看板が立っているんですよ。
刺された場合には、腫れるどころか命の危険さえあるので十分に注意する事が必要です。
ヒトデは「starfish」
そして「starfish」。星の形をしたサカナ、つまりはヒトデですね。
桟橋からの海釣りをしていて、長い時間、糸をたぐらないでいるとヒトデが釣れて来たりします。
ヒトデの形は、英語では星をなぞらえ、日本語では人の手でたとえているのは文化的な差なのでしょうね。
まとめ
いかがでしたか?
「fishは魚」と学校で習った私としては、魚類以外のものにfishが付いている感覚がどうも相容れません。
でもこれこそ異文化を学んで受け入れる良い練習なのかもしれませんね。
最後に英語のなぞなぞをひとつ。「fish」は「fish」でも、人の言う事をぜんぜん聞かない fish は何でしょう?
……。
…………。
答えは「selfish(わがまま)」でした!!
おあとがよろしいようで。