英語を勉強している日本人はすごく多いですよね。
でも「毎週習いに行っているのになんで上達しないんだ!!」と言う方が大半だと思います。
今回は言語習得には時間がかかるんだよというお話です。
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【前提】英語は日本語とは違いすぎる言語
この記事を読む前に、前提として知っていてほしいことがあります。
それは、英語と日本語は言語的に違いすぎるということです。
文法とか、語順とか、音声とか。さらに言うと文化も違いすぎるので、その場その場で使うフレーズが大幅に違います。
なので、表記が近い中国語や、開音節という共通点のあるイタリア語などより、英語はいろいろな意味で難しいのです。
共通点があまりにもなさすぎるんですよね。
英語習得には最低5,000時間は必要
日本人が、言語的距離がすごくある英語を習得するには最低でも2,000時間が必要と言われています。
「アメリカ合衆国国務省(United States Department of State)」の公式サイトでは、英語話者が日本語を学ぶには2,200時間のレッスンを受ける必要があると書かれています。
88 weeks (2200 class hours)
Foreign Language Training - United States Department of State
和訳すると「88週間(授業時間数2,200時間)」です。
これはあくまで授業時間数なので、自習などを含めると、この倍以上の学習時間は必要でしょう。
一般的な「英語ができる」という状態になるためには経験上でも最低5,000時間は必要だと断言します。
ちなみに、英語圏の人がフランス語やイタリア語の勉強をする……のように近い言語同士なら600〜750時間と書かれてあります。
つまりですよ!
週に1時間だけ英会話学校に通って、それを5年間続けていても「英語が上達しない」のは当然!
あなたは40年間英語を勉強しますか?
では、週に1時間だけ英会話学校に通っているAさんの5年間の学習時間を計算してみます(家では勉強しないと仮定)。
計算例
1時間 × 50週 = 50時間
50時間 × 5年 = 250時間
もう、ビックリするぐらい圧倒的に時間が足りませんよね。
英語が超近い言語でも習得できないレベル。
このペースだと2,000時間に到達するまででも、40年間かかりますね。
もはや、そこまで時間をかけて英語をマスターして何に使うの?!って感じ……。
週に1回1時間ではダメダメすぎ
本当に、週に1回の英会話クラスに通って満足している人、気をつけてください。
宿題すらせずに、本当に週に1時間だけ英会話学校でレッスンを受けてもダメダメってことです。
子ども英会話を習わせているお母さん、お父さんも注意!
言語習得能力の高いと言われる子どもでも同じです。
「うちの子全然しゃべれるようにならへん!」なんて言ってる場合ではありません。
週に1回の英会話教室に通うだけで英語がペラペラになるはずがありません。
ピアノの発表会に出るために週に30分の練習ではまったく足りないことって想像できますよね? それと全く同じ!
とにかく英語に触れる機会を
こういう話を聞くと「とにかく英語に触れる時間を増やさないと!」と思いますよね?
残念ながらわたしたちにとって、もっとも不利なのが、日本で住んでいると英語を話す機会がないというハンデです。
そのうえ、ほとんどの方が日本で生きていくために、英語が不要という状況なのです。
というか、本当の英語よりカタカナ英語のほうが重要という現実も……。
それでも英語を上達させたいなら「英語を使う」という機会をなんとかして捻出しなければなりません。
家で1人で勉強するのもいいですけど、やっぱりネイティブ・スピーカーと話すのが上達の助けになります。
そこで、わたしがオススメしているのがオンライン英会話。これは素晴らしいです。
月々5,000円ぐらいで毎日レッスンを受けられます。
とにかく英語に触れる機会を増大させ、2,000時間に到達しないことには話にならないので、可能なら毎日英語に触れられるようにするのがオススメです。
さらに手っ取り早く留学するのもオススメです。
留学するとなんで英語力がみるみる付くのかというと、圧倒的に英語のシャワーを浴びる量が違うからですね。
だって、みんな英語しか話さないもの。
まとめ
さて、今回は日本人が英語学習をナメているというお話でした。
でも今回の内容を知っておくことはネガティブなことだけじゃありません。
1年間勉強しても上達しないときに、「オレって才能がないんだ……」って思わなくていいってことです。
悲観的にならずに「2,000時間に到達していないから、まだまだやわー」と前向きに思えますから。