
こんにちは、人生の半分をオーストラリアで過ごしている はつ です。
においには割と敏感な私ですが、なぜか生活の中で臭いものに接する機会が割と多いんです 。
ただ単純にくさいと言ってもその種類もさまざまで、例えばこういうものがありますよね。
臭いものの種類
- 腐敗臭
- 動物臭
- 発酵臭
- 機械臭
今回はその中でも日々の生活の中で遭遇する可能性が高い「くさい」という英語表現を見ていきましょう。
「少しくさい」ときに使う英語
思わず鼻を覆うような強烈なにおいではなく、そこはかとなく漂ってくるようなにおい。
そういったにおいがする場面で使われる英語の例をいくつか挙げていきます。
(かすかに)へんなにおいがする
空気中を漂ってくるちょっとした異臭。
しかもにおいの種類も上手く表現できないような「かすかなにおい」の場合があります。
英語では、こちらのような表現を使います。
- It doesn’t smell right.(へんなにおいがする)
- Something doesn’t smell right.(なんか、ちょっとヘンなにおいがする)
It doesn't smell right(へんなにおいがする)
「It doesn't smell right」を直訳すると「適切なにおいじゃない」です。
ここで使われる「right」は「正しい・適切な」という意味です。
つまり、「適切なにおいじゃない」ということは「くさい」という意味になりますよね。

Something doesn't smell right.
(なんかヘンなにおいがする)

Could it be the smell of Vegemite toast I’m eating ?
(もしかしてボクが今食べてる「ベジマイトトースト」のにおい?)

ベジマイトはオーストラリアで有名な発酵食品で、オージーはトーストに塗って食べます。塩味で味噌や佃煮っぽいにおいがします。
「smell」は「においがする」の意味
「においがする」と言うときには「smell」という動詞を使います。
原形 | 三人称単数 | 現在分詞形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|---|---|
smell | smells | smelling | smelled (smelt) |
smelled (smelt) |
「smell(においがする)」は、これだけで「嫌なにおいがする(くさい、におう)」という意味でも使われます。
そのため、「何かがにおう」という場合は「Something smells.」でOK。

Something smells.
(何かにおうよ)

Really ? I don’t smell anything.
(本当? 何のにおいもしないよ)
日本語でも「におう」という言葉で「くさい」という意味を持つので同じですね。
ちなみに、上の例文で2度「smell」が使われていますが、このような違いがあります。
においがする (他動詞) |
Something smells. |
---|---|
〜のにおいを感じる (自動詞) |
I don’t smell anything. |
英語の自動詞と他動詞の違いについてはこちらの記事をどうぞ。
食べ物が腐っているか疑わしい
続いて、食べ物が腐っているか疑わしいときに使う「くさい」の表現を見てみましょう。
食べ物のくささを表現
- ~ smells funny
- ~ smells off
~ smells funny(においがおかしい)
食べ物のにおいが変だという場合は「~ smells funny」を使います。
「funny」は笑えるような状況の「おかしい(おもしろい)」という意味です。
ところが、においが「funny」だと異常をきたしている方の「おかしい」という意味になります。

This ham smells funny.
(このハム、においがおかしいよ)

Oh, don’t eat that ! It was left out in the sun.
(あっ、それ食べちゃだめ! 太陽の当たる場所に放置されてたの)

日本語も「おかしい」に「おもしろい」と「ヘンな」という2つの意味があるのも興味深いですよね。
~ smells off(明らかにダメなにおいがする)
何かが腐っている場合は「gone bad」という表現を使います(現在完了形を使います)。
そして、「明らかに腐っていてダメなにおいがする」と言いたい場合は「~ smells off」を使います。

I think this pumpkin soup has gone bad.
(このかぼちゃスープ、腐ってると思う)

You're right. This definitely smells off.
(そうだね。確実にダメになってるにおいがする)
「とてもくさい」ときに使う英語
続いて、耐え難いような悪臭がするという場面で使える英語の表現を紹介します。
くさい「smells bad」
何かがくさいという場合には「~ smells bad(くさい)」と言います。
直訳だと「においが悪い」という表現で直接的でわかりやすいですね。

This dried fish smells bad.
(この干した魚、くさいよ)

It’s a souvenir from Hachijo-jima.
(それは八丈島からのお土産だよ)
どうやらウサギさんは初めて八丈島の名物、くさやのにおいを嗅いだご様子。
なお、さらにひどい臭いの場合は「bad」の代わりに「terrible(ひどく不快な)」や「awful(すさまじく不快な)」を使うことができます。

This dried fish smells terrible when grilled.
(この干した魚、焼いたらひどくくさいよ)

I must admit, it smells awful if you’re not used to it. But it tastes good.
(確かに、慣れてないととってもくさいよね。でも美味しいんだよ。)
料理で焼くときに使う「bake」「grill」「roast」「toast」の違いについてもご覧ください。
悪臭がする「stink」
何かが悪臭を放っているような状況では「It stinks !(悪臭がする)」、 もしくは「it」を省略して 「Stinks !」といいます。
stink(悪臭を放つ)
この「stink」は動詞で、「悪臭を放つ」という意味です。
原形 | 三人称単数 | 現在分詞形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|---|---|
stink | stinks | stinking | stank | stunk |
そのため「悪臭を放つもの」を主語にして使うことに注意が必要です。

