今回紹介するのは「前置詞句」という文法用語についてです。
「前置詞句」と言われてもピンと来ないけれど、「to you」や「for me」というフレーズは見覚えがありますよね?
まさによく見ているそれらが前置詞句なんですよ!
前置詞句の意味・作り方・文の中での働きなど、今回は「英語の前置詞句」について詳しく紹介しますね。
英語の「前置詞句」とは?
はじめに、前置詞句の意味や句動詞との違いを見ていきましょう。
「to」や「for」などおなじみの前置詞がたくさん出てきますよ!
英語の前置詞句とは?
まずは「前置詞句」とは何かをハッキリさせますね。
2語以上の単語がくっついたものを「句」と呼ぶ
文法用語として2語以上の単語がくっついてひとかたまりになっているものを英語では「句(phrase)」と言います。
句と節について詳しくはこちらをどうぞ。
以下の例文の「to the station」が前置詞句です。
I go to the station.
(駅に行くよ)
「to」という前置詞に「(the)station」という名詞がくっついて、「句」になっていますよね?
「前置詞」+「名詞」の句を「前置詞句」と呼びます。
「前置詞句」は名詞・形容詞・副詞のどれか1つの品詞の働きを持つ
そして「前置詞句」は、こちらの3つの働きのうちどれか1つの品詞の働きを持ちます。
「句」の持つ3種類の働き
先ほどの例文「I go to the station」の場合は、副詞の役割をするので「副詞句」として機能している……ということです。
例
I go to the station.
「〜に」という意味の前置詞「to」が「駅」という意味の名詞「station」にくっつくことによって「駅に」という副詞的な意味を持つ前置詞句になっているというわけです。
つまり、前置詞句とは「前置詞 + 名詞のかたまり」と覚えてしまってOKですよ!
ちなみに前置詞とは「名詞の前に置くことば」という意味です。前置詞の後ろには名詞しか来ないわけですね。
句動詞との違い
前置詞句の意味に続いては、「句動詞」との違いを見ておきましょう。
前置詞句とちょっと似た言葉で「句動詞」というものがありますが、2つはまったく異なるものです。
例えば前置詞forを使った以下の2つの例文を比べてみましょう。
I leave for school.
(ボクは学校に向けて出発するよ)
まず、「前置詞句」である上の文では、前置詞「for」は名詞「school」とくっついて「for school(学校に向けて)」という言葉のかたまりを作っています。
つづいて、「句動詞」の例を見てみましょう。
I look for my phone.
(あたしはスマホを探すよ)
こちらは前置詞「for」は動詞「look」とセットになることで「look for(〜を探す)」という熟語になっているんです。
同じ前置詞「for」を使っていても、ぜんぜん形・意味が違いますよね!
まとめると以下のようになります。
前置詞句 | 前置詞+名詞 |
---|---|
句動詞 | 動詞+前置詞 |
句動詞は動詞と前置詞がくっつくことで動詞の意味が広がるのが特徴です。
句動詞については別ページでさらに詳しくまとめているので、そちらをぜひ読んでみてくださいね!
前置詞句の作り方
前置詞句とは何かがわかったところで、実際に作ってみましょう。
前置詞句はシンプルに以下のように考えてもらえば大丈夫です。
前置詞句の作り方
前置詞+名詞の形にすれば前置詞句
前置詞句は基本的に副詞句・形容詞句になる
例えば前置詞「to」のあとに、名詞(代名詞)の「you」を持ってくれば「to you」という形になりますよね。
「to you」と聞いて……何かを思い出しませんか?
ほら、「あの日」にもう何回も見てきているはず!
Happy birthday to you !
(お誕生日おめでとう!)
その「to you」がまさに前置詞句だったんです。
あと身近なところでは「present for you(あなたにプレゼント)」の「for you」も前置詞句ですよ。
前置詞句は文法・構造上の意味としては基本的に形容詞か副詞の働きとなります。
- 形容詞句の場合
- The rabbit under the tree is my friend.
(木の下のうさぎは友だちだよ) - 副詞句の場合
- I will give this game to you.
(このゲームを君にあげるよ)
【応用】前置詞句が主語になる場合
さいごに、ちょっとだけ応用編です。
前置詞句は基本的には形容詞か副詞としての働きしかないので、本来は主語(=名詞)にはなれません。
でも、例外的に、以下のように「倒置」「省略」「慣用表現」などによって前置詞句が主語になる場合もありますよ。
文頭倒置
まずは、「文頭倒置」です。
For you to study English more is important.
(君が英語をもっと勉強することは重要だ)
本来の語順は「It is important for you to study English more.」になります。
単純に、通常とは語順を入れ替えることで「強調」の意味合いが出てきます。
省略
つづいて、「省略」です。
With you makes me happy.
(キミといることはボクを幸せにする)
本来は「Being with you makes me happy.」なので、文頭に来るはずの「Being」が省略されているということです。
慣用表現
さいごに、「慣用表現」です。
From Okinawa to Hokkaido is great distance.
(沖縄から北海道はすごく遠い)
「From 〜 to……」が「〜から……まで」というお決まりのフレーズとして定着しています。
これらはだいぶマニアックなので、「へ〜そんな言い方もあるんだ」くらいに思っておいてくださいね。
とにかく「前置詞句は前置詞+名詞で作るかたまり」と覚えておけばOKですよ!
まとめ
では最後に「前置詞句」についてまとめます。
まとめ
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