英語には日本語にない「単数形」「複数形」があります。中学校の英語の授業でも初期に習いますよね?
そして、「英語ってなんて面倒くさい言語なんだ!」と思うはず(笑)。
ということで、今回は「英語の複数形」というものについて詳しく紹介します。
目次
英語の「複数形」ってなに?
日本語にはない英語の大きな特徴に「複数形」があります。
ふつうに日本語だけを使っていれば出合わない言葉ですよね。わたしも中学校のときに英語を習って初めて聞いた言葉です。
例
- 1 dog(a dog)
- 2 dogs
- 20 dogs
上のように、1匹ではなく、2つ……つまり「複数」になったら英語の名詞には「 s 」がつくという特性があります。
英語で「複数形」と言ったら、このことを指すんですね〜。
日本語にも「複数形」はある?
厳密には日本語にも複数形はあります。
たとえば、「山々」とか「犬たち」のように。でも、よっぽど「1つじゃない!」ことを強調したいとき以外は使わないのが普通ですよね。
たとえば、こちらの会話を見てください。
昨日、森に行ったらリスがいたよ!
(え!? それは「リス」なの? もしくは「リスたち」なの? どっち!?)
こんなふうに「1匹のリスなのか、たくさんのリスなのか」が気になって仕方がない日本人はほとんどいません。
それは日本語が、「単数形」なのか「複数形」なのかを気にしない言語だからです。
英語は「数」を気にする言語
では英語の場合はどうなんでしょうか?
I saw squirrel in the wood yesterday.
(森の中でリスを見たよ)
これでも問題なく通じるのですが、文法としてはおかしいです(厳密には「squirrel」だけだと「リス肉」という意味になります)。
そして、多くの方がこんな反応をすると思います。
(え?! 1匹? 複数?! どっち??)
なんというか、モヤっとするんですね。そういうのを聞くと……
英語って「複数」かどうかとかどうでもいいことを気にする変な言葉だなぁ……
……と思ってしまいますよね(笑)。でもそれが言語の違いなんです。
日本語は「年齢」を気にする言語
ちょっと理解しやすくするために日本語の特徴を見てみます。
ほら、外国の方がこんなことを言ったとき……
I have 2 brothers.
(私は2人のきょうだいがいます)
こんなふうに思いませんか?
(え?「brother」ってそれは兄?! 弟?? どっち?!)
「brother」だけでは、それが年上の「兄」なのか、年下の「弟」なのかが不明確です。日本語では必ず明確化させますよね。
そこで……
Are they your "yonger brother" or "older brother" ?
(それって弟さん? お兄さん?)
……って聞いてしまうと。
(この人、なんでいちいち年上か年下かを明確にしたがるんだろう?!)
……と思われるはずです。
実は、英語は年齢で「兄」とか「弟」とふつうは区別しないんですね。
英語では年齢は気にしない代わりに、何人なのかは気になる言語だということです。
英語の「複数形」ってそんなに使うの?
「英語には複数形がある」ということを知ったとき、気になるのがこんな疑問ではないですか?
複数形なんていつ使うの? あんまり使うことないんじゃないかな?
実はわたしも最初はそう思っていました。
たとえば、「リンゴが好きです」と言いたいとします。
英語で何といいますか?「I like apple」というふうに思い浮かぶと思いますが、これは間違っています。
「あ、そうか『 a 』がいるよね! でも『 a(母音)』の前だから『 an 』にしないと!!」という発想になった人、素晴らしいです(参考: 「a」が「an」になるのはなぜ?)。
でも、「I like an apple」も違います。
じつは「複数形」にして、
「apples」と言うのが正解です。
複数形で言うのが正解
- I like apple.
- I like an apple.
- I like apples.
一般的な名詞は複数形が基本!
「わたしはリンゴが好きです」を「I like apples.」と言うことを知ったとき……
なんで複数形なのっ!?
……と思われると思います。でも、よく考えてください。
よくよく考えると、「リンゴが好き」というときの「リンゴ」って、1つのリンゴを指しているのではないですよね?
こんなふうな一般的な「リンゴ」が好きなんですよね?
ほかにもこんな例を思い浮かべてください。
例
- 黒い車
- 犬
- パイナップル
- スマホ
どれも「一般的な黒い車」のようなものを指すときは「black cars」のように「 s 」を付けて複数形にして言います。
例文
- I like black cars.(黒い車が好きです)
- Dogs are smart.(犬は賢い)
- Pineapples are awesome!(パイナップルは最高!)
- Smartphones are important.(スマホは重要だ)
もちろん、先ほども言いましたが間違いなく「1つ」であるものを言うときは「単数形」で言いますよ!
I have a black car.(私は黒い車を持っている)
ここで「black cars」と言うとすごいお金持ちになってしまいます(笑)。
つまり、数えられる名詞(一般名詞)は
複数形で使うのが基本形だと思っていてもオッケーです!
特殊な場合で「1個のリンゴ(an apple)」と言いたいときなどを除いて、ほとんどの場合では「リンゴ(apples)」と複数形で言うことをくせにしましょう。
(一般)名詞は複数形が基本!
特別なときだけ単数形に!
「複数形」が基本というのが分かる例
最後に「複数形」が基本として使われているよという例を見ましょう。
たとえば、こちらはカナダで見かけた「バス専用レーン」の標識です。
日本語だと「バス専用」のように言いますが、英語だと「Buses Only」のように複数形で書きます。
これも「A BUS ONLY」だと、「1つしかダメなの?!」と突っ込まれますね。
こちらは、駅にある「To Trains」の標識。
こちらも複数形なのは、ホームに来る電車は1つだけじゃないからです。
インスタでも投稿しています!
まとめ
さて、今回は英語の複数形というものについて紹介しました。
日本語とはちょっと違う考え方なので、「英語はこういうもの」と思っていてください。
英語に親しんでいけば、いずれ慣れてくることなので♪
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