Your feet stinks !
(アンタの足、くさいよ)

Sorry, I’ll go and change my socks.
(ごめん、靴下を替えてくるね)
stinky(くさい)
「くさい」という形容詞として使いたい場合は、動詞「stink」が形容詞になった「stinky」が使えます。
「stinky」と同じようなくささであれば動詞「smell」が形容詞になった「smelly」という表現も使えます。
- stinky clothes(くさい服)
- smelly shoes(くさい靴)
ちなみに、ムーミンには「スティンキー」というキャラクターがいるのですが、いつも「臭い臭い」と呼ばれているように考えると、ちょっと可哀想ですね(笑)。
強烈な悪臭は「reek」
「stink」と同様に「悪臭がする」という意味の言葉(動詞)に「reek」があります。
原形 | 三人称単数 | 現在分詞形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|---|---|
reek | reeks | reeking | reeked | reeked |
ただし、「reek」の方が強烈な悪臭の場合に使われます。

This closet reeks.
(このクローゼットは悪臭がする!)

We haven’t opened it for ages.
(もうずっと永いこと開けてなかったからね)
ちなみに、「reek」の「R」を「L」にして「leek」になると、「ニラ、ネギ」という意味になるので発音に注意です。
LとRの発音の違いの記事もどうぞ。
腐敗臭は「putrid」
くさいものの中でも腐敗したイヤなにおいがする場合には、形容詞の「putrid」を使います。
例えば子どもが出し忘れた「お弁当箱」に、食べ物が入っていてイヤ~なにおいがする場合には「putrid」がピッタリです。

Oh, this odd looking flower smells putrid !
(うわぁ、この変な花、腐敗臭がする! )

That flower is called devil’s toungue.
(その花はこんにゃくの花だよ)
こんにゃくの花は「腐ったサバの様な匂い」がします。


通常の花は良い匂いを放ってミツバチが来て受粉してくれるのですが、こんにゃくはクサい匂いでハエやアブを寄せ付けて受粉してもらうというワケです。
カビくさい「musty」
例えば、天井から雨漏りがしていて、カーペットが湿ってそのまま乾かずにいた状況で、1ヶ月ほったらかしにしたにおいを思い出してください。
この湿ったカビ臭いにおいは形容詞の「musty」で表現します(実体験済み)。

This ski wear smells musty.
(このスキーウェア、カビくさい)

Did you dry them after we went skiing ?
(キミ、スキーに行った後、ちゃんと乾かした? )
そこに漂う悪臭「stench」
裏路地のゴミ集積所やドブのにおいなどを思い出してください。すみません、思い出したくないですよね(笑)。
そういった、かなり強烈なくささでその物や場所からにおってくるものには「stench」という名詞を使います。

I can smell the stench of rotting fish !
(腐った魚の悪臭がする! )

Did you forget to take out the garbage bag last night ?
(昨日の夜、ごみ袋を出しておくの忘れた? )
「クサっ! 」というとっさの一言は?
何かくさいものに出くわした際には、とっさに「クサっ!」と言いますよね。
その瞬間的に言う「クサっ!」は英語で何と言うのでしょうか?
クサっ!「It stinks !」
くさいもののタイプが何であれ万能的に使えるのが「It stinks !」です。
老若男女、だれでも使えます。

Let me open a packet of Natto.
(納豆のパックをひとつ開けよう)

It stinks !
(くさっ!)

オーストラリアに来て、「納豆大好き! 」というオーストラリア人に何人も出会っており、自作するツワモノもいらっしゃるので、納豆の好き嫌いは本当に人によるんだな~と思いました。
くさ〜い!「Eeeew !」
特に子どもからティーンぐらいまでの年齢層が言うのは「Eeew !(イーウと発音)」です。
さらに、くさければくさいほど「 e 」がたくさん並んで音を伸ばします。「Eeeeeeeeew !」のように。

I think the kitchen drain pipe needs cleaning. It stinks.
(キッチンの下水管、掃除した方がよさそうだよ。くさいし)

(においを嗅ぎに行って)
Eeeew !
(くさ~い! )
その他のくさいもの
最後に、その他くさいものについての英語を紹介します。
体臭「B.O.」
「体臭」という言葉を表現するときに「B.O.(ビーオーと発音)」を使います。
これは「body odor(体臭)」の略ですね。

You might want to take a shower.
(もしかすると、アンタはシャワー浴びた方がいいね)

Oh, do I have B.O.?
(え、もしかして体臭する? )
口臭「bad breath」
「口臭」は英語で「bad breath」と呼びます。
直訳すれば「悪い息」なので、そのままの意味ですね。

Sorry if I have bad breath. I just ate Gyoza.
(もし口が臭かったらゴメンね。今さっき餃子食べた)

I'm guessing it had extra garlic ?
(もしかしてニンニク増量のやつだった? )
「くさい」というのは不快な感覚ではあります。
でも、これだけ細かく言葉が分類されているということは、それだけ人間がくささを敏感に嗅ぎ分けているということですね。
どちらかといえばくさいものには接したくありませんが、何かにおいが漂ってきたときにはこれらの英語を使ってみてくださいね。

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