英語の「主語」とは?

英語の主語とは?
サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英語の文法を勉強していると、「主語」という言葉が必ず出てきます。

この「主語」は、英文法の基本中の基本で非常に大切な言葉です。

今回は、主語の見分け方、主語の省略、そして主語にできる言葉など、「英語の主語」についてわかりやすく紹介します。

英語の「主語」について

英語の「主語」とはどういうものかについて見ていきましょう。

英語の「主語」とは?英語で何て言うの?

まず、英語の主語とはどういうものを指すのでしょうか?

日本語の「主語」

わかりやすいように、日本語での「主語」を見てみましょう。

日本語の「主語」は、文章における「誰が」「なにが」を表す部分です。

日本語の例文

  • 私がドアを開ける。
  • あなたはおもしろい。

「ドアを開ける(述語)」という行動を「誰がしているのか?」というと「私が」です。

2つ目の例文だと、「おもしろい(述語)」のは誰なのかというと「あなたが」ですよね。

そのため、「私が」「あなたが」が主語になります。

主語は文のなかの「主役」に当たる部分と言えます。

「文の主役」が主語である

日本語と同じく、英語でも主語とは「文の主役」と考えるのがもっともわかりやすいです。

たとえば以下の例文の「I(私は)」と「You(あなたは)」が主語になります。

I open the door.
ボクがドアを開けるよ)

You are funny !
キミはおもしろいね!)

「主語」は英語で「Subject」と言いますよ。

5文型でおなじみ「SVOC」の「 S 」は「Subject」の「 S 」だったんですね。

主語の見分け方・動詞との関係

続いて、「主語」の見分け方動詞との関係を見ていきましょう。

「ある動作」について見たときに「誰が」に当たるものが主語です。

たとえば、以下の例文で「open(開ける)」という動詞に対する主語が「 I 」になります。

I open the door.
ボクがドアを開けるよ)

動詞との関係から考えると「その動作をする人」が主語だと言えますよ。

ちなみに「何を」に当たるもの、この例だと「ドアを」が「目的語(Object)」です!(参考: 第三文型とは?

もちろん主語はだいたい文の最初に来るので、そこから見分けることもできます。

英語の「主語」は省略できない

英語の主語の最大の特徴は、「省略できない」ということです。

日本語の主語は省略されるのが普通

たとえば、日本語では主語は省略されることがほとんどですよね?

日本語は主語が省略される

  • 私がドアを開けるよ。
  • あなたはおもしろいね。

どちらも、むしろ主語を入れたほうが不自然に感じられるほど。

この例のように、「主語」が省略されるのが普通で、主語を文脈で推測するのが日本語の特徴だと言えます。

英語の主語を省略すると「命令文」に

それに対して、英語では主語は省略できません

では、主語を省略するとどうなるのでしょうか?

たとえば「You close the door.(あなたはドアを閉める)」の主語「You」を省略してみましょう。

Close the door!
(ドアを閉めろ!)

そう、命令文になります!

「Get out!(出ていけ!)」など、映画やマンガでよく見る命令文は「主語が省略された英文」だったんです。

他には「Let's go to the park !(公園へ行こう!)」のように、「Let's〜(〜しよう)」を使うのも主語の省略となりますね。

命令文については、こちらで詳しく紹介しています。

【参考】英語でも主語が省略される例

英語では「主語は省略できない」と紹介していますが、実は次のような場合、省略されることがよくあります。

主語が省略される例

  • 日記
  • 親しい人との日常会話
  • 慣用句

こちらに関しては、「英語の主語は省略できるの?」という記事をご覧ください。

英語で主語に置ける5つのもの

主語の意味がわかったところで、「どんな言葉が主語にできるのか?」を詳しく紹介します。

英語では以下のものが主語になることができますよ。

主語になれる言葉

  • 名詞
  • 代名詞
  • 動名詞
  • 不定詞(名詞的用法)
  • what(関係代名詞)

そう、「うさぎ」などの名詞や「彼女」などの代名詞の他にもあるんです!

それぞれもう少し具体的に説明していきますね。

名詞・代名詞

まず、名詞、そして代名詞です。

もっとも主語になることが多い言葉と言えるでしょう。

たとえば以下の例文の「smartphone(スマホ)」が名詞、「I(私)」が代名詞ですよ。

Smartphones are convenient.
(スマホって便利だよねー)

Yeah, I think so, too.
(うん、ボクもそう思う)

名詞は人・モノ・出来事などの名前で、代名詞は私・あなた・彼女・彼ら・それなどの言葉ですよ。

動名詞・不定詞

お次は動名詞と不定詞です。

たとえば「ピアノを弾くことは難しい」と英語で言いたいとします。

その場合、動名詞・不定詞を使ってそれぞれ以下のように表現できますよ。

主語が動名詞の例
Playing the piano is difficult.
主語が不定詞の例
To play the piano is difficult.

「Playing」が動名詞、「To play」が不定詞で、どちらも動詞「play」を変化させた形です。

このように「動名詞・不定詞にすれば動詞を主語として使うことができる」と覚えておきましょう!

この文は形式主語である「It」を使って「It is difficult to play the piano.」と言うこともできますよ。

what(関係代名詞)

あとは「what」を使った主語も見ておきましょう。

英文法で言う「関係代名詞」としての「what」を使うと大きな「主語のかたまり」を作ることができます。

たとえば以下のような英文ですね。

What I want to say is "I'm hungry".
(ボクが言いたいことは……「ハラヘッタ」だ)

この場合の「What I want to say(私が言いたいこと)」が「is(be動詞)」に対する主語になっています。

英文法としては関係代名詞「what」を使った「名詞節」が主語になっている形です。

この「〜こと」という使い方のときは「what」には「なに」という意味はありませんよ。

他には前置詞句を使って「From Okinawa to Hokkaido is great distance.(沖縄から北海道はすごく遠い)」のような主語を作ることも可能ですが……だいぶマニアックです(笑)

変化・活用する「人称代名詞」の主語の一覧表

あとは「人称代名詞の主語」についても見ておきましょう。

人称代名詞とは「私・彼女・あなたたち・それら」などの言葉のことです。

主語として人称代名詞を使うときは、以下の一覧表の左端の赤字のところを使いますよ。

 主格所有格目的格所有代名詞
一人称単数Imymemine
二人称単数youyouryouyours
三人称単数(男性)hehishimhis
三人称単数(女性)sheherherhers
三人称単数(人間以外)ititsit-
一人称複数weourusours
二人称複数youyouryouyours
三人称複数theytheirthemtheirs
代名詞の一覧表

人称代名詞は文の中で使われる位置によって形が変わるので、主語のときは必ず「主格」を使いましょう。

たとえば「私は疲れている」ならば主格の「 I 」を使って「I am tired.」です。

「My am tired(?)」や「Me am tired(?)」とは言えませんよ!

人称代名詞の変化・活用については別ページでまとめているので、詳しくは人称代名詞についてを読んでみてください。

まとめ

今回紹介した「主語」についてまとめると、次のようになります。

まとめ

  • 英語の主語は、日本語で「〜が」「〜は」に当たる言葉
  • 省略すると「命令文」になる
  • 主語は「名詞・代名詞・動名詞・不定詞・what」で作る

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中村サッシ
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塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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