「TOEIC Speaking & Writing Tests」330点取得者による完全ガイド〜基本情報から対策まで〜

TOEIC Speaking & Writing Tests
サト

執筆者

TOEIC990点(満点)。ELSA認定アンバサダー。インドネシアで日本語学校を運営している日本語教師。話せる言語は英語のほかにインドネシア語、中国語。→ サトについてはこちら

先日、TOEICのスピーキングとライティング版のテストである「TOEIC Speaking & Writing Tests」を受けてきました(結果はこちら)。

TOEIC Speaking & Writing Tests」の対策に関しては「TOEIC Listening & Reading Test」と比べると出回っている情報が少ないですよね。

わたしも事前に情報収集はしていましたが、受験して初めて気づいたことが山ほどあります。

この記事では、「TOEIC Speaking & Writing Tests」の基本的な情報をはじめ、実際に受けて気づいた注意点・コツや、試験対策もシェアします。

内容が盛りだくさんなので目次を見て、気になるところをタップして読んでみてください!

目次

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の基本情報

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の基本情報は、次のとおりです。

項目内容
実施回数(年間)24回
受験料(税込)10,450円
試験時間Speaking: 約20分
Writing: 約60分
合計: 約80分
問題の種類・問題数Speaking: 音読(2問)・写真描写(2問)など全11問*
Writing: 写真描写(5問)・メール作成(2問)など全8問*
合計: 19問
*詳細は本文をご参照ください
スコアSpeaking: 0〜200点*
Writing: 0〜200点*
合計: 0〜400点*
*10点刻み
出題範囲日常生活・ビジネス
解答方法会場のPCで解答
結果が出るまでの日数試験の17日後
「TOEIC Speaking & Writing Tests」の基本情報

順に見ていきましょう。

実施回数(年間)

「TOEIC Speaking & Writing Tests」は、毎月2回実施されています。

2024年度のスケジュールは、次のとおり。それぞれの日程で、午前と午後の2回行われます。

No.日程(すべて日曜日)
12024年4月14日
22024年5月19日
32024年6月16日
42024年7月21日
52024年8月18日
62024年9月15日
72024年10月20日
82024年11月24日
92024年12月15日
102025年1月19日
112025年2月9日
122025年3月9日
「TOEIC Speaking & Writing Tests」2024年度スケジュール

午前か午後かは、申し込みの段階で選ぶことができますよ。

受験料(税込)

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の受験料は、10,450円(税込)です。

1万円を超えると高く感じますが、ひとりひとり話したことや書いたことを人間が採点するので、これぐらいは仕方ないと思います……。

ちなみに支払い方法は次の2つのみ。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」受験料の支払い方法

  • クレジットカード
  • コンビニ払い

「TOEIC Listening & Reading Test」のように、楽天ポイントでの支払いにも対応してくれたらうれしいなぁ。

試験時間

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の試験時間は、次のとおりです。

セクション時間
Speaking約20分
Writing約60分
合計約80分
「TOEIC Speaking & Writing Tests」の試験時間

わたしの場合はSpeakingもWritingも必死で、あっという間に時間が過ぎていきました……。

問題の種類・問題数

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の問題の種類や問題数をSpeakingとWritingに分けて解説します。

Speakingの問題の種類・問題数

Speakingの問題数や概要は次のとおりです。

問題の種類問題数(計11問)概要
音読問題2問アナウンスなど短い英文を音読する
写真描写問題2問写真を見て内容を説明する
応答問題3問質問に答える
提示された情報に基づく応答問題3問資料などに基づいて質問に答える
意見を述べる問題1問テーマについて自分の意見を述べる
Speakingの問題数・概要

どんな問題が出るか、具体的にイメージしたい場合は公式サイトのサンプル問題をお試しください。

Writingの問題の種類・問題数

Writingの問題数や概要は次のとおりです。

問題の種類問題数(計8問)概要
写真描写問題5問写真の内容に合う一文を作成する
Eメール作成問題2問メールを読み、返信を作成する
意見を記述する問題1問テーマについて自分の意見を記述する
Writingの問題の種類・問題数

