今回は日本人の英会話の上達を妨げている根源でもある幻想についてです。
それは「話すときには正しい文法で話さなければならない」という、もはや強迫観念ですね。
目次
学校の英語教育で学ぶ強迫観念
日本の英語の授業には大きな問題があります。
それは、英語が受験のために必須になっているからか、正しい文法で答えなければならないという文法中心の授業になっていることです。
そのため次のように、試験では厳しく正しい解答を求められます。
2つの違い
- She like pizza.
- She likes pizza.
こういう試験ばかりだと、「英語は常に文法的に正しく話さなければならない」という強迫観念を持つことになります。困ったもんです。
確かに文法は超重要だけど
確かに文法は大事です。超重要です。
でも、正しい文法を身につけることに固執するあまり、間違いが怖くて英語を口にするのが怖いという状況はどうなんでしょうか?
英語は学問である前にコミュニケーションのためのツール(手段)なんですよね。
「She like」とか「a apple」って間違ってもいいよ
特に会話において、「She likes」というところを「She like」と言い間違ってもわかってもらえます。
「an apple」を「a apple」と言っても、「apples」のところを「apple」と言っても、「the apple」のところを「an apple」と言っても大丈夫です!
そんなことよりも、何を言って良いのかわからず「えーっと」と一人で唸っている方が問題です。
だって、英会話には文脈があって、話す相手がいます。
多少のミスは相手が予想して、勝手に補正してくれます。それが言語というものです。
そもそも小さいミスはわたしもやります
わたしは英語がペラペラとまでは言えませんが、日常生活では困ることがないぐらいは話せます。
でも、それでも「She likes」と言うべきところを「She like」と言ったり、「I like」のところを「I likes」と言ってしまうこともよくあるんですよ!
もっと言うと、ネイティブでも言い間違えることもあります。そんなところで間違いを恐れるなんてバカバカしくないですか?
日本語だって完璧じゃないはず
それを言うと、あなたは完璧な日本語を話せているのですか? そんなことないですよね。
このブログだって日本語の文法がおかしいところもあるはずですが、そんなの気にしてません。まぁ、わたしは元日本語教師ですけどね(笑)。
日本語ですら完璧に話せる人は存在しないはずなのに、第二言語にそんなに完璧を求めるなんてムリムリ。
ということで、もっと気楽に間違えるのを前提で英語を話しましょう! 人間、間違わないと覚えないとも言いますし!
まとめ
さて、今回は日本人が英語を話すときに完璧を求めすぎることについて書きました。
もちろん、何も考えずに話すのも難しいです。
そんなときには相手に「今は考えているんだよ!」と伝えるためにも「Let's see...(えーと)」のようなフィラーを使うのもお忘れなく。