日常会話で、非常によく使われるのは過去の話ともう1つ、未来の話です。
「じゃあ明日そっちに行くね」とか「来週、旅行に行きます」のように、今よりも先のことを言う表現ですよね。
では、英語では未来のことを言いたいとき、どんなふうに言うのでしょうか?
今回は英語の未来形について詳しく紹介しますね!
英語の未来形について
では、まず英語の「未来形」について紹介しますね。
英語の未来形とは?
英語の「未来形」とは何なのでしょうか?
未来形はもちろん、名前の通り過去でも現在でもなく「未来」のことを言いたいときに使う表現のことです。
たとえば、日本語だと「君は将来、有名になるよ」のような場合ですね(実は日本語の未来の形は現在形と同じですが)。
英語だとこのように言います。
You will be a great youtuber in the future!
(君は将来すごいユーチューバーになるだろうな)
この例文の「will be」の部分が未来形に当たります。
動詞の未来形ってあるの?
英語では過去のことは動詞の「過去形」で表します。
例えば「play(〜する)」なら「played(〜した)」のように。
現在形 | play |
---|---|
過去形 | played |
「じゃあ、未来形もあるんだね!」と思っちゃいそうですが、英語には「動詞の未来形」はないんです!
先ほどの例文で動詞の「be」に助動詞の「will」を付けて「will be」にしたように、動詞の前に未来形を作る言葉を置いて表現するんですよ。
英語で未来形を作るには「will」と、もう1つの方法があり、合計で2つやり方があります。
次の章で詳しく紹介していきますね。
動詞の未来形はありませんが、未来形・未来時制のことは英語で「future tense」と言いますよ。
未来形の2種類の作り方・使い方
では、英語で未来形を作るときの2種類の方法を紹介しますね。
未来形の2つの作り方(肯定文)
未来形の作り方は、ずばり以下の2つのやり方です。
英語の未来形の2つの作り方
- 動詞の前に助動詞willを付ける
- 動詞の前にbe going toを付ける
例えばこんな現在形の文があったとしますね。
I eat a 8oz cheeseburger.
(あたしは、8オンスのチーズバーガーを食べる)
ちなみに8オンスはかなりデカイですよ!(参考: 重さの単位オンス・ポンドについて)
では、「will」を使ってこの文を未来形にしてみましょう。
will
I will eat a 8oz cheeseburger for lunch.
(ランチに8オンスのチーズバーガー食べよっかな!)
「be going to」だと以下のようになりますよ。
be going to
I'm going to eat a 8oz cheeseburger for lunch.(I'm は I amの略)
(ランチに8オンスのチーズバーガー食べるんだ〜)
「be going to」の「be」の部分は、主語に合わせて形を変えてくださいね。
例えば主語が「I」なら「am」、「you」なら「are」、「she/he」なら「is」ですね(参考: be動詞について)。
否定文・疑問文はどうすればいいの?
「will」「be going to」という2種類の未来形を見たところで、今度はこれらの否定文・疑問文の作り方についてです。
未来形の否定文
未来形の否定文はかんたんです。以下のように、ただ「not」を付ければOK!
未来形「will」の否定文
I will not go there.
(ボクはそこに行かないよ)
※ 通常「will not」は短縮して「won't」になります。
未来形「be going to」の否定文
I am not going to go there.
(あたしはそこに行かないことになってるよ)
※ 通常「I am not」は短縮して「I'm not」になります。
未来形の疑問文
疑問文ならば、以下のように「will」や「be動詞(am・are・is」を文の先頭に持っていくだけで大丈夫です。
未来形「will」の疑問文
Will you go there ?
(そこに行くつもり?)
未来形「be going to」の疑問文
Are you going to go there ?
(そこに行くことになってるの?)
ちなみに「Will you〜?」は「〜してくれる?」というお願いや「〜しませんか?」というお誘いの意味でもよく使うお決まりフレーズなんですよ。
Will you come with us ?