Writingも公式のサンプル問題があるので、ご活用ください。

スコア

「TOEIC Speaking & Writing Tests」のスコアは、合計400点満点です。

セクションスコア(10点刻み)
Speaking0〜200点
Writing0〜200点
合計0〜400点
「TOEIC Speaking & Writing Tests」のスコア

「TOEIC Listening & Reading Test」が990点で中途半端なのに対し、「TOEIC Speaking & Writing Tests」は400点満点となっています。

評価方法などについては、公式サイトをご覧ください。

ちなみにわたしのスコアは次のとおりでした。

セクションわたしのスコア
Speaking140点
Writing190点
合計330点
サトの「TOEIC Speaking & Writing Tests」のスコア

どんな対策をしたかは、あとで解説しています!

出題範囲

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の出題範囲は、「日常生活やビジネス」です。

Speaking・Writingともに「写真描写問題」で使われる写真は日常生活や会社でのシーンを切り取ったもの。

また、Writingの「Eメール作成問題」は、顧客からのメールに返事を書く問題が出ていました。

解答方法

「TOEIC Speaking & Writing Tests」は、会場のPCで解答します。

具体的には、次のとおりです。

セクション解答方法
Speakingヘッドセットのマイクに話す
Writingキーボードで入力する
「TOEIC Speaking & Writing Tests」の解答方法

Writingは音声入力には対応していません。

タッチタイピングに自信がなければ、まずはそこから練習しましょう(参考:タッチタイピングのコツと練習方法)。

結果が出るまでの日数

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の結果は、試験から17日後の正午にオンラインで確認できます。

具体的に何月何日になるか、公式に電話で確認したところ「予定」として次のとおりご回答いただきました。

試験実施日結果発表予定日
10月8日(日)10月24日(火)
11月5日(日)11月21日(火)
12月3日(日)12月19日(火)
結果発表予定日

「17日後」は、試験当日を「1日目」としてカウントしているようですね。

「2週間ちょっとあとの火曜日に発表」と覚えておくとよさそうです!

「TOEIC Speaking & Writing Tests」申し込みの流れ

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の申し込みには、次の7ステップがあります。

STEP1から、かんたんに解説していきますね。

会員登録

まずは公式サイトにアクセスして、会員登録をしましょう。

公式サイトにアクセスして、会員登録
公式サイトにアクセスして、会員登録

登録フォームの記入項目はいろいろありますが、入力が必須なのは次の9つです。

入力が必須の項目

  1. 氏名(漢字またはアルファベット)
  2. 氏名(カナ)
  3. 氏名(ローマ字)
  4. 生年月日
  5. 性別
  6. 住所
  7. 電話番号
  8. メールアドレス
  9. ログイン用パスワード

日程・会場・時間などの選択

次に「テスト申し込み」のページにログインして、日程・会場・時間などを選びます。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の「受験申込」をタップ

まずは「TOEIC Speaking & Writing Tests」の「受験申込」をタップ。

「受験申込」をタップ
「受験申込」をタップ

「個人申込」をタップ

次の画面で「個人申込」のボタンをタップします。

「個人申込」をタップ
「個人申込」をタップ

「受験申込」をタップ

その次の画面で「受験申込」をタップします。

「受験申込」をタップ
「受験申込」をタップ

受験したい都道府県名をタップ

次に都道府県名や日程が出てくるので、受験したい都道府県名をタップしましょう。わたしは「大阪府」を選びました。

受験したい都道府県名をタップ
受験したい都道府県名をタップ

日程と時間を確認して「申込」をタップ

次の画面で、日程と時間を確認して「申込」をタップ。

日程と時間を確認して「申込」
日程と時間を確認して「申込」

これで次のステップに進めます!

