「お母さんへの感謝の気持ちを伝える日」と言えば、毎年5月の第2日曜日の母の日ですよね。
日本だけでなく、もちろんアメリカにもMother's Day(母の日)があります。
日本の「母の日」とは、少し違う部分もあるので、今回は「Mother's Day」についてまとめました。
目次
アメリカの母の日について
では、さっそくアメリカでの母の日について詳しく紹介しますね。
アメリカと日本の「母の日」を比較して、表にまとめています。
アメリカ | 日本 | |
---|---|---|
いつ | 5月の第2日曜日 | 5月の第2日曜日 |
渡す相手 | 母になっている人(母・義母・妻・祖母・姉妹・友人など) | 自分の母・義母 |
贈る花の種類 | バラ・ひまわりなど割と幅広い | 赤いカーネーション |
そのほか贈るプレゼント | 風船・カード・ケーキ・ちょっとしたキャンディ | お菓子・アクセサリー・マグカップなど何でも |
母の日のあいさつ | Happy Mother's Day | お母さん、いつもありがとう |
アメリカの母の日はいつ?
日本では、毎年5月の第2日曜日が母の日ですが、アメリカでも同じです。
2025年の母の日は
5月11日になっています。
日本もアメリカも、
母の日は……
5月の第2日曜日!
アメリカの母の日では何の花を贈る?
日本で「母の日」といえば、すぐに思い浮かぶのが、「カーネーション」の花で、赤いカーネーションを贈るのが定番です。
Wikipediaによると、アメリカでは、「白いカーネーションが母の日のシンボルとなった」と書かれています(太字は私による)。
ジャービスの死後2年経った1907年5月12日、その娘のアンナ・ジャービスは、亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈った。これが日本やアメリカでの母の日の起源とされる[1]。
母の日 - Wikipedia
かと言って、アメリカでは母の日に花屋が白いカーネーションであふれているわけではありません。
アメリカではどんな花が贈られる?
ではアメリカの母の日には、どんな花が贈られるのでしょうか?
母の日に近くのスーパーにある花売り場に行ってきました。
結論として、色に限らずカーネーションはほとんどありませんでした。
アメリカではバラなどが贈られる
「母の日用」として展示されていたのはこちらのようなお花です。
母の日用の花
上の写真のように、色も特に決まっていないようですね。
また、切り花や鉢植えの花もありました。
花瓶付きのものがあったり、チョコレートが鉢に挿してあったり、ユニークなものも。
花瓶付きなんていいですよね、手軽で。
アメリカでは、何かの記念日や機会に花を贈るのはよくあることなので、たくさんの人が花を選んでは買っていっていました。
アメリカの母の日に贈られるそのほかのプレゼントは?
日本ではお花以外にもプレゼントを贈ることも多いのではないでしょうか。
ところが、アメリカでは日本ほどプレゼントを贈る習慣はないように思います。
ではアメリカの母の日に、そのほかのプレゼントとして贈られるものにはどういうものがあるか紹介しますね。
カードは人気のプレゼント
アメリカでギフトといえば、依然としてカードの人気が高いです(参考: カードを贈るアメリカの文化について)。
カードだけを取り扱っている専門店もあり、数え切れないほどの種類のカードが販売されています。
ネットショップのAmazonをよく使われる若いお母さんが相手でしたら、「Amazonのギフトカード(送った金額分が割引になる)」は喜ばれると思います。
風船を贈るのも一般的
アメリカでは母の日に風船を贈るのも一般的です。
たいていスーパーの花売り場で買えるので、そこは、色とりどりの花や風船で、とてもにぎやかです。
派手派手なケーキを贈る人もいる
ほかには、ちょっとしたキャンディ(※「candy」は飴だけではありません)などを贈る人もいます。
たとえば、こちらのような派手派手なケーキをスーパーで見かけます。
色が日本ではありえなさそうな感じですけど(笑)。
こちらの写真には「バラ」の形のケーキもありました。
大事なのは「感謝すること」
それに対して日本では、母の日にお金をかける人はけっこうかけますよね。
アメリカでは、母の日だからといってそうすることはあまりないように思います。
ほとんどのアメリカ人はこちらに当てはまるのではないでしょうか。
アメリカの母の日といえば
大事なのは(お金をかけて)何か贈るのではなく、その日に労をねぎらうこと、感謝することなんです。
日本は、「その気持ちを表すもの」として、プレゼントがあるように思います。
「母の日商戦」という言葉があるように、バレンタインデーと同じで、日本はちょっと商業的な要素が強いような気がしますね。
アメリカの母の日では誰に贈る?
