「カタカナ英語」が持つ問題は5つある! 日本人の英語の発音をひどくする悪の根源

ヨス

こんにちは! 言語オタクのヨスです。

カタカナ英語ってご存知でしょうか?

カタカナ英語」というのは、英語が日本に入ってきたときに日本人が発音しやすくするために無理やりカタカナに表記した英語のことです。

ほら、「I don't like it」を「アイ・ドント・ライク・イット」みたいに書くやつです。

今回は、英語の学習をするときに「カタカナ英語」が大問題になっているよ!というお話です。

カタカナ英語が持つ問題

「カタカナ英語」というのは、日本人が英語を言おうとするときに言ってしまう……

アイ・キャント・スピーク・イングリッシュ・ベリー・ウェル

……みたいに英語を無理やりカタカナで言う発音のことです。

わたしは、このカタカナ英語が、英語を勉強する上で最も問題だと思っています。

今回はその問題点をまとめました。

カタカナ英語を「英語」だとカン違いする

まずは、カタカナ英語を日本人が「英語」だと認識していること。

これが大問題です!!「アップル」とか「キング」みたいなカタカナ英語は日本語です!!

ヨス

いやいやいや……「アップル」は英語でしょ??

……と言われそうですが、違うんです。

「アップル」は日本語です!

この「アップル」という言葉は、厳密には……

「apple」という英語が日本に入ってきて定着した「外来語(カタカナ語)」という種類の日本語

なんです。英語の「apple」との発音の差を聞き比べるともはや英語とは呼べないことがわかります。

つまり、アメリカ人が「アップル」という言葉を聞いても「ああ、『apple』がなまっているんだな」とすら認識されないレベル

こちらの記事に「アップル」が日本語であることについてわかりやすく紹介していますので、ご参考に!

カタカナ表記が混乱させている

あと、「カタカナ」という便利すぎる文字が悪影響をおよぼしている面があります。

「カタカナ」って日本人にとって海外から来たものに使います。めちゃくちゃ雰囲気出ますよねぇ。

たとえば……

アイ・ドント・ライク・イット(I don't like it.: それ好きじゃない。)

ほら! カタカナ表記しているとあたかもそれが外国語の発音になっていると勘違いしやすいんです。

平仮名と比べると、わたしの言っている意味がわかるかも。

  • あい・どんと・らいく・いっと
  • アイ・ドント・ライク・イット

どっちが流暢そうに見えますか?

ヨス

同じ音声を表記しているのに、カタカナの方が流暢に見えるッ!?!?

カタカナって巧妙な文字で、たとえば「 v 」を「ヴ」って書けますが、結局日本語に「 v 」の発音はないので、読むときは「 ブ 」なんです。

カタカナは、ただ単に英語っぽい雰囲気を字面的に醸し出しているだけです!

音声は完全に日本語であることを覚えておいてください!

一つの言語として流通し日本人にしか伝わらない

そして、カタカナ英語の持つ最もひどくて問題の部分が……

「カタカナ英語」が完全に1つの言語として確立しきっていること!

つまり「英語」とは違った「カタカナ英語」という新しい言語が独立し、流通しているという意味です。

ヨス

英語でも日本語でもない「新しい言語」ですね。人間でも妖怪でもない……みたいな。

ここまで聞くと「日本人らしい個性ある英語があるのでいいことやん!」って思われそうです。……が、そうでもないんです。

カタカナ英語は日本人同士にしか通じない

というのも、カタカナ英語の最も残念な特性が……

日本人同士にしか通じない

……ということだからです。

日本語のなまりがあるだけで、英語圏の人にかろうじて伝わる……のなら問題ないんですよ。

言い換えると、日本人同士でコミュニケーションを取るためにしか役に立たない言語

ヨス

それが「カタカナ英語」なんです!

いやー、それなら日本語で話した方が100倍効率がいいですよ……。

日本人同士だと逆にわかりやすい

そして、日本人同士だと逆わかりやすいのもやっかいな性質です。

たとえば、こちらをお聞きください。

英語とカタカナ英語で言っていますが、どちらがわかりやすいですか?(ちなみに「I used to like it, but I don't like it anymore」と言っています)

もし、英語が苦手な方なら、間違いなく後に言ったカタカナ英語の方が聞き取りやすかったはずです。

逆にアメリカ人には後のカタカナ英語の方は全然意味がわからないでしょうね。もちろん「カタカナ英語」もマスターしている人には伝わります(笑)。

日常生活ではカタカナ英語の方が重要

そして日本の絶望的な現状をお知らせします。

なんと、本当の英語よりも「カタカナ英語」の方が日常生活で重要なんです!

カタカナ英語が生活に密着しすぎている

「カタカナ英語」はあまりにも日本語の中に自然に浸透しすぎています

  • アップル
  • カード
  • ガール
  • ウォーター
  • スマホ
  • パソコン

(※ ここではどちらかというと「カタカナ英語」というよりも「外来語(カタカナ語)」ですね)

ヨス

日常生活で覚えていないと困る単語がいっぱい!

