英語の不規則動詞とは? 変化の覚え方のコツと一覧

サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英語の動詞は、過去形にするときは「活用」させる必要があります。

通常なら「played」のように「ed」をつけるだけ過去形になるのですが、不規則に変化するものもあります。

そんな動詞を「不規則動詞」と呼びますが、不規則とはいっても一定のパターンに従っているのです。

不規則動詞は、4種類のパターンに分類すると案外あっさり覚えられてしまうんですよ。

今回は英語の「不規則動詞」について覚え方のコツや中学レベルの約80単語などを紹介します!

不規則動詞ってなに?

まず、英語の「不規則動詞」とは何かをかんたんに紹介しておきますね。

英語の動詞は、過去形や過去分詞形への変化の仕方でこちらの2つにわけることができます。

2種類の動詞

  1. 規則動詞(regular Verbs)
  2. 不規則動詞(irregular Verbs)

規則動詞(regular Verbs)

「規則動詞」は、過去形や過去分詞形にするときに「-ed」を語尾につければOKというシンプルな動詞たちです。

たとえば「play」や「watch」です。

規則動詞の活用
原形 過去形 過去分詞形
play played played
watch watched watched

これは覚えるのが非常に簡単ですね。

「watch」の三単現の活用は「watches」で、標準の「 s 」ではありません。そのため不規則に見えますが、「不規則動詞」というのはあくまで「過去形」「過去分詞形」での不規則さだけを指します。

不規則動詞(irregular Verbs)

それに対して「不規則動詞」は、その名前の通り「不規則な活用」をします

たとえば、不規則動詞である「go(行く)」という動詞はこんな活用なんです。

「go」の活用
原形 過去形 過去分詞形
go went gone

原形は「go」なのに、なぜか過去形は「went」という形になるんです!

サッシ

何の法則性もありませんよね。

こういった「-ed」を語尾に付ける以外の変化をする動詞たちを「不規則動詞」と呼んでいます。

不規則動詞とは?
「-ed」を語尾に付ける以外の変化をする動詞


不規則動詞の覚え方のコツ

では、具体的に「不規則動詞」を見ていきましょう。

覚え方のコツはズバリ「パターン化」です。

一見めちゃくちゃに変化しているように感じる不規則動詞たちですが、よ~く観察してみると実は一定のパターンがあるんですよ!

以下、不規則動詞の「4種類のパターン」を紹介していきますね。

不規則動詞4つのパターン
すべての形が同じ(A - A - A) cut - cut - cut
put - put - put
過去形のみ違う(A - B - A) come - came - come
run - ran - run
原形のみ違う(A - B - B) say - said - said
buy - bought - bought
すべての形が違う(A - B - C) go - went - gone
know - knew - known

すべての形が同じ不規則動詞(A - A - A)

まず最初のパターンは「A - A - A」です。

例えば「cut(切る)」という動詞は以下のように変化します。

「cut」の活用

cut - cut - cut

サッシ

そう。何も変化しないんです!

このように過去形も過去分詞形も原形と同じパターンがあるんですよ。

すべての動詞がこれだったら楽チンなんですけどね〜(笑)。

「A-A-A」パターンの不規則動詞
原形 過去形 過去分詞形
cut cut cut
put put put
read read read

上の例では「read」だけは発音に注意しましょう。原形の発音は [ ríːd(リード)] ですが、過去形・過去分詞形は [ réd(レッド)] と発音します!

過去形のみ違う不規則動詞(A - B - A)

2つ目の不規則動詞のパターンは「A - B - A」です。

例えば「come(来る)」という動詞は以下のような変化をするんですよ。

「come」の活用

come - came - come

過去形だけが「come came」に形が変わりましたが、過去分詞形は原形と同じ形に戻りましたよね?

こういったサンドイッチ(?)みたいなパターンが「A - B - A」です。

「A-B-A」パターンの不規則動詞
原形 過去形 過去分詞形
come came come
become became become
run ran run

原形のみ違う不規則動詞(A - B - B)

続いては「A - B - B」というパターンです。

例えば「send(送る)」という動詞は以下のように変化します。

「send」の活用

send - sent - sent

過去形と過去分詞形が同じ形(sent)になっていますよね

サッシ

この「A - B - B」は不規則動詞の中で最も多いパターンですよ。

「A - B - B」の不規則動詞
原形 過去形 過去分詞形
send sent sent
say said said
buy bought bought
meet met met
leave left left

「A-B-B」パターンの中に、さらにいくつかのパターンがあるのが特徴です。

「A - B - B」の不規則動詞(ay - aid - aid)

例えば「say(言う)」「pay(支払う)」「lay(横にする)」は全て「ay - aid - aid」という語尾に変化します。

「A - B - B」の不規則動詞(ay - aid - aid)
原形 過去形 過去分詞形
say said said
pay paid paid
lay laid laid

「A - B - B」の不規則動詞(「-ought」や「-aught」)

他にも「-ought」や「-aught」の形をとるパターンも有名です。

「A - B - B」の不規則動詞(「-ought」や「-aught」)
原形 過去形 過去分詞形
buy bought bought
think thought thought
teach taught taught
サッシ

ね?「不規則動詞」と言いつつも、意外とパターンがあるって分かると覚えられそうですよね!


すべての形が違う不規則動詞(A - B - C)

最後のパターンは「A - B - C」です。

そう、原形と過去形と過去分詞形で全て違う形になるパターンですよ!

