聞いたら一瞬で覚える英単語 →「かかし」「ムカデ」を英語では…

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

英語の単語を覚えるのに苦しんでいますか? わたしは苦しんでいます(笑)。

今回はそんな英単語の中でも、聞いて一瞬で覚えて、絶対に忘れないものもあるよね……というお話です。

意識しないと増えないボキャブラリー

私は学生ではないので、ボキャブラリーは普段の暮らしの中で増やしています

でも、正直言って、なかなか増えません。物事は、印象が強ければ強いほど記憶に残りやすいです。でも、残念ながら言葉のほとんどは、印象に残りません。

会話の中でわからなければ、「それって何?」と聞くようにしているのですが、教えてもらっても、たいていの言葉はその場限りで、すぐ頭の外に出て行ってしまいます

残念ながら、なんでも簡単に吸収できる年齢はとうに過ぎてしまいました(笑)。

なので、次にまたその言葉を聞いても、同じように「それって何?」と聞いてしまうことがほとんどです。ダメだなと思いながらも、この繰り返しです。

言葉は、文字にすると何かの形で残りますが、発するだけとその場から流れて消えてしまうので、意識して何らかの努力をしないと、自分のものになりません。

言葉を楽におぼえるには、心に残すことが大事

時々、楽におぼえられる言葉に遭遇することがあります。意味を聞いた瞬間に覚えて、しかも絶対に忘れないレベルの言葉に。

もちろん、そういう単語はそうやすやすとはありません。

じゃあ、どんなときにすぐに覚えられるかと言うと、その言葉を聞いた時の印象が強いときです。

その中でも特に「そうだったのか!」と納得できたとき。頭に残すというよりは、心に残すという感覚ですね。

今日はそのラッキーに出合えたので2つほど紹介します。

「かかし」って英語で何という?

みなさんは「かかし」を英語で何というかご存じでしょうか?

今日、義母の家に遊びに行くと、娘のために新しいおもちゃを買ってくれていて、そのおもちゃに「かかし」の絵が描かれていました。

そこで何気なく「これって、英語で何というの?」と聞くと、「あぁ、それは『scarecrow』よ。カラスをこわがらせるからね。納得でしょ?」と。

「scare」は、日本語で「こわがらせる」という意味で、「crow」は、「カラス」です。

た、たしかに……言葉がそのまま並んでいます。今後この言葉を何回使うかは別にしても、久しぶりに楽に頭の中に記憶されました

「むかで」って英語で何という?

もう一例紹介します。しばらく前に、私の両親から娘へのプレゼントで、むかでの形をした木のおもちゃをもらいました。

うちの子はまだ歩き出して間もないので、自分で引っ張って遊ぶことはできません。

でもこのおもちゃは足の部分が滑らかに動くので、引っ張って見せるだけでも娘は喜んでいます。

義両親が、そのおもちゃがおもちゃ箱に入っているのを見つけて「変わった形だね」と言ってました。なので「えーっと、これ(むかで)って英語で何と言うのかな……。生き物なんだけど、昆虫じゃなくて、足がいっぱいある。アメリカにもいるのかどうかわからないけど……」と言うと……

centipede」と。

その言葉を辞書で調べてみると、「むかで」とありました。「そう、それそれ!!」と興奮して答えると「タカコ、『centipede』は、100(本)の足っていう意味だよ」と。

日本語で「むかで」、漢字で書くと「百足」。な、なんと!!

英語の「むかで」を解剖してみましょう

せっかくなので、この「centipede」を辞書で調べてみました。

この言葉は、「centi-」と「-pede」がつながった言葉だそうです。

centi-
「centi-」は「100(の)、1/100(の)」という意味で、必ずほかの言葉と結びつくのだそう。
-pede
「-pede」は「足(foot)」の意味で、必ずほかの言葉と結びつくようです。もとの形が「ped」、時に「-pede」になるんだそう。

ということで、「centipede」は「centi-(100の)」+「pede(足)」ということです。

私の持っている辞書には、「centi-」にはほかにも2つだけ言葉が出ていました。

1つは「centimeters」。センチメートルです。たしかに、1メートルの1/100ですね。それからもう1つが「centigrade」。

これは、「Celsius」と同じだそうですが、「(温度の)摂氏の」という意味です。水の氷点を0度、沸点を100度とする単位ですね。やっぱり100がミソです。

「centi-」とは少し形は違いますが、単独の言葉、1ドルの1/100の「cent」や、100年間という単位の「century」も同じ仲間かもしれませんね。

長く言葉を勉強するには、楽しい刺激が必要

英語の言葉は難しい、身に付かない、と思ってしまいますが、たま~にこういう「おぉ!!」「え!?」と思う言葉に出合えます。

「scarecrow」も「centipede」も、今後使うかどうかわからない言葉ですが、その刺激が大事です。

それがツボにはまって、「英語って楽しいな」「言葉っておもしろいな」と思って、またがんばろうという気になります。

ある意味、語学オタクなのかもしれませんね。私の場合は、アメリカ人の夫がいて、娘がいる限り、英語の勉強は終わりがありません。

こういう刺激は、英語に疲れていたり、壁にぶち当たっていたりする時の栄養剤になっていいですね。いい刺激になりました!!

まとめ

この記事を書くにあたって、いろいろ調べていたら、「かかし」って、漢字で「案山子」と書くんですね。

完全に当て字ですね……。それも初めて知って、思わぬ収穫でした!! ただ、これまたこれからの人生で、何度目にするかわかりませんが……。

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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