英語の動詞の分け方はいろいろありますが、その1つに「動作動詞と状態動詞」という考え方があります。
今回は英語の「動作動詞」と「状態動詞」の特徴や見分け方を紹介します。
難しい文法用語っぽく見えますが、じつは言葉そのまんまなので説明されると簡単に理解できますよ♪
英語の「動作動詞・状態動詞」について
動詞とひとくちに言っても、じつは2種類の動詞に分けることができます。
それが「動作動詞」と「状態動詞」です。
まずは「動作動詞」と「状態動詞」のそれぞれの特徴から紹介しますね。
動作動詞(Active Verbs)とは
動作動詞とは、名前の通り「動作や変化を表す動詞」です。
例えばこういう動詞が該当します。
動作動詞の例
どちらも「動詞」という名が表すように「動いている姿」を想像できますよね?
動作動詞とは、動きを表す「ふつうの動詞」と思ってくれればOKです!
ほとんどの動詞は「動作動詞」に当たりますよ。
状態動詞(Stative Verbs)とは
動きを表す「動作動詞」に対して、「状態動詞」とは、こちらのような状態を表す動詞です。
状態動詞が表すもの
- 感情
- 感覚
- 知覚
- 所有
- 資質
状態動詞を代表する動詞は「be動詞」
もっとも代表的な「状態動詞」といえば「ある・いる」という意味を持つ「be動詞(am・are・is)」でしょう。
I am a rabbit.
(私はウサギです)
「私=ウサギ」という、まさに「状態」を表していますよね。
「状態動詞」は具体的な動作で表せない
状態動詞はもちろん「状態」を表すものなので、具体的な「動作」で表すことはできないという特徴があります。
例えば「道を歩く」っていう動作はジェスチャーでできますが、「私は日本人です」という動作はできませんよね!
このような特徴を持つ動詞を「状態動詞」と呼んでいます。
具体的な状態動詞については、あとで一覧で紹介していますのでご覧くださいね。
動作動詞と状態動詞の違い・見分け方
続いて、「動作動詞」と「状態動詞」の違い・見分け方を見てみましょう。
動作動詞と状態動詞の違い
「動作動詞」と「状態動詞」の2つの大きな違いはなんでしょうか?
それはズバリ「進行形にできるかどうか」です!
「動作動詞」は進行形にできる
進行形(continuous forms)とは「まさに今~している」というニュアンスが出せる表現で、以下の例文のように「be動詞+~ing」という形で表します。
She is reading a book now.
(彼女は今、本を読んでいます)
「read(読む)」や「run(走る)」や「drink(飲む)」などの動作動詞は、このように進行形で表すことができます。
ちなみに、「am・are・is」を使うのが「現在進行形」で、「was・were」を使うのが「過去進行形」です!
では、動作動詞と同じように状態動詞も進行形にできるのでしょうか?
答えはNoです!
状態動詞は進行形にできないんです!!
「状態動詞」は進行形にできない
例えば、状態動詞「like(好き)」を使って、以下のような文があったとします。
I like carrots.
(私はニンジンが好きです)
これを試しに進行形にしてみると、以下のようになるんですが……
I am liking carrots now.(?)
無理矢理に訳せば「私は、まさに今だけニンジンを好きです」ですが、違和感がありますよね。
「好き」というのはその人の趣味・嗜好や性質なので「まさに今~している」というニュアンスで表現できません。
つまり、「突然だけど、それを今この場でやってみて」と唐突に言われてできない「状態動詞」は「進行形」にできないのです。
ポイント
状態動詞は進行形にできない!
このように動作動詞と状態動詞の大きな違いは「状態動詞が進行形にならない」ということです。
動作動詞と状態動詞の見分け方
では、動作動詞と状態動詞をかんたんに見分ける方法あるのでしょうか?
もちろんありますよっ!!
ズバリ、「短時間にオン・オフを繰り返すことができるかどうか」です。
たとえば、「本を読む(read)」という行為は「読むやめる」をササっと繰り返すことができますよね。
「走る(run)」や「飲む(drink)」も同様にできます。
では「ニンジンが好き(like)」はどうでしょうか?「アフリカに住む(live)」はどうでしょうか?
「好き好きじゃない」「住む住まない」は短時間に繰り返せるものではありません。
ポイント
状態動詞はオン・オフを繰り返せない
【例外】状態動詞が進行形にできる例
状態動詞は進行形にできないとお伝えしました。
ところが、例外的に進行形にできる状態動詞もあるのです。
動作動詞の意味を持つ状態動詞
進行形にできる状態動詞の代表として「have」があります。
以下の例文のように「持つ」という意味では状態動詞ですが、「食べる」という意味では動作動詞として進行形にできるのです。
状態動詞の「have」 | I have an apple. (私はリンゴを持っています) |
---|---|
動作動詞の「have」 | I'm having dinner now. (私は今夕食を取っているところです) |
「進行形にできる状態動詞」と言いましたが、正確には「状態動詞としても、動作動詞としても使える」ということですね。
では2種類の「have」の意味をまとめましょう。
「have」は2種類ある
- 持つ
状態動詞 - 食事を取る
動作動詞
使う意味・シチュエーションによって「状態動詞」なのか「動作動詞」なのか判断してくださいね。
「今だけ一時的に」の意味では「状態動詞」が現在進行形に
現在進行形にはいくつかの意味がありますが、「今だけ一時的に」という意味では状態動詞を進行形にすることもあります。
たとえば、状態動詞「live(住んでいる)」を進行形にして、「living」にした例をご覧ください。
Well, you live in Kyoto, don’t you?
(えっと、京都に住んでるんだよね?)
No. I’m living in Tokyo for now.
(いや、今だけ東京に住んでいるんだ)
上の例では、ふだんは京都に住んでいるけど一時的に東京に住んでいる(出張など?)という状況を表せます。
こういう、特別な状態ではない場合は通常は状態動詞が「現在進行形」になることはありません。
覚えておきたい「状態動詞」の一覧
最後に、覚えておきたい状態動詞を一覧にしておきます。
動作動詞は数限りなく存在するので、状態動詞だけ意識しておけば大丈夫ですよ!
基本的な状態動詞の一覧
基本的な状態動詞の一覧です。
love | 愛する |
---|---|
like | 好き |
hate | 嫌い |
want | 欲している |
hope | 望んでいる |
need | 必要としている |
know | 知っている |
believe | 信じている |
remember | 覚えている |
understand | 理解している |
seem | ~のように見える |
sound | ~のように聞こえる |
resemble | 似ている |
belong | 所属している |
own | 所有している |
cost | お金がかかる |
exist | 存在している |
weigh | 重さがある |
動作動詞にもなる状態動詞の一覧
そして、動作動詞にもなる状態動詞の一覧です。
have | 【状態】持っている 【動作】食べる |
---|---|
look | 【状態】~のように見える 【動作】見つめる |
stand | 【状態】(建物などが)立っている 【動作】立つ |
smell | 【状態】においがする 【動作】においを嗅ぐ |
taste | 【状態】~な味がする 【動作】~を味わう |
まとめ
では最後に「動作動詞」と「状態動詞」についてまとめます。
ポイント
- 動作動詞とは「動作や変化を表す動詞」
- 状態動詞とは「感情、感覚、知覚、所有、資質などの状態を表す動詞」
- 「動作動詞」と「状態動詞」を見分けるポイントは「進行形にできるかどうか」
- 状態動詞としても、動作動詞としても使える動詞に注意
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