「ブラックフライデー(Black Friday)」や「サイバーマンデー(Cyber Monday)」という言葉を聞いたことはありますか?
最近、日本でも聞かれるようになってきているようですが、本場アメリカでは定着した言葉です。
さて、これらの日は、いったいどんな日のことをいうのでしょう?
目次
ブラックフライデーはどんな日?
ブラックフライデーがどういう日なのかについて紹介しましょう。
ブラックフライデーはいつ?
ではBlack Friday(ブラック・フライデー)はいつなのでしょうか?
簡単に言うと、アメリカのサンクスギビングデーの翌日です。
ではサンクスギビングがいつなのかというと、毎年11月の第4木曜日になります。
2024年のブラックフライデーはこちらになりますよ。
2024年のブラックフライデー
2024年11月29日
ブラックフライデーはどういう日?
さて、ブラックフライデーという日は、どういう日なのでしょうか?
実はこの日は宗教や西洋の風習とはまったく関係のない日です。
1961年ごろからフィラデルフィアではじまった、非常にビジネス色の強い「売り出し」の日です。
小売業界では、1年のうちでこの日(=サンクスギビングの翌日)が最も売り上げが見込まれるようで、「黒字になる」という意味から、その名前「Black Friday」が付いたそうです。
それくらい、1年のうちで一番大きな売り出しなのです。
なぜサンクスギビングの翌日に売上が上がる?
サンクスギビングの翌日が、1年のうちで一番売上が上がるというのはなぜでしょうか?
それは、1か月後に控える「クリスマス」と大きな関係があります。
サンクスギビングが終わると、クリスマスに向けた商戦がスタートするからです。
クリスマス商戦の初日、つまり「Black Friday」と呼ばれるようになった日から、お店では大売出しがはじまります。
……とはいえ、後述していますがブラックフライデーの金曜まで待たず、サンクスギビングの夕方から売り出しをはじめるところも増えてきています。
そして、木曜の夕方にはこんな列が……。
デパートの前に並んでいる人の写真ですが、すごい行列ですよね……。
もはや日本のお正月商戦
アメリカのブラックフライデーは、もはや完全に日本のお正月商戦のようなものです。
なぜアメリカではクリスマスに向けて買い込むのでしょうか。
もちろんですが、クリスマスプレゼントに占める割合がとても高いです。
クリスマスパーティーはクリスマス当日だけでないため、クリスマスプレゼントを早めに用意しておく必要があります。
クリスマス当日やクリスマス・イブに買いに走っていたのでは間に合わないからです。
この安売りに合わせて、自分がほしいものを買うこともありますが。
「クリスマスに向けて」なので、売り出しの商品は、こちらのようなクリスマスプレゼントになりうるものが一般的です。
売出し商品例
でもそんな枠には関係なく、ここぞとばかりにあらゆるお店で売り出しが行われます。
ブラックフライデーはあまりにも混雑しすぎる
ただし、ブラックフライデーは一年で一番売上の上がる日ということもあり、ショッピングモールやお店はものすごく混雑します。
私は、ブラックフライデーセールの混雑を避けて、ブラックフライデーの次の日の土曜日に行くことが多いです。
ブラックフライデーほど値引きされていませんが、それでも安売りは継続されているので。
ところが、ほしいサイズがほとんどなかったり、あっても「売れ残り」のようなものしかなかったり……
ブラックフライデーの威力はすさまじいです。
最近では、日本でも「ブラックフライデー」の安売りがあるんですね。ニュースで見てびっくりしました!!
サイバーマンデーはどんな日?
「ブラックフライデー」に続いて、今度は「Cyber Monday(サイバーマンデー)」という日について紹介します。
サイバーマンデーはいつ?
サイバーマンデーは、「サンクスギビング」が終わって最初の月曜日のことです。
サンクスギビングは毎年11月の第4木曜日なので、
2024年のサイバーマンデーは次のようになります。
2024年のサイバーマンデー
2024年12月2日
サイバーマンデーはどういう日?
では、サイバーマンデーはどういう日でしょうか?
