11月の第4木曜日にある「Thanksgiving Day」の後に始まる「クリスマスに向けた商戦」があります。
「Black FridayとCyber Monday」と呼ばれる日です。
今回はそのときに繰り広げられるクリスマス商戦とそのプレゼント事情についてまとめました。
目次
プレゼントをやり取りする対象が広い?!
まずは、アメリカでのクリスマスプレゼントはどんな感じなのかについてです。
日本でも、既にクリスマスにはプレゼントを渡す習慣が定着していますが、アメリカのプレゼント事情は若干違います。
日本では、クリスマスのプレゼントと言えば、こんな間柄の方でのやりとりがほとんどでしょうか。
- 親から子ども
- 恋人やパートナー同士
こんなふうに、近しい関係でやり取りする場合が主流だと思いますが、アメリカでは、一般的におとな同士でもプレゼントのやり取りをしますし、その対象が広いです。
日ごろお世話になっている人に、感謝の気持ちを込めて渡すこともよくあります。
例えば、私の夫は、クリスマス前から元旦まで仕事が休みになるのですが、その休暇前には、同じ事務所で働く人から、カードやチョコレートなどのプレゼントをもらってきますし、夫も持って行きます。
こちらでは、カードも立派な「プレゼント」です。
品物でいうと、日本のバレンタインの義理チョコのような、比較的安価で小さいけれども、「ちょっとしたギフト」にできるようなものもたくさん売られています。
「1年間ありがとう。よい休暇を!!」といった感じでやり取りするようです。
家族間でのクリスマスプレゼント事情
また、私は、クリスマスには義両親の家に招待してもらうのですが、必ず私へのプレゼントも用意してくれています。
私たちも、事前に当日その場に誰が来るのか義両親に確かめ、やってくる人全員へのプレゼントを用意します。
日本だと、お正月に「お年玉」があるので、その代わりと思えば納得なのですが、それがアメリカでは「おとな」も対象になります。
おとなになってもたくさんのプレゼントをもらえるのって、なんだかうれしいです。
1年に一度の「ご褒美」ですね。
プレゼントは必須ではないけれど……
ところが、反対に、甥や姪以外にも義両親や義兄弟にプレゼントを用意するので、この時期に一気に出費がかさむのも事実です。
もちろん、それぞれの金銭事情もあるので、「プレゼントを用意したくても、お金がない!!」なんてこともあります。
正直、プレゼントは絶対持参しなければいけないものではなく、手ぶらで行ってもかまいません。
本来、クリスマスは家族で集まって、過ごす時間が大切なのですから、その場にプレゼントが必要なわけではないのです。
とはいえ……やはり、ある程度お金を稼いでいたり、家庭を持っていたりすると、実際は何か用意する方がいいかもしれません。
前述したとおり、カードだけでもプレゼントになりますし、ちょっとしたお菓子だけでも全然かまいません。家族や夫婦宛てに1つのプレゼントでもいいそうです。
招待してもらった家族に子どもがいるなら、せめて家族にはカード(カードも安価なものもあります)、子どもには小さなプレゼントといった風にもできます。
「Wish List(ほしいものリスト)を用意する場合も
とてもオープンな関係であれば、「Wish List(ほしいものリスト)」を作ったりして、自分は何がほしいか知らせておくこともあるそうです。
ほしいものをいくつかリストに載せておけば、そのうちの1つをもらえるかもしれないし、予算に応じて複数もらえるかもしれない、といった感じです。
ものすごく合理的ですね!
私の義母は、「本当にほしいものを渡したいから」と、いつも「クリスマスに何かほしいものはある?」と聞いてくれます。
複数のプレゼントをべつべつに包装する
その親しい間柄(家族やパートナー同士)でのプレゼントですが、実は、プレゼントは「1つ」とは限りません。
例えば、義両親は、それぞれプレゼントを渡す家族に対して、予算が決まっているらしく、その範囲内で、各個人にいつも2〜3個ずつ用意してくれています。
夫から複数のプレゼントをもらうこともあります。逆に、私から夫に複数のものを渡すこともありますし、娘へのプレゼントも複数用意します。
そして、ここがポイントなのですがプレゼントが複数ある場合は、別々に包装します。
日本だと、複数のものを渡したい場合、それを1つの包みにして渡したりしますが、こちらでは、数を増やすんですね。
こっちの包みは本、こっちの包みは服、こっちの包みはおもちゃ、といった風に。
そんなこんななので、クリスマス前にそれを用意する「クリスマスショッピング」で使うお金、買う商品の数はかなりの量になります。
クリスマス商戦は「Black Friday」から始まる
冒頭や別記事で書いたとおり、クリスマス商戦は、「Thanksgiving Day」の次の日の「Black Friday」から始まるわけですが、
これは、「Thanksgiving Day」までが「秋」で、それ以降が「冬」だからです。ちょうど季節の変わり目なんですね。
11月の第4木曜日の「Thanksgiving Day」が終わると、その休暇中にさっそくクリスマスツリーを飾ったりしますから。
「Thanksgiving Day」が終わり、翌日の「Black Friday」からクリスマス商戦が始まると、特に12月中旬の週末のショッピングモールなどは大混雑です。
インターネットを使ったオンラインショッピングも一般的ですが、注文が混み合うので、商品の到着が通常よりも時間がかかってしまうことも少なくありません。
アメリカは広いので、もともと輸送に時間がかかりますし。
値下げされていることもあり、衣料品、家電、おもちゃ、化粧品、雑貨など、みんなここぞとばかりに買い込みます。
ちなみに、Black Fridayやクリスマスの後は、お店に行っても、びっくりするくらい商品の数が少なかったりするので、注意が必要です。
この時期の安売りは特別?!
これは私個人の感覚ですが、アメリカでは、日本よりも年間を通して安売りの回数が少なく、値下げの幅も小さいように思います。
もちろん、日本と同じように季節が変わるとバーゲンがあり、商品の入れ替えがありますが、クリスマス商戦の安売りは一番大きいです。
ものによっては大きく値下げされることもあり、アメリカ人の購買意欲を掻き立てられるようです。
特に、普段値段の高い家電などは、この安売りを当てにして購入するのを待っていたり、「安売りをしているから買い換えようか」と買うきっかけにする人も多いと聞きます。
まとめ
いかがでしたか? まとめてみます。
- 日ごろお世話になっている人に、感謝の気持ちを込めて渡すことも多い
- カードも立派な「プレゼント」
- クリスマスに親戚・家族が集まるときは大人も含め来る人全員分のプレゼントを用意する
- そのため出費がかさむ時期でもあるが、強制ではない
- Wish List(ほしいものリスト)を用意することもある
- 複数のプレゼントをべつべつに包装する
- クリスマス商戦の値下げは一年で一番大きい
Thanksgivingのホリデーが終わると、年間を通して一番買い物をする季節です。
「喜んでもらえたらうれしいな」と想像しながら、「誰に何をあげようか」と考えるのも、この時期ならではのこと。
プレゼントをあげる人が多いと出費はかさみますが、自分にも(おとなでも)もらえるので、やっぱりウキウキしてしまいますね!