英語でお店での注文(量り売り)ってどう言えばいいの?

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

もうすぐアメリカに来て11年になる私ですが、初期のころに困っていたことがあります。

それが「お店での量り売りの注文」です。

本記事では英語で量り売りを注文するときの表現を紹介します。

アメリカでの「量り売り」に自信が持てず

アメリカでは、ほしい物を注文する、量り売りや切り売りをしてくれるお店が多いです。

お店でも量り売りに苦戦
お店でも量り売りに苦戦

グロッサリーストア(スーパー)でも、魚介類やお肉、惣菜がショーケースに並んでいるコーナーがあって、ほしい分だけ買うこともできます

もちろんパックでも売っていますよ。

最初は慣れないのでパック入りのものばかり買っていても、そのうちに注文する機会が出てきます。

単語と指さしでも十分です

ショーケースに並んでいる魚介類の中で、エビを1ポンド(パウンド、以下「ポンド」と表記します)注文するとします。

アメリカの重さの単位は、ポンド(約453グラム)です。

アメリカに来てすぐの頃は、エビを指さして、「This shrimp, 1 pound please(このエビ、1ポンドお願い)」と言っていました。これでも通じます。

文章でないと通じないと思っている方、安心してください(過去にもこんな記事を書いています→「学校で習った英語の呪縛」)。

単語と指さしでもけっこう会話ってできるものです。

「I would like to have (get) ……」を使ってみましょう

しばらく経って、「I would like to have (get)……(……をいただきたいのですが)」が使えるようになりました。

「……がほしいです」のちょっとかしこまった形です。レストランで注文する時もこれでいいかと思います。

メニューの言葉が難しければ、ほしいものを指さして「I would like to have (get) this」と言えばいいです。

「this(これ)」って日本語でも英語でも便利な言葉ですね(笑)。

「I want ……」やメニューを指さして「This one please」と言うよりも、ちょっとかっこよくないですか?

でも続きを何て言っていいのか……

「I would like to have (get) this」と「指さし」を使うようになって、自分でも「おぉ、なんか英語になってきた!」と思いました。

でも、肝心の続きをどう言っていいかわからずに、「I would like to have (get) this shrimp, well, 1 pound please」と言っていました。

間の「well」は、「うーんと」や「えーっと」のように、ちょっと間を置く言葉です。ちょっと考えている感じに聞こえます

私の頭の中では1ポンドほしいのはわかっているのですが、どう続けていいかわからないので、考えている「ふり」をして、間をおいて「1ポンドください」と言っていたのです。これでももちろん通じました。

1ポンド半? ハーフポンド?

単語と指さしで通じていたので、この言い方であまり気にしていなかったんです。

ですが今日、ちょっとしたことが起こりました。

夫と買い物に行って、1ポンド半のエビを買おうとしたのです。

いつものように「I would like to have this shrimp, well, one and half pounds please」と言うと、店員さんが「a half pound?」と言ってきたのです。

「後半が聞き取れなかったのかな?」と思って「Yes」と言うと、夫が横から「No, one and a half pounds」と言ってきました。

注文だってコミュニケーション

何が起こったのかよくわかっていない私に、夫が、「タカコ、今、店員さんは、ハーフポンドだけだと思っていたよ」と言ってきたのです。

私が「え? 1ポンド半って、one and half poundsじゃないの?」と聞くと、「正確には one and a half pounds だよ」

注文だってコミュニケーションだから、一語一語はっきり伝えた方がいいよ。それが一番大事。 聞き間違えられたら、お互い変な労力を使うよ」と。

たしかに……。もし、私が1ポンド半と注文しているはずなのに、ハーフポンドしかもらえなかったら、すごく混乱すると思う。それを訂正するのも時間と労力がかかるので、避けられるなら避けたいです。

店員さんだって、1/2ポンドと思い込んでいるので、あとから「1ポンド半」と言われても困るはずです。

よく考えると日本語でも気をつけている

日本語でも、1時(いちじ)と7時(しちじ)、4日(よっか)と8日(ようか)が、特に電話だとわかりづらい時ってありますよね。

私は日本で働いていた時、間違えないように7時は「ななじ」って言っていました。

ほかには、4日は「4(よん)の日」とか「8(はち)の日」という風に、確認のために言い換えたりしていました。

そんな感覚と同じかな?