母の日は、「母の苦労をねぎらい、母に感謝を表す日」ですが、感謝の対象は誰でしょうか?
母である人すべてが対象
日本で「母の日」と言えば、贈る相手は自分の母か義母を思い浮かべるのではないでしょうか。
ところが、アメリカでは、「母である人すべて」が感謝の対象になります。
もちろん、一般的には自分の母や義母が最優先です。
さらに結婚している夫婦で子どもがいれば、妻も対象になりますよ。
敬老の日の代わりに祖母に贈る
また、母の日に孫がおばあちゃんに「いつもありがとう!!」と感謝するのも一般的です。
アメリカには「敬老の日」にあたる日がないためですね。
カードにも、ちゃんとおばあちゃん宛てのものがあります。
上のカードには「for a wonderful grandma(すばらしいおばあちゃんへ)」と書かれています。
同じく、おじいちゃんに伝えるとしたら、父の日ですね(父の日も、日本と同じ6月の第3日曜日です)。
ほかにもたとえば、私には姉(子どもあり)がいますが、私から姉に、また子持ちの友人に、その労をねぎらってもいいわけです。
対象の「母」が日本より範囲が広いんですね!
アメリカの母の日のあいさつ
母の日にお決まりのあいさつはあるのでしょうか?
「Happy Mother's Day」というあいさつをします。
日本語に訳すと「母の日おめでとう」という感じですかね。
アメリカでは「母の日だから会う」という目的なら、会ってすぐに言ってもいいし、プレゼントを渡すタイミングで言ってもOKです。
別れ際にもう一度「Happy Mother's Day」と言うことも多いですね。
【参考】母の日の日付は世界共通ではない
母の日の起源が知りたくなってWikipediaで調べてみたら、国や宗教によって、起源や日付が違うようです。
日本の母の日はアメリカに倣って作られた
日本の「母の日」は、起源もアメリカの影響を受けています。
5月の第2日曜日という日付が定着したのも、「1949年ごろから、アメリカに倣って」のことだそうです。
歴史的背景がうかがえますね。
ちなみに、「こどもの日」にも母に感謝することの趣旨が含まれていたことをご存じでしたか?
なお、あまり知られていないが、5月5日のこどもの日は、国民の祝日に関する法律第2条によると「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝すること」が趣旨となっている。
母の日 - Wikipedia
母の日が日本と同じ日付の国
日本と同じ5月第2日曜が母の日である国も紹介します。
母の日が日本と同じ日の国
ほかにもヨーロッパの国を含め、けっこう数が多いです。
ただし、同じ英語圏でも、イギリスやアイルランドは、キリスト教暦のレント(四旬節)期間の第4日曜日(復活祭の3週間前)だそうです。
こちらは、宗教色が強いのがわかります。
中国や台湾は、日本と同じ日ですが、お隣の韓国では、「母の日」という日ではなく、「両親の日」というものがあり、日付も5月8日だそうです。
各国で「母の日」にあたる記念日はあっても、起源も違えば、日付も違うんですね。
まとめ
アメリカの「Mother's Day」と日本の「母の日」は、似ているようで、少し違いました。
アメリカに住んでいる私の場合、母の日当日に義両親と一緒にランチに行くことが多いです。
日本なら、ねぎらわれる対象が義母だけだと思いますが、娘がいる私も「母」としてねぎらってもらえます。
最後に、アメリカ流で……「Happy Mother's Day!! 世の中のすべてのお母さん、いつもおつかれさまです!!」。