こういう外来語は、日本で生活していれば普通に覚えます。

……が、覚えたカタカナ式の読み方が英語を勉強するときに邪魔になるんですよ。

本当の発音の方が間違っているような錯覚

例えば「apple(アップル)」の発音。

カタカナ式で「アップル」という発音で覚えると、本来の「apple」の発音をしようとするときに抵抗があるんです。

でも何度「アップル」と言っても、英語圏の人には絶対に伝わらないほど音声がかけ離れています

でも、カタカナ語の「アップル」に馴染みすぎていると、まるで「カタカナの発音」が本来の発音と錯覚するんです。

「apple」と発音するのが恥ずかしいような、おかしな感覚になってしまうんです(わたしはそうでした)。

たぶん、ずっと「アップル」って発音しないといけない!……という風にメディアや周りの大人に思い込まされて育ったのが弊害になっているんだと。

本物っぽく発音すると馬鹿にされる

そしてカタカナ英語に市民権がありすぎるために、英語の授業でもカタカナ英語を話さないといけない風潮があります

皆さんも経験ありませんか? 英語っぽく発音すると「なにカッコつけてんの?」的に言われるような。

カタカナ英語に矯正させられる?

そういえば、英語の好きな友達から冗談のような話を聞きました。

ヨス

友達が中学生のとき、英語の発音を本物らしく言えるように練習していました。

英語の授業中に、英語っぽい発音を先生にカタカナ英語に矯正させられたらしいんですね!

そんな現状をユニークなコントにしている動画を発見です。

古い動画ですが、志村けんさん、面白いですよねー。

ヨス

まさに日本の英語の授業です!(最近は先生はマシになっているかもしれませんが??)

日本人のほとんどは英語の発音ができないので、きれいな発音をひがむのか?

本物の英語の発音に対するアレルギーがあって、それをカッコ良く話す日本人が許せない……という妙なジェラシーが「出る杭を打つ状態」を作り出しているのかもしれません。

特に中学校、高校時代に。恐ろしいー!

英語の授業なのに「English」を話すな!

そういえばわたしもそういう経験があります。

中学校の英語の時間に「Hello」を思わず「ヘロー」って読んでしまったんです。

本来はカタカナ英語で「ハロー」と読まなければならないのに、英語っぽく「ヘロー」と。

ヨス

するとクラス全員が大笑いですよ。

で「いや、ハローやん!」ってツッコミを入れてくる始末。

そうです。「『英語』の授業なのにオマエはなんで『English』を話してんの!?」って言われたようでした。

でもそういうことなんでしょうね。

和製英語という存在

日本人は海外のものをうまく自文化に取り入れる天才とよく聞きますが、英語に関しても上手に取り入れています。

というか、上手に取り入れすぎて困っているんですよ(笑)。

  • ガソリンスタンド
  • マイカー
  • イメージアップ
  • ドクターストップ
  • サラリーマン
  • ナイター
  • デパート
  • スマホ
  • パソコン

ええ。頻繁に聞くような単語って和製英語なんですねー。

日本人が作った英語 =「和製英語」

たとえば「ガソリンスタンド」は英語では「gas station(ガスステーション)」です。

全く異なる単語ですねー。

「マイカー」に至っては「Do you have MY CAR?(私の車持っている?)」なんて質問すれば泥棒扱いしてしまいますよ。

意味が大幅に変わる例もあります。

「マンション」だと英語では「大邸宅」みたいな意味になるので使うとびっくりされますよ(笑)。日本のマンションだと英語では「condo」って言います。

和製英語ならぬ「和製の英語文法」

さらにすごい事実があります。

なんと! 和製英語は単語にとどまらず、文法すら作ってしまっています

  • レッツ・シンキング!(レッツ・ミッション!、レッツ・ウェディング!とか)
  • ハウ・トゥー・アート
ヨス

この「レッツ~」は最近、日本語ですごく見かけます。キャッチーなので使いやすいんでしょうね。

「レッツ(Let's)」のあとは、動詞の原形ですので「Let's think!」になります。

「ハウ・トゥー(How to)」も同じで、「to」の後ろは「動詞の原形」です。

こういう間違った文法が、中学で英語を学ぶときに邪魔するんでしょうね。

さて、今回のカタカナ英語ですが、実はわたしが英語の勉強をするときに最も厄介な問題だと思っていることです。

ダントツの一番です。

これがあるから日本人の英語が上達しないと確信しているほど。

最低限でも英語の授業ではカタカナ英語ではなく、ちゃんと「English」を教えてほしいものです。

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執筆者: ヨス
アメリカに留学した経験から言語に興味を持ち、日本語教師に。日本語教育を学んでいたときに自分が「音声学」に猛烈に惹かれることに気づく。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得。ヨッセンスという月間に100万回以上読まれている人気ブログも運営。

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