「受験申込案内」の確認

次に「受験申込案内」を確認します。

「受験申込案内」を確認
「受験申込案内」を確認

ここで確認するのは、次の項目です。

「受験申込案内」で確認する項目

  • 試験日時
  • 申込期間
  • 受験料
  • 時刻・会場変更の受付期間・手数料
  • 試験日変更の受付期間・手数料
  • 申込キャンセルの受付期間・手数料
  • 支払方法(確認のみで選択はまだです)
  • テスト結果発表のスケジュール

正直、けっこうな量です……。

事務的な確認なので、心を「無」にして読み進めましょう。

「受験要領」の確認

「受験申込案内」の次は「受験要領」の確認です。

「受験要領」の確認
「受験要領」の確認

ここで確認する項目は、次のとおり。

「受験要領」で確認する項目

  • 申込上の注意事項
  • 受験料・手数料
  • 受験に際しての注意事項(入場時間・持ち物など)
  • 公式認定証の発送・再発行
  • 公開テストの中止・中断
  • 個人情報の取扱い

「受験申込案内」と重複する内容もありますが、こちらも淡々と確認を進めていきましょう。

「申込フォーム」に記入

ここでやっと「申込フォーム」に記入できます!

「申込フォーム」に記入
「申込フォーム」に記入

とは言っても、会員登録のときに入力した情報があらかじめフォームに入っている状態です。

情報に変更がなければ支払い方法を選び、アンケートに答えるだけで済みます。

支払い方法を選び、アンケートに答える
支払い方法を選び、アンケートに答える

アンケートは19問もあるのですが、解答が必須なのは8問だけなので、ご安心ください。

選択肢から選ぶだけなので、そこまで時間はかかりません。

申し込みが2回目以降なら、前回のアンケートの回答がそのまま残っているので、さらにラクです。

申込内容の確認

次に、「申込内容」を確認します。

申込内容の確認
申込内容の確認

やっと終わりが見えてきた感じがしますね……。

受験料の支払い

最後に、「申込フォーム」に入力した方法で受験料を支払いましょう。

受験料の支払い
受験料の支払い

支払いが終わると、確認メールが届いて、晴れて申し込み完了となります!

確認メールが届く
確認メールが届く

お疲れさまでした!

「TOEIC Speaking & Writing Tests」試験当日の持ち物

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の試験当日の持ち物は、身分証明書だけでOKです。

身分証明書として使えるのは、次のとおり。

どれかひとつ、原本を持っていきましょう。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」で使える身分証明書

  • 運転免許証
  • 学生証/学生手帳/生徒手帳(デジタル学生証も可)
  • パスポート(パスポートは海外発行も可)
  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 住民基本台帳カード
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 仮運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • 障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)

ちょっと待って! 受験票とか証明写真とかいらないの? あと筆記用具とか……。

はい、受験票も証明写真も筆記用具も必要ありません

受験票はそもそもなく、証明写真は会場で撮影してくれます。

筆記用具も、ボールペンの貸し出しがあり、むしろこれ以外は使ってはいけません。

マスク着用は各自の判断に委ねられています。

わたしもこんなに荷物の少ない試験ははじめてでした!

「TOEIC Speaking & Writing Tests」試験当日の流れ

「TOEIC Speaking & Writing Tests」は、会場に到着して手続きが済んだ人から試験をはじめることになっています。

集まって一斉にスタート、ではないので新鮮でした!

