「マイナンバー」という言葉がありますよね。
この言葉にある「マイ」には注意が必要なのです。
英語の「my」と同じように見えますが、日本語の「マイ」には「自分自身の」のという意味がありますよ!
外来語の「マイ」が市民権を得た!?
「マイナンバー制度」ってもう誰もが知っていますよね。
この「マイナンバー」は日本政府が正式に使っている言葉です。
この「マイ」って日本語ですが、もちろん英語の「my」から来た外来のカタカナ英語です。
日本語に入ってからは全然意味の違う言葉になりました。
あれ?「my = マイ」じゃないの?
え? 「my」って「マイ」と同じでしょ? って言われそうですが、違うんですよねー。
日本語だと「自分の車」のことを「マイカー」と言います。次のように使いますよね?
キミはマイカーを持ってるかい?
日本語の「マイカー」は英語と同じように見えますが違います。では今度はこの日本語をそのまま英語に直してみましょう。
Do you have my car ?
(あんた、あたしの車持っている?)
(え? なんか、ドロボウ扱いされてる?)
そうなのです。英語の「my」は、あくまで「私の」という意味をもつ所有格です。
英語の「my」は「わたしの~」日本語の「マイ」は?
英語で「my」の意味は「わたしの~」です。
かんのいい人は気づいていると思いますが、日本語の「マイ」は「わたしの~」という意味ではありません。
なんと「自分自身の」という意味なんです。しかも英語では所有格だったのが、接頭辞になっています。
「超」とか「反」とかと同じで、ほかの言葉の前にくっつけて新しい言葉を作るやつですね。
「マイ」は接頭辞
つまり「マイ + カー」で「自分自身の車」という意味です。けっして「わたしの車」という意味では使われていないハズ。
ここで本題の「マイナンバー」に戻りますが、同じですよね。「わたしのナンバー」ではなく「自分自身(に割り当てられた)ナンバー」という意味です。
いやー、カタカナ化した英語っておもしろいですねー。言語って面白い。
インスタでも紹介しています!
まとめ
さて、今回は「マイナンバー」で市民権を完全に得た「マイ」という日本語についてでした。
これはかなり昔から思っていたことで「マイカー通勤」って言葉を聞くたびに英語と違うなぁって興味深く思っていました。
日本語は外部の言語を自分のものにするのは得意ですが、多くの場合は本来の意味と変わってくるのが難点です。英語を話すときに勘違いしないようにするのが大事ですね。
ちゃんと英語と日本語の「my(マイ)」は違うっていうことを覚えておいてくださいね!