たまに日本に帰ってきたときに思うことがあります。
それは、日本のテレビ番組に料理に関する番組がすごく多いということ!
というわけで、今回はそんなお話です。
日本には料理に関する番組が多い?
日本で見かける料理番組といえば、出演者自身が料理をする番組もありますが、特によく見るのがこんな番組です。
日本でよくある料理番組
リポーターが町なかにあるレストランや食べ物屋さんに行って、出される料理を食べてコメントをするグルメリポート番組
アメリカでももちろん料理関係の番組はあります。
でも、どちらかというと、日本にもあるような、スタジオで料理をする「料理教室」のような番組や、一般人が出演して、料理の腕前を競うバラエティ番組が多いです。
グルメリポーターが料理を紹介するような日本の番組は、アメリカ人に違和感があるらしく、日本に行ったことのあるアメリカ人から、こんなことを言われました。
日本のテレビ番組って、なんか食べてばかりだね
人が食べているのを見て、何が楽しいの?
これって完全に文化の違いだと思いますが、たしかに日本のテレビは芸能人が料理を食べる番組が多いですね。
日本のテレビは「おいしい」を連発する?
先日、夫と一緒に、「NETFLIX」で配信されている、竹中直人氏が出演されている全12話のドラマを見ていました。
そのドラマでは、竹中氏演じる主人公が、毎回レストランや居酒屋などで食事をする場面があります。
もちろん、その横でほかの出演者が食事をしている場面もあります。
それを見ていた夫が……
日本人って、何を食べても「おいしい!」だよね。
え? そうかな?
どうやら日本のTV番組で、みんながみんな「おいしい〜!!」を連発するのが気になるようです。
もちろん夫の日本語能力にも原因はあります(笑)。夫は全般的に日本語がわかるわけではないので。
「なぜおいしい」や「どれくらいおいしい」の部分を聞き取れていないのか、そもそもその部分を大事だと思っていないのかもしれませんが、たしかに「おいしい」ばっかり言っているようにも思えますね。
夫の話では、英語はもっといろんな表現があるんだそうです。
英語の「おいしい」と言う表現の方がシンプル?
考えてみたのですが、日本語だと、ただ「おいしい」と言うだけではなく、「なぜおいしい」のか、風味のよさを付け加えることが多い気がします。
例えばこんなふうに。
「なぜおいしいか」の表現例
- しょうがの味が効いていて、おいしい
- お肉の焼き加減が絶妙で、おいしい
また、「どれくらいおいしい」のかを具体的に言うことも普通です。たとえばこんなふうに。
「どれぐらいおいしい?」の例
- ため息が出るくらい(おいしい)
- びっくりするくらい(おいしい)
- 言葉が出ないくらい(おいしい)
- ほっぺたが落ちそうなくらい(おいしい)
アメリカでも、料理の批評をするようなテレビ番組では「なぜおいしいのか」具体的にほめて言うこともありますが、一言で「It's good!」や「Delicious!!」で終わることが多いです。
そういう「一言でいう単語」が英語には豊富なのかもしれません。
日本人の方がちょっと評論家っぽい感じで、アメリカ人の方がシンプルにほめる感じですね。
とにかく夫には、通り一辺倒で「おいしい」「おいしい」と同じ言葉で表現する日本人が不思議に思うようなのです。
たしかに、グルメリポートでは「おいしい」を連発しますからね(笑)。
まとめ
さて今回は、日本にはグルメリポートの番組が多いということを紹介しました。
あと、日本のテレビ番組で「おいしい」を連発するのは、スポンサーの事情もあるのでしょうね。
「微妙ですね……」とは決して口にできない「大人の事情」も裏にはあるのかも……。
こちらは関連記事です!