1人に1台ずつPCが準備されているからこそ、できることですね。

試験当日の詳しい流れは、次のとおりです。

各ステップを、かんたんに説明していきます。

名前の確認

まず、会場の前に係の方がいて、名前を聞かれました。

ここでは身分証明書は求められず。

名前の確認後、受験同意書(このあと説明します)・クリップボード・ボールペンを受け取って会場入りしました。

受験同意書に記入

会場に入ると椅子が並べられていて、受験同意書に記入するよう指示がありました。

受験同意書には注意事項が書かれていて、「ここに書いてあることを理解しました」というような英文を書き写し、サインする必要があります。

注意事項はあまり覚えていません……。たしか、問題を漏洩ろうえいしてはいけないとか、そんな感じだったと思います。

本人確認・写真撮影

受験同意書に記入したら、次に本人確認写真撮影が待っていました。

あとでも書きますが、髪型などが気になるなら、事前に確認しておきましょう。

ちなみに、受験同意書の裏面は、試験中にメモ用紙として使えます

荷物をロッカーに保管

写真撮影が終わったら、荷物をロッカーに保管します。

試験の部屋に持って入れるのは、運営から渡されたボールペンとメモ用紙(受験同意書)だけ

私物は(腕時計も含めて)すべてロッカーに入れることになっています。

ジャケットは羽織ったままでもOKで、暑ければ脱いで椅子にかけるよう指示がありました。

入室・着席

ロッカーに荷物を入れたら、いよいよ試験の部屋に入ります。

入り口のところに係の方がいて、席を教えてくださいました。

PC画面の名前・写真など確認

席につくとPC画面がオンになっていて、わたしの名前や写真が表示されていました。

間違いないことを確認した上で試験についての概要解説・マイクテストなど、PCを操作して次に進みます。

試験についての概要解説・マイクテストなど

次に、PCで試験についての概要の解説やマイクテストなどがありました。

マイクテストではサンプルの文を読み、ちゃんと録音されているか確認します。

問題なければ、いよいよ試験開始です!

Speakingテスト

Speakingテストです。約20分間、がんばりましょう。

どんな問題が出るかなどはSpeakingの問題の種類・問題数をご覧ください。

Writingテスト

Speakingテストが終わった3分後に、Writingテストが始まります。

ボタン1つですぐはじめられますが、わたしは素直に休憩しました。

Writingテストは約60分の長丁場ですからね……。

問題の種類などは、Writingの問題の種類・問題数にまとめてあります。

Speakingテストの録音の確認

Writingテストが終わったら、Speakingテストでちゃんと録音できているかどうか、確認します。

画面上にすべての録音のデータが並んでいて、それぞれに再生ボタンがついていました。

わたしは少しずつ聞いて問題ないことを確認。

全部は聞きませんでした。

ブザーを押して挙手

録音データの確認が終わったら、ブザーを押して挙手しましょう。

係の方が席まで来て、次のことを伝えてくださいます。

  • ボールペンやメモ用紙などはすべてこのまま残す
  • ロッカーの荷物を忘れず持ち帰る

もう少しで帰れます!

退室・ロッカーの荷物を持って帰宅

ようやく退室し、ロッカーの荷物を持って帰宅となりました。

家に着くまでが「TOEIC Speaking & Writing Tests」なので、帰り道もお気をつけて!

「TOEIC Speaking & Writing Tests」を受けて気づいた注意点・コツ

「TOEIC Speaking & Writing Tests」を受けて、「これは気をつけたほうがいいな」とか「こうしたほうがいいな」と気づいたことがあります。

ここでは、そんな注意点やコツを5つ紹介します。

受付(写真撮影)の前に髪型などをチェックしよう

まず、1つ目の注意点は、受付(写真撮影)の前に髪型などをチェックしておくことです。

受付をするときに写真撮影があります。事前にトイレに行ったり、受付を待っている間にスマホのカメラで確認する手もありますね。

大阪の会場では係のかたがPCのWebカメラで撮影してくれたのですが、その場で写り方までは確認できません

時間の都合でそこまでできないのは十分理解できます。

入室後、自分が使うPCに写真が表示されますが、変更はできません

写真は公式認定証に使われます実際の公式認定証ページ例)。こだわりたいなら、事前のチェックに全力を注ぎましょう。

他の受験者の声が聞こえるので心の準備をしよう

注意点の2つ目は、他の受験者の声が聞こえるので心の準備をしておくことです。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」は、他の受験者の声が聞こえるなかで受験することになります。

公式サイトにも、次のとおり注意書きがありました(太字はサトによる)。

試験教室は完全な遮音状態にはなりません。受験者や試験官が入退室する音、試験官の説明する声、他の受験者の解答する声、パソコンを操作する音、試験官が教室内を巡回する音、その他、これらと同程度の音などは受験に支障のない音と判断しており、試験の再実施や試験時間の延長などは行いません。

IIBC(TOEICの運営団体)公式サイト

「こういうものだ」と思って試験に集中するしかありません……。

わたしの場合、Speakingで自分が話しているときは周りの声は耳に入ってきませんでした。

必死でしたし、備え付けのヘッドホンも音をさえぎるのに役立ったと思います!

