話題の映画『メッセージ』のカギは回文! 上から読んでも下から読んでも同じ「palindrome」について

はつ

こんにちは、オーストラリア在住日本語教師の はつ です。

上から読んでも下から読んでも同じ「逆さ言葉」を1つ思い浮かべてください、と言ったらどんなものが浮かんできますか?

小学生の頃はよく言葉遊びをしたものですが、この言葉遊び、英語を学ぶ上でもとても役に立つんですよ。

単語であれば新聞紙(しんぶんし)、文章であれば「英語言え」(えいごいえ)「私負けましたわ」(わたしまけましたわ)などがあります。

では英語の回文はどうなのか? 今回は英語における怪文書、ではなくて回文章についてみていきます。

回文ってなに?

では、まず最初に回文という言葉について。大辞林の定義によれば

上から読んでも下から読んでも同文・同文句になるように書かれた文

たぶん「逆さ言葉」という単語の方が馴染みがあるのではないでしょうか。小難しく言うと「回文」って呼ぶんですね。

日本語の場合は漢字、ひらがな、ローマ字で回文を考えることができます。例えば、

  • 漢字なら「山本山」が有名ですね。(ちょっと古いか?)
  • ひらがな なら「よだれだよ」「いか と かい
  • ローマ字なら「AKASAKA (赤坂)」「URANINARU(裏になる)」

この中では、ひらがなのものが一般的ですね。

映画のキーワードは回文 !? SF映画の『メッセージ』

2017年5月19日(金)から日本で公開されたSF映画『メッセージ(原題: Arrival)』。オーストラリアでは先行して上映していたので私は既に鑑賞しました。

あらすじは、世界各地に謎の宇宙船が同時多発的に現れ、人間はその飛来目的を探ろうとコンタクトをとろうとします。

主人公である言語学者と数学者のコンビで何とか宇宙人とコミュニケーションを図ろうとするのですが……。

この映画のキーとなる部分が言語、そして回文なんです。では英語の回文をみていきましょう。

英単語での回文

英語にも回文はたくさん存在します。英語で回文のことは「palindrome」といいます。

私も17年以上オーストラリアに住んでいるのに、前出の映画を観るまでこの単語を知らなかった。

こちらの小学生でも学ぶ回文にはこんなものがあります。

  • ewe(雄羊)
  • level(レベル)
  • eye(目)
  • civic(市民)

これを見ているとわかりますが、英語の回文は日本語とは違い、発音は関係ないようです。あくまで字面での問題です。

英語の文章での回文

今度は回文の文章です。

オーストラリアの小学生でも学ぶ有名なものとしては

Madam, I'm Adam.(マダム、私はアダムです)

というのがあります。アダムがイブに最初に話しかけた言葉と言われています(笑)。

おそらくこれへの返答は、

Eve.(イブです)

と、回文で返事したのでしょうね(笑)。

そのほかに有名なものは、

  • Was it a cat I saw?(私が見たのはネコですか?)
  • Step on no pets(ペットを踏まないで)

英語の文章での回分は、コンマやスペース、アポストロフィは考慮に入れないようですね。

ちなみに回文は、カリキュラムに組み込まれているわけではないですが、各自先生がちょっとしたアクティビティーの一貫とし出すことが多いです。私も実体験済み。

映画『メッセージ』は面白いコンセプトや考え方がたくさん盛り込まれているので、SF好きで言語好きな人間にはうってつけの作品です。

映画の中にも英語の回文が出てくるのでお見逃しなく!

この映画を監督したドゥニ監督が、飛来する宇宙船のモチーフはせんべい菓子の「ばかうけ」をモチーフにした、と言ってます。まぁ、ジョークだとは思いますがユーモアがありますよね。

執筆者:

はつ
オーストラリアのメルボルンで日本語教師をやっている はつ と申します。 メンタルコーチ、養蜂家もしており、いろいろな側面からオーストラリアでの生きた英語を発信します。「快適ちゃん」というブログを運営しています。

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