日本人の英語は単調に聞こえる(らしい)

夫の話によると、英語に比べて、日本語は、言葉の強弱(アクセント)があまりないので、日本語なまりの英語は、単調に聞こえるのだそうです。

これは仕方がないのですが、その単調な英語に慣れていないと、小さな音を聞き逃されることがあるのだそうです。

今回の場合、「one and a half pounds」と言わないといけなかったところ、私が言い間違った(「 a 」を言わなかった)こと、さらっと「one and half pounds」と言ったので、店員さんには「a half pound」と聞こえてしまったようです。

「one」が聞こえなくて、「and」が「 a 」に聞こえたんですね。

それから、英語の自信のなさも手伝って、声もあまり大きくなかったんだと思います。

「well...」と言ってごまかしているくらいですから。ショーケースってよく考えたら大きいですから、店員さんとの距離も近くはないですし……。

相手にわかりやすく伝えることが大事

夫からは、もっと一語一語丁寧に言って、最後の「 s 」を強調することも大切と言われました。

私の勝手なイメージですが、「one and a half pounds」は、「1と1/2のそれぞれの独立した数字(数量)を両方」という感じではないでしょうか。

ただの「a half pound」だけなら、「pound」は複数形になりませんから、万が一、後半しか聞き取ってもらえなくても、複数形の「s」を強調して伝えることで、「あれ? 前半に何かあったのかも」と気づいてもらえるということですね。

大げさかもしれませんが、夫は、「注文する側に責任がある」と言います。

店員さんは、聞き取って言われたことをするだけだから、注文する方がちゃんと伝えないといけない、と。

お店の人にわかりやすいように伝えないといけないと思うと、そういうのも納得です。

たとえば、「1/2ポンドのエビを2つほしい」と注文するよりは、「1/2ポンドのエビを2つ、それぞれ別々の袋に入れてほしい」と注文する方が、お店の人にはわかりやすいですね。

「I would like to have (数量)of (ほしい物).」をどんどん使いましょう

このついでにと思い、夫に聞いてみると、ものを注文する時は、「I would like to have (数量)of (ほしい物).」と言えばいいそうです。

これで3年間のモヤモヤが晴れました。

以前も「ofかな?」と思って、そう使った時もありました。でも、その時も声が小さかったのか、相手から聞き返されたので、「間違っているのかも」と自信をなくしてしまい、使い続けていませんでした。

これからは自信を持って使えます。そして、数量の部分は、さらっと言うのではなく、意識して区切って丁寧に。避けられるトラブルは、自分から避けましょう。

これもとても大事ですね。

重さを言うときの参考に!

重さを言うときの表現をまとめました。

重さの表現

  • 1/4ポンド → a quarter pound of
  • 1/2ポンド → a half pound of
  • 1ポンド → one pound of
  • 1と1/4ポンド → one and a quarter pounds (pound) of
  • 1と1/2ポンド → one and a half pounds of
  • 1と3/4ポンド → one and three quarter pounds of

1を超えた時点で、単位の「pound」は複数形になります。

「1と1/4ポンド」の時は、なぜか「one and a quarter pound of」と、「pound」を複数形にせず言ったりするそうです。でも、言いやすいとか、聞こえがいいとか、「単に音の問題」だそうです。

同じ量を何種類かほしい時もありますよね。

1ポンドずつ、それぞれください」の「それぞれ」と言いたいときは、「one pound of each」のように、「each」という言葉を使いましょう。

まとめ

今回はお店での注文の決まり文句のような「I would like to have (get)……」の紹介と、トラブルを避けるために、相手にわかりやすく伝えることの大切さを書きました。

もちろん言い方はいろいろありますが、ちゃんと伝えることは、どの言語でも大切なことですね。

慣れない第二言語である英語を話していると、話すことだけに精いっぱいで、そこまで気が回っていなかったことに気づきました。いつかそんな余裕が持てるようになれたらいいな。

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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