一方、自分がWritingに取り組んでいるときに、他の受験者のSpeakingの解答が聞こえることもありました。

試験開始のタイミングは各自でバラバラなので、こういう場面は必ずあるでしょう。

幸い、わたしはWritingにも必死でさほど気になりませんでしたが……。

どちらにしても、心の準備だけはしておきましょう。

問題数はしっかり確認しながら受験しよう

注意点の3つ目は問題数を確認しておくこと。

特にWritingの「写真描写問題」は全部で5問あるので要注意です。Writingの問題は、次の3つになります。

問題の種類問題数概要
写真描写問題5問写真の内容に合う一文を作成する
Eメール作成問題2問メールを読み、返信を作成する
意見を記述する問題1問テーマについて自分の意見を記述する
Writingの問題の種類・問題数

「問題の種類」ごとに制限時間が決まっています。

わたしは「写真描写問題」の4問目まで解いた段階で全部終わったと思い込み、のんびりと見直しをしてしまいました。

紙の試験なら、問題が残っていることにすぐ気づけたと思うのですがパソコンでの試験なのでそれができません。

こんなミスでスコアを取り損ねるのは本当にもったいないことです。

繰り返しになりますが、問題数はしっかり確認しましょう。

特に注意が必要なのは、Writingの「写真描写問題」です。

Speakingは1問ごとに制限時間があるので、ふつうに進めれば大丈夫。

Writingも「写真描写問題」が終われば「Eメール作成問題」が2問と「意見を述べる問題」1問なので、こちらも間違えることはありませんでした。

Writingで大文字しか打てない場合は「Caps Lock」キーを押そう

わたしの場合、Writingで入力をしはじめると、すべて大文字になっていました。

はじめは「Shift」を押しながら入力していたんですが、これが大変……。

この問題は「Caps Lock」キーを押すことで解決できました!

それって当たり前では……?

……と思ったかもしれませんが、試験用のPCなので、通常のキーの操作ができるかはわかりません。

実際、キーボードショートカットは使えませんでしたし……(事項で解説します)。

少なくとも、わたしが受験した大阪の会場では「Caps Lock」キーがちゃんと使えました!

はじめから小文字で入力できるのがベストですけどね……。

Writingでキーボードショートカットは使えないので注意しよう

最後に、注意したいのは、会場のPCではキーボードショートカットが使えないことです。

Writingでは、キーボード入力をしながら進めていきます。

「キーボードショートカット」は、たとえば「Ctrl」キーと「C」キーで「コピー」をする操作です。

会場のパソコンのキーボードは特殊なものではなく、ふつうに「Ctrl」キーとかがあるんですよ。

いつものクセで範囲を選択して「Ctrl」と「C」を押すと……。

選択した部分が消え、「C」だけが残っていて焦りました。

いちおうPCの画面には「ひとつ前の操作をやり直す」ボタンもありましたが、うまく機能せず。仕方がないので入力し直しました。

さらにショートカットが使えないとわかったあとも、つい何度か使ってしまい……。いつものクセって怖いですね。

次回は本番の直前に「ショートカットを使わない練習」もしようと思っています。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の対策

「TOEIC Speaking & Writing Tests」の対策として、わたしが実践したのは次の2つです。

多聴・多読で英語力をアップ

まず、英語りょくアップのために多聴多読をしました。

多聴・多読は、だいたいわかるレベルの英語をたくさん聴いたり読んだりすることです。

わたしの場合はアホみたいに英語の小説を聴いたり読んだりしていただけですが……。

そのおかげで、試験の本番でも自然と英語が出てくることが多々ありまして。

「前やったらこんな言い方はしてなかったな」と思い、成長を実感できました!

