「名詞節」とは?

名詞節とは
サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英語の文法を勉強していると、「名詞節」という言葉を聞くことがあります。

たとえば「I think that it will be fine tomorrow.(明日は晴れると思うよ)」の中の「that」以降が名詞節です。

今回は名詞節の特徴や作り方、そして代表的な表現など、「名詞節」について詳しく紹介しますね。

名詞節について

さっそく、名詞節とは何かを見ていきましょう。

サッシ

特徴や副詞節・形容詞節との違いを紹介していきますね。

名詞節とは?

まず、名詞節の意味・特徴をハッキリさせましょう。

「節」とは?

名詞節とは「名詞の役割をする節」を略したものです。

つまりいくつかある「節」の種類の1つというわけですね。

(せつ)」とは次のものを指す言葉です。

節とは

2語以上の言葉のかたまりで、主語・動詞を含むもの。
(含まないものは「句」)

サッシ

単語・熟語ではなく、節はどちらかと言えば1つの文に近いものです。

句と節について詳しくはこちらをどうぞ。

名詞節とは名詞になっている節

わかりやすいように、日本語の例文を見てみましょう。

たとえば、「君がおなかがすいているということを知ってるよ」の「君がおなかがすいているということ」がまさに名詞節に当たります。

これを英語で表現すると、次のようになりますよ。

オオカミ

I know that you are hungry.
(キミがおなかすいてることを知ってるよ)

2語以上である「that you are hungry」という節が、文中で名詞の役割をしていて、名詞節になっています!

名詞節とは
名詞節とは

名詞と名詞節を比較

では、「名詞」と「名詞節」を比較してみましょう。

名詞と名詞節の比較

  • I know it.
  • I know that you are hungry.

名詞「it(それ)」を使って「I konw it.(それを知っている)」と言っているほうはシンプルですね。

それに対し、2つ目の例文では、名詞「it」が来ていたところに名詞節である「that you are hungry」がど〜んと置かれていますね。

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ちなみに名詞節は英語で「noun clause」と言います。


副詞節・形容詞節との違いは?

では、「名詞節」をほかの節と比較しておきましょう。

英語で節は3種類あり、名詞節のほかに形容詞節、副詞節という節もあります。

それらの違いをまとめて並べると以下のようになりますよ。

「節」の違い

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そのまますぎて申し訳ありませんが、本当にそのまんまの意味です。

「節」なので「2語以上」という形式でありつつ、副詞節は副詞、形容詞節は形容詞の代わりになります。

【例】形容詞節

例えば以下の例文の「whom she met there yesterday」が形容詞節です。

ウサギ

Do you know the man whom she met there yesterday.
(彼女が昨日そこで会った人、知ってる?)

名詞の「the man」がどんな人なのかを「whom 〜」が説明・修飾している形です。

英文法的には、いわゆる関係代名詞の構造となっています。

【例】副詞節

副詞節だと、以下のような感じですね。

オオカミ

Let's go camping whether it rains or not !
(晴れようが雨だろうがキャンプ行こうよ!)

たとえば「明日」という意味の副詞「tomorrow」を使って「Let's go camping tomorrow(明日、キャンプに行こう)」とも言えますよね?

副詞「tomorrow」と同じ位置に置かれているので、「whether it rains or not」は副詞節というわけです。

このように、同じ「節」とはいえ名詞節と形容詞節・副詞節は役割・使われ方がまったく違います。

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ちなみに形容詞節・副詞節は英語でそれぞれ「adjective clause」「adverb clause」と言いますよ。



名詞節の作り方

意味・特徴がわかったところで、名詞節を実際に作ってみましょう。

名詞節を作るときのポイントは、ずばり以下の2点です。

順番に解説していきますね。

「that節を導きやすい動詞」を使う

まず、名詞節の代表的な形である「that節」を意識しましょう。

「that節」とは「that 〜」という形で名詞節を作れる便利な技で、それを導く動詞はだいたい決まっています

その中でも、以下の動詞が頻繁に使われますよ。

that節を導く動詞例
know 知る
think 思う、考える
tell 言う、伝える

ここでは「I know.(私は知っている)」を使ってみましょう。

「that」の後にS・Vのある「文」を置く

これらの動詞を置いたら、あとはS(主語)・V(動詞)のある「文」を続けてください。

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文というのは「誰がどうする」のような形ですね。

たとえば「I know」の後に次のような名詞節を作ることができます。

ウサギ

I know that he likes carrots.
(彼がニンジン好きだって知ってるよ)

「〜すること」という表現によって長い意見、考え、言いたいことをまとめられるので便利ですね。

もちろん否定文や疑問文の中に入れることもできます。

that節については別記事でまとめているので、詳しくはそちらをご覧ください。


what・who・how・when・whereでも名詞節は作れる

あとは5W1Hの利用にも触れておきますね。

通称5W1Hと呼ばれるwhat・when・howなどの言葉を使っても名詞節を作ることができます

作り方は、that節を使ったやり方と同じです。

「where」を使った名詞節

例えば「where」を使うと以下のように「どこに〜」という意味のかたまりを置くことができます。

ウサギ

I don't remember where I found it.
(それをどこで見つけたのか覚えてないなぁ……)

「where I found it」のところが名詞節になり、「remember(覚えている)」という動詞の目的語となっています(目的語は名詞・代名詞だけがなれる)。

「how」を使った名詞節

「how」は「how + 〇〇」の形で「どれだけ〜か」という意味にすることができます。

オオカミ

You don't know how much I love video games.
(ボクがどれだけゲームが好きかキミは知らないだろう)

オオカミさん、ほどほどに(笑)。

「when」を使った名詞節

次の例文では、「when you will stop playing video games」の部分が名詞節になります。

ウサギ

I don't know when you will stop playing video games.
(アンタがいつゲームをやめるのかわからないよ)

この例で使われている「playing」は動名詞ですね。

「what」を使った名詞節

「what」を使った名詞節も見ておきましょう。

ウサギ

I know what you want.
(あたしはアンタがほしい物を知ってるよ)

実は、「what」には、特別な使い方ができます。

「〜ということ」という「かたまり」を作り、いきなり文の先頭に置くことができるのです。

オオカミ

What I want to tell you is that I'm a genius.
(ボクがキミに言いたいのは、ボクが天才だってことさ!)

「what I want to tell you」の部分が名詞節です。

英文法では、この「what」の使い方は関係代名詞のところで特に学ぶ内容です。

ちょっと応用的なものでは、「whatever(〜は何でも)」や「whoever(〜は誰でも)」や「whichever(〜するどちらでも)」などの複合関係代名詞でも名詞節を作ることができます。

サッシ

例えば「You can do whatever you want.(キミはキミのしたいことは何でもできる)」のような感じです。


まとめ

今回は「名詞節」について詳しく紹介しました。

名詞節のまとめ

  • 「名詞節」は名詞の役割をする節
  • 「that節」が代表的な名詞節
  • 動詞は「know」「think」などを作ってみよう

名詞節を使いこなせると、伝えたいことが伝えやすくなるので、ぜひ練習してくださいね。

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中村サッシ
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塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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