リスニングの力を上げようと、毎日英語を聞いているのになかなか聞き取れるようにならない……。
わたしはそんな悩みを抱えています。
TOEICなどの、はっきりした発音の音声はけっこう聞き取れるんですが、ニュースなどになると理解度がガクンと下がるんですよね……。
でも、今回、リスニング力(りょく)アップにピッタリの本を見つけました。
この記事では、『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』という本をご紹介します。
目次
『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』の特徴
ではさっそく、この本の特徴を3点ご紹介しますね。
本書の特徴
- 5つの音声変化を10日で学べ、リスニング力アップの基礎ができる
- 理論だけでなく、実践(練習)も充実している
- 第二言語習得の研究結果を踏まえた英語学習法も学べる
1点ずつ、詳しく見ていきましょう。
5つの音声変化を10日で学べて、リスニング力アップの基礎ができる
特徴の1つ目は、5つの音声変化を10日で学べて、リスニング力アップの基礎ができる点です。
ここで、こんな疑問が出てきたかもしれません。
そもそも、なんでリスニングのちからを上げるのに「音声変化」を学ばないといけないの? ……というか、音声変化って何?
では、この疑問にお答えしましょう。
この本では、英語が聞き取れない理由について、次のように書いてあります。
実はネイティブはふだん、自然に英語を話す際には、言いやすいようにちょっと「省エネ」で発音しているんです。
(中略)例えば、”get it on”なら、「ゲット・イット・オン」ではなく「ゲリロン」のように発音されます。
まず、「ゲット・イット・オン」「ゲリロン」みたいな変化を「音声変化」と呼びます。
そして、その音声変化をパターン別に学ぶことで「リスニング力アップにつなげよう」というわけですね。
この本のタイトルどおり、音声変化の種類はたったの5つ! 次のとおりです。
音声変化の種類
- 連結
- 同化
- ら行化
- 脱落
- 弱形
それぞれの詳細は本に譲りますが、例を挙げるとと次のとおりです。発音はカタカナ英語にしております。
音声変化 | 英語 | 音声変化前 | 音声変化後 |
---|---|---|---|
連結 | This is a pen. | ディス イズ ア ペン | ディスィズァペン |
同化 | meet you | ミー(ト)ユー | ミーチュー |
ら行化 | Shut up. | シャッ(ト)アッ(プ) | シャラッ(プ) |
脱落 | twenty | トゥエンティー | トゥエニー |
弱形 | at night | アッ(ト)ナイト | アッナイト |
なお、1の「連結」と、3の「ら行化」については、次の記事もご参照ください。
とにかく5つの音声変化について学習することで、リスニング力(りょく)アップの基礎ができあがるというわけです。
しかも、1日1時間程度、10日間で練習が完結するんですよ! それぐらいなら続けられそうな気がしませんか?
わたしも、もちろん練習をしました!
あとで詳しく書きますが、5つの音声変化をそれぞれ集中的に学べるので、自分の弱点が分かりやすかったです。
「だから聞き取られへんのか!」と納得しました。
理論だけでなく、実践(練習)も充実している
特徴の2点目は、理論だけでなく、実践も充実している点です。
練習問題があるので、学んだことをすぐに試せるんですよ。
この練習も含めて、1日1時間程度すれば10日間で終わるということになります。
練習の流れは、基本的に次のとおりです。
練習の流れ
- 音声を聞いたとおりに書く(音声は無料でダウンロードできます)
- 答えを確認する(詳しい解説もあります)
- 答えを見ながら同じ音声を聞く
- 同じ音声を、音声変化を意識しながらリピートする
- 同じ音声でオーバーラッピングする(同時に読む)
聞いたとおりに書き取るなんて、自信ない……
……と思われるかもしれませんが、短いものなら2語なんてのもあるので、ご安心ください!
また、こんな声も聞こえてきそうですね。
これって、同じ問題の使い回しでは……
……と。
でも、考えてみてください。目的は変化した英語の音が聞き取れるようになることです。
なので、むしろ同じ音声を繰り返し聞いて、「これはこういうふうに聞こえるんやな」というパターンを押さえていったほうが効果が上がるはずです。
1回聞いただけだとすぐに忘れますしね……(わたしの場合)
第二言語習得の研究結果を踏まえた英語学習法も学べる
特徴の3点目は、「第二言語習得の研究結果を踏まえた英語学習法」についても学ぶことができる点です。
第二言語習得というのは、かんたんに言うと、人間が第二言語(外国語など)を身につける方法を研究している分野のこと。
「わたしはこの方法で学んだら英語が上手になったから、この方法がおすすめ!」というものではないということですね!
ある特定の人にうまくいく方法ではなく、誰でも外国語が身につけられる「再現性」のある方法を研究しているわけです。
たとえば、「英語をたくさん聞いたり読んだりしましょう」という基本があります。
話したり書いたりという練習も大切ですが、第二言語習得によると、まずはたくさん聞いたり読んだりすることが大切です。
そこを基礎として、コラムという扱いですが、次のようなことが書いてあります。
コラムに書いてあること
- シャドーイングはなぜ効果的なのか
- 海外ドラマはどう活用すればいいのか
- 音読の効果を高めるにはどうすればいいのか
リスニング力を上げるために、本の練習だけでなく、他の学習法も紹介してくれているわけですね。しかも、理論も踏まえた上で。
やっぱりいい本やなあと思います。
なお、第二言語習得について「コラムだけではなく、さらに詳しいことが知りたい!」 という場合は、『英語はもっと科学的に学習しよう』という本もオススメです。
練習を通じて弱点が分かった!
そんなわけで、わたしもこの本の練習をしてみたわけですが、一番よかったと思う点は、自分の弱点がわかったことです。
具体的に言うと、わたしは先述した4の「脱落」が苦手であることがわかりました。
先ほども例を挙げましたが、「脱落」というのはこういう現象のことです。
- 「twenty」を「トゥエンティー」ではなく「トゥエニー」と発音する
- 「party」が「パーリー」になる
今までは単語レベルで知っていたのですが、実はルールがあったことを知り、けっこうな衝撃を受けました。
誰も教えてくれませんでしたからね……。
あと、練習で1回聞いても全然わからなかったものが、音声変化を意識しながら聞いているうちにわかったケースもありました。
成長を実感できて、うれしかったですよ。まあ、最後までわからないまま答えを見た問題もありましたが……。
この本のおかげで、まだ成長できそうな気がしてきました。
この本の「脱落」の部分をもう少し繰り返し聞きつつ、他の音声教材もいろいろ聞いてみるつもりです。
最終的にはニュースも聞き取れるようになりたいな……。
本書を【無料】で読む方法?!
こんな素晴らしい本ですが、今なら無料で読む方法があります。
それは、Kindle Unlimitedの無料体験です。
Kindle Unlimitedは、Amazonの電子書籍読み放題サービスですが、本書も読み放題対象です!!
無料体験も30日間という太っ腹ぶりです。
スマホやPCのアプリでも読めますし。
ただし、読み放題対象は入れ替わりが激しいので、気になるなら早めに読んでおきましょう。
30日間も無料で試せる
無料期間が終わっても月額980円
解約も簡単にできます
まとめ
この記事では、『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』という本をご紹介しました。
わたしは正直、「毎日英語聞いてるけど、英語のニュースが聞き取れるようにはなれそうないな……」とどこかで思っていたところがあります。
でも、この本がまた希望を与えてくれました。
「リスニングをまじめにがんばっているのに、なかなか聞き取れるようにならない……」と悩んでいるなら、一度手に取ってみてくださいね!
英語の勉強にオススメの書籍はほかにもいろいろあります。
次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!