この日もブラックフライデーと同じで、宗教や西洋慣習とはまったく関係がありません。
サイバーマンデーは「ネットでの」売り出しがスタートする日
実はさきほど紹介した「ブラックフライデー」は実店舗の安売りがスタートする日で、「サイバーマンデー」はオンラインショッピングでの売り出しがはじまる日です。
「cyber(サイバー)」は、「コンピューターやインターネットに関する」という意味です。
サンクスギビングのホリデー(休暇)明けに、オンラインショッピングの売り上げが急増することから、この名前が付いたのだとか。
サイバーマンデーにオンラインショップの売上が急増するのは、休暇明けの月曜日に職場の高速回線を使ってオンラインの店舗にアクセスして買い物をする人々が多いためであるとも、感謝祭の休暇中には実店舗での買い物に外出したり帰省していた人々が、家庭に戻ってオンラインでショッピングするからであるとも言われる。
サイバーマンデー - Wikipedia
アメリカではネットショッピングは浸透しきっている
日本でもオンラインショッピングは定着してきましたが、アメリカではすでに完全に浸透した「買い物方法」の1つなんです。
共稼ぎが多いアメリカでは、買い物に時間をかけられないなどで、普段から気軽にオンラインショッピングを利用している人が多いです。
もちろん、「サイバーマンデー」だからこそのキャンペーン(安売り)も行われていて、業者側にも「この日」に売り上げを伸ばそうとする狙いもありますよ。
ましてや「ブラックフライデー」の日のお店(実店舗)はひどく混雑するので、それを避けて「サイバーマンデー」に買い物をする人が多いんですね。
「ブラックフライデー」「サイバーマンデー」の現在の状況
「ブラックフライデー」「サイバーマンデー」という言葉について紹介しましたが、現在の状況は変わってきています。
ブラックフライデーの「安売り」が前倒しになってきている
サンクスギビングの次の日が「ブラックフライデー」ですが、実際は「ブラックフライデー」の売り出しが前倒しになっています。
お店によっては、サンクスギビング当日の夕方や夜からはじまることもありますよ。
上の写真のように、サンクスギビングの夕方には長蛇の列がデパートやお店にできます。
ブラックフライデーにもネットでのセールがはじまっている
サンクスギビング後、最初の月曜日が「サイバーマンデー」です。
ネットでのクリスマス商戦が月曜からはじまるのですが、ネットショップがブラックフライデーにもセールをやるようになってきました。
ネットショップ最大手であるAmazonでも2019年からブラックフライデーを開始しました!
楽天市場でもブラックフライデーのキャンペーンをやっています。
もはや「サイバーマンデーは不要なのでは?」という気も(笑)。
もちろん、ちゃんと「サイバーマンデー」のセールもやっていますよ(笑)。
従来のように、休暇中は実店舗で買い物、休暇明けはオンラインショッピングという「形」が崩れてきているからです。
実店舗とオンライン業者との競争が激化していることが理由と考えられているようですね。
正直言って……消費者は、買い物の方法にこだわりがなければ、実店舗でもネットショップでもどちらでもよくて、価格が安い方に流れますよね。
オンライン業者は(従来のように)月曜日まで待っていられない!! といった感じなのでしょう。
ほかの国でも同じ日に開催
アメリカのサンクスギビングの翌日にブラックフライデーが開催されるのですが、実はカナダのサンクスギビングは10月にあります。
では、カナダではブラックフライデーやサイバーマンデーも10月なのかな?と思いそうですが、実はアメリカの日程に合わせています。
つまり全世界で、ブラックフライデー、サイバーマンデーの日は共通ということです。
もはや曜日は関係ない?
ブラックフライデー、サイバーマンデーの日にちですが、そもそも宗教や風習に無関係です。
企業が売上を伸ばすことを目的にはじまった日なので、その都度日程や期間は変えられます。
たとえば、2021年のサイバーマンデーですが、Amazonでは「金曜」にスタートします。
もはや「サイバーマンデー」ではなく、サイバーフライデーですね(笑)。
まとめ
サンクスギビングの休暇が終わると、クリスマスに向けて町なかもきれいに飾り付けられ、1年で一番ウキウキする時期です。
それから、ブラックフライデー、サイバーマンデーを皮切りにクリスマス商戦がはじまります。
出費もかさむ時期なのですが、それも季節の風物詩ですね。
お金がどんどん増えるお財布がほしいです(笑)。