例えば、代表的な不規則動詞「go(行く)」は以下のような変化をします。

「go」の活用

go - went - gone

いろんな「A - B - C」パターンの不規則動詞を見てみます。

「sing」の活用
原形 過去形 過去分詞形
go went gone
take took taken
sing sang sung
know knew known
write wrote written

見事にバラバラですが、先ほどの「A - B - B」パターンと同じく、実は「A - B - C」もいくつかのパターンがあるんですよ。

「A - B - C」の不規則動詞(in - an - un)

例えば「sing(歌う)」「drink(飲む)」「begin(始める)」は全て同じ動きをします。

「sing」の活用
原形 過去形 過去分詞形
sing sang sung
drink drank drunk
begin began begun

過去形と過去分詞形の発音の違いがちょっとむずかしいですね。

「A - B - C」の不規則動詞(ow - ew - wn)

他には「ow - ew - wn」と変化するパターンもあります。

「A - B - C」の不規則動詞(ow - ew - wn)
原形 過去形 過去分詞形
know knew known
fly flew flown
draw drew drawn

「A - B - C」の不規則動詞(be動詞)

最も複雑な変化をする動詞と言える「be動詞」も「A-B-C」のパターンに含まれますよ。

「a」の活用
原形(現在形) 過去形 過去分詞形
be (am / are / is) was / were been



中学レベルの不規則動詞の活用一覧表

最後に中学レベルの不規則動詞の活用を一覧表でまとめて並べておきますね。

英語の不規則動詞は250~300個くらいと言われていますが、中学レベルなら80個くらいです。そんなに多くはないですよ!

中学レベルの不規則動詞の活用一覧表
原形 過去形 過去分詞形 現在分詞形
be(am,are,is)(~です) was been being
bear(産む) bore born(borne) bearing
become(~になる) became become becoming
begin(始める) began begun beginning
blow(吹く) blew blown blowing
break(壊す) broke broken breaking
bring(持ってくる) brought brought bringing
build(建てる) built built building
buy(買う) bought bought buying
catch(つかまえる) caught caught catching
choose(選ぶ) chose chosen choosing
come(来る) came come coming
cost(お金がかかる) cost cost costing
cut(切る) cut cut cutting
do(する) did done doing
draw(描く) drew drawn drawing
drink(飲む) drank drunk drinking
drive(運転する) drove driven driving
eat(食べる) ate eaten eating
fall(落ちる) fell fallen falling
feel(感じる) felt felt feeling
fight(戦う) fought fought(foughten) fighting
find(見つける) found found finding
fly(飛ぶ) flew flown flying
forget(忘れる) forgot forgotten forgetting
get(得る) got gotten getting
give(与える) gave given giving
go(行く) went gone going
grow(育つ) grew grown growing
hang(ぶら下げる) hung hung hanging
have(持つ) had had having
hear(聞く) heard heard hearing
hide(隠れる) hid hid(hidden) hiding
hit(打つ) hit hit hitting
hold(支える) held held holding
hurt(傷つける) hurt hurt hurting
keep(保つ) kept kept keeping
know(知っている) knew known knowing
lay(横にする) laid laid lying
lead(導く) led led leading
leave(去る) left left leaving
lend(貸す) lent lent lending
let(~させる) let let letting
lie(横になる) lay lain lying
lose(失う) lost lost losing
make(作る) made made making
mean(意味する) meant meant meaning
meet(会う) met met meeting
mistake(間違える) mistook mistook mistaking
pay(支払う) paid paid paying
put(置く) put put putting
run(走る) ran run running
read(読む) read read reading
ride(乗る) rode ridden riding
ring(鳴る) rang rung ringing
rise(上がる) rose risen rising
run(走る) ran run running
say(言う) said said saying
see(見る) saw seen seeing
sell(売る) sold sold selling
send(送る) sent sent sending
shake(振る) shook shaken shaking
shed(流す) shed shed shedding
shine(輝く) shone shone shining
show(見せる) showed showed showing
sing(歌う) sang sung singing
sit(座る) sat sat sitting
sleep(眠る) slept slept sleeping
speak(話す) spoke spoken speaking
spend(費やす) spent spent spending
spread(広がる) spread spread spreading
stand(立つ) stood stood standing
strike(打つ) struck struck(stricken) striking
swim(泳ぐ) swam swum swimming
take(取る) took taken taking
teach(教える) taught taught teaching
tell(言う) told told telling
think(思う) thought thought thinking
throw(投げる) threw thrown throwing
understand(理解する) understood understood understanding
wake(起きる) woke woken waking
wear(着る) wore worn wearing
win(勝つ) won won winning
write(書く) wrote written writing

ご注意ください

  • 「hang」は「首を吊る」の場合の過去形・過去分詞形は「hunged」
  • 「lie」は「嘘をつく」の場合の過去形・過去分詞形は「lied」
  • 「shine」は「~を磨く」の場合の過去形・過去分詞形は「shined」

まとめ

さて、今回は英語の不規則動詞についてまとめました。

不規則動詞まとめ

  • 不規則動詞は「A-A-A」「A-B-A」「A-B-B」「A-B-C」の4パターン
  • 見た目の形は同じでも発音が変わるものがあるので注意!
  • 不規則動詞の数は中学レベルで80個くらい(英語全体では250~300個くらい)

とりあえず、覚えるしか無いので大変ですが、ちょっとでも覚える助けになるとうれしいです。

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中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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