試験問題の漏洩ろうえいとみなされるおそれがあるので、どんな表現が自然に出てきたかなど、具体的なことは書いていません。

多聴・多読では、自分に合ったレベルの英語の題材を選ぶことが何よりも大切。

「eステ」というサービスではレベルで題材を選べるので、めちゃくちゃおすすめです。

詳しくは、「eステ」は多聴・多読におすすめ! 英語聴き放題・読み放題のサブスクの威力とは? という記事をお読みください。

Speakingのスコアをもっと伸ばすため、次の試験に向けてシャドーイングも取り入れはじめました。

公式教材の問題を解いてAIで評価

次に、公式教材の問題を解いてAIに評価してもらいました。

公式教材は、次の2点です。

公式のガイドブック

公式のワークブック

この教材の問題を解き、AIツールに評価してもらったわけですね。

SpeakingもWritingも、決まった「唯一の答え」があるわけではないので、自分の英語を誰かに評価してもらう必要があります。

自分の英語がちゃんと通じるか、自分では判断できないので……。

使ったAIツールは、次のとおりです。

順に見ていきましょう。

ELSA(Speech Analyzer)

まず、Speakingの評価には「ELSA」というサービスの「Speech Analyzer」を使いました。

「Speech Analyzer」は、自分が話した英語を細かく分析・評価してくれるツールです。

特に、音読問題と応答問題の対策に役立ったと思っています!

たとえば、TOEIC公式サイトのサンプル問題を音読し、分析・評価してもらった結果がこちら。

結果ページ
結果ページ

全体的な評価だけでなく、次のとおり、弱点や改善方法まで教えてくれます!

弱点や改善方法まで教えてくれる
弱点や改善方法まで教えてくれる

また、応答問題には英検やIELTSの面接対策が役立ちました。

英検やIELTSの面接対策
英検やIELTSの面接対策

TOEFLとTOEICは「Start」ボタンが押せませんでした。準備中のようです。

いろいろな質問に答えると、同じように分析・評価してくれます。

準備中の「TOEIC対策」では、ほかの問題にも対応してくれるんやろかと今から妄想がふくらんでおります!

ChatGPT

Writingについては「意見を記述する問題」(エッセイ)を解いて、ChatGPTに評価してもらいました。

ChatGPTは無料版でしたが、こちらが指定した基準でしっかり評価してくれましたよ。

次のとおりです。

「意見を記述する問題」(エッセイ)を解いて、ChatGPTに評価してもらう
「意見を記述する問題」(エッセイ)を解いて、ChatGPTに評価してもらう

この評価をしてもらうためのプロンプトは、次のとおりです。

ChatGPTでエッセイを評価してもらうプロンプト

I was instructed to write an essay on the following issue.
【テーマ】
And this is my essay.
【書いたエッセイ】

Would you please evaluate my essay based on the following points?

- whether my opinion is supported with reasons and/or examples,
- grammar,
- vocabulary, and
- organization.

これで、公開されている評価基準に沿って評価してくれます!

「Eメール作成問題」も、プロンプトを変えれば評価してくれそうですね。

また、ChatGPTの有料版だと画像も認識できるので、「写真描写問題」の解答も評価できるかもしれません。

でも、ChatGPTの評価って、信頼できるの……?

……と心配されているかもしれませんね。

わたしは信頼しています!

試験が終わってから、本番で書いたエッセイを再現してChatGPTに評価してもらったところ、かなりほめてくれました

そして、本番では180点(200点満点)をマーク。

わたしは「写真描写問題」を1問すっ飛ばしてしまったため、エッセイの評価がよくないと、180点を取るのはかなり難しいはずです。

180点を取ったのは2023年10月でした。その後、2023年12月に受験し、190点を取得しました。

エッセイはラスボス的な問題なので、なおさらですね。

なので、ChatGPT先生は信頼しても大丈夫です!

わたしなんかより(というか地球上の誰よりも)多くの英語に触れている気もしますし。

まとめ

この記事では、「TOEIC Speaking & Writing Tests」の基本的な情報をはじめ、実際に受けて気づいた注意点・コツや、試験対策もシェアしました。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」で高得点をマークするお手伝いができていれば最高です。

わたしも引き続き、多聴・多読で英語力を上げていきます!

海外留学で英語で学ぼう!

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なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

だったら、「TOEICのカテゴリ」を要チェックだね♪

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サト
英語びより編集長。独学でTOEIC980点をマーク(2023年9月)。インドネシアで日本語学校を運営している。>>サトについて詳しくはこちら
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