([ボクたちと] 一緒に来ませんか?)
合わせ技で「未来の否定の疑問文」もありますよ。
例えば「Won't you come with us?(一緒に来たくないの?)」という感じですね(参考: 否定疑問文について)!
「will」と「be going to」の違い・使い分けは?
続いては「will」と「be going to」の違いです。
英語で未来形は2つの作り方があるのがわかりましたが、使い分けはどうしたらいいのでしょうか?
どちらでもいい場合もあるのですが、原則としては以下の違いがありますよ。
- will
- 「その人の意志」を重視。「会話しているときに思い立つこと」など
「人」に注目 - be going to
- 「事実そのもの」を重視。「予定・計画されていること」など
「出来事」に注目
詳しい使い分けに関しては「will」「be going to」の違い・使い分けをご覧ください!
未来形の応用
未来形の基本はすっかりお伝えしました。
あと少し、未来形の応用も紹介しておきますね。
未来進行形
まずは未来進行形です。
英語の「進行形(まさに〜しているところ)」や「完了形(もう〜してしまった)」も未来の時制で使うことができるんですよ。
どちらも助動詞の「will」と組み合わせて表現します。
未来進行形
I will be playing new video games, when you come and see me tomorrow.
(明日あんたがうちに来たとき、あたしは新しいゲームをやっているだろうね!)
未来進行形は「will + be + 動詞のing形」という形です。
未来進行形とは?
will + be + 動詞のing形
未来の「ある時点」では「〜しているだろう」という客観的な意味。
未来完了形
そして未来完了形という形もあります。
未来完了形も未来進行形と似たような感じで作れますよ。
未来完了形
I will have finished the game by the day after tomorrow ! Ha ha ha !
(明後日までにはあたしはそのゲームをクリアしているだろうね!はっはっは!)
未来完了形ならば「will + have + 動詞の過去分詞形」で表現できますよ。
未来完了形とは?
will + have + 動詞の過去分詞形
未来の「ある時点」では「〜が完了している(終わっている)だろう」という意味。
ちなみに未来進行形と未来完了形を同時に使うシチュエーションってあると思いますか?
実は……あるんです(笑)
以下のように、合わせ技の「未来完了進行形」も可能ですよ。
Next month, I will have been living here for ten years.
(来月で、ここに10年住み続けていることになるよ)
未来完了形についてはこちらで詳しく説明しています。
現在形で表す未来
お次は「現在形で表す未来」です。
なんと、「出発・開始」の意味の動詞は現在形で未来の意味として使うことができるんですよ。
My train leaves at 11pm.
(僕の乗る電車は夜の11時に出る予定だよ)
「leave」が「leaves」になっているのは三単現の「s」が付いているからです。
出発を表す動詞にはこのようなものがあります。
単語 | 意味 |
---|---|
leave | 出発する |
start | スタートする |
begin | 始める |
「タイムテーブルで決まっている系は現在形で未来を表せる」というイメージでOKですよ!
現在進行形で表す未来
そして、現在形だけではなく「現在進行形(be + 〜ing)」だけでも未来を表すことができる場合もあります。
以下の例文のように「これから〜する予定」というシチュエーションでは現在進行形で未来の意味が出せるんですよ。
Dinner's ready !
(ごはんできたよ〜)
Yeah, I'm coming !(おっけー、今行くところ!)
有名な「サンタが町にやって来る」の歌の「Santa Claus is coming to town.」もそうですね。
「まさにこれからそうなるよ〜」というニュアンスのときに使ってみてください。
まとめ
さて、今回は英語の未来形についてまとめました。
動詞の「未来形」という形はありませんが、「will」もしくは「be going to」で表せることを覚えておいてくださいね♪
「未来形」のまとめ
- 英語の未来形の作り方は動詞の前に「will」か「be going to」
- 「人・意志」に注目するなら「will」、「事実・計画」に注目するなら「be going to」
- 未来進行形・未来完了形などもあり