学校の英語の時間には「現在形」に加えて「現在進行形」というのも習います。
そして、「現在進行形」と言えば「今〜している」という意味である……と学ぶと思うのですが、それだけじゃないんですよ!
今回は「現在進行形」の作り方に加えて、5つの用法や「現在進行形にできない動詞」を詳しく紹介します。
「現在進行形」について
では現在進行形について基本的なところから紹介しますね。
「現在進行形」の意味・形
そもそも「現在進行形」とは何なのでしょうか?
「現在進行形」の意味と形から紹介します。
英語の現在進行形とは、その名の通り「現在の時制で進行中の動作を表す形」です。
現在進行形とは?
現在の時制で進行中の動作を表す形
例えば以下のような表現ですね。
チャットでのやりとりで
What are you doing now ?
(今なにやってるの?)
I am playing a video game.
(ゲームしてるよ)
このように「(現在)~している」という状況のときに使うのが基本です。
現在進行形の動作は「まだ終わっていない」という意識があるのもポイントですよ。
ちなみに「現在進行形」は、英語では「present continuous tense」や「present progressive form」と言います。
現在進行形の作り方(肯定文・否定文・疑問文)
では、現在進行形の作り方を、こちらの順番に紹介しますね。
現在進行形の肯定文
現在進行形(肯定文)を作りたいときは、以下のように「be動詞」と「~ing」を組み合わせて作ります。
現在進行形の作り方
主語+be動詞の現在形(am, are, is) +動詞の~ing形(現在分詞形)
現在進行形の否定文
否定文のときは「be動詞」の後ろに「not」を入れるだけです。
I'm not playing a game now, because I'm busy.
(今、忙しいからゲームやってない)
現在進行形の疑問文
進行形の疑問文のときは「主語」と「be動詞」の順番をひっくり返せばOKです。
Are you playing a game now ?
(今ゲームしてる?)
5つの進行形の用法・使い方を例文で確認
では、具体的な「現在進行形」の用法を詳しく見てみましょう。
冒頭で紹介したように、基本的な使い方は「(現在)~している」という場合です。
Twitterなどでおなじみの「~なう」ですね(笑)
でも、「現在進行形」と言いつつ、実は……過去や未来のことを含む場合もあるんです!
以下で5つの用法を具体例で紹介していきますので、ニュアンスをつかんでみてくださいね。
現在していること「(まさに今)~している」
まずは基本的な「(まさに今)~している」という用法です。
電話の状況で
Hi, what are you doing ?
(やあ、何してる?)
Nothing. I'm just playing a game. What's up ?
(別にー。ゲームしてたよ。どうしたの?)
「die」の現在進行形は?
この用法で「die(死ぬ)」という動詞の現在進行形をよく見かけますが、「He is dying.」はどんな意味か分かりますか?
「彼は死に続けています」……って言いたいところですが、これは「彼は死にかけています」って意味になるので覚えておいてくださいね!
オンラインゲームの中で
Ha ! I found you !
(ハハッ! 見つけたぞ!!)
I'm dying !
(万事休すか=ボクは死にかけています)
日常的に繰り返していること「(いつも)~ばかりしている」
次に現在進行形には「(いつも)~ばかりしている」という用法もあります。
You are constantly saying "I'm hungry".
(アンタいつも「お腹空いた〜」って言ってるよね)
Teehee.
(えへへ)
「日常的に繰り返していること」を表すので、過去から現在までの時制を含むとも言えますね。
アニメ『トムとジェリー』がいつもケンカしている姿も、現在進行形で言えますね。
この用法では以下の単語とセットで表現することが多いですよ。
always | いつも |
---|---|
constantly | 常に |
forever | 永遠に |
確定した未来「~する予定だ」
3つ目は「~する予定だ」という確定した未来を表現する場合です。
Robbie is leaving here next Monday.
(ロビーが今度の月曜日にここを離れる予定なんだ)
Oh, we’ll miss him.
(あぁ……さみしくなるよ)
このように確定したスケジュールのことを言いたいときは、現在進行形が使われるんですよ。
過去や未来も表せるなんて……現在進行形って意外と奥が深いですよね!
傾向「(最近)~になってきている」
さらに「(最近)~になってきている」という用法もあります。
More and more kids are watching YouTube videos instead of TV nowadays.
(最近の子どもたちはどんどんテレビよりユーチューブを見るようになってきているよね)
Hmm, times are changing...
(ん~、時代は変わるね……)
「傾向」や「トレンド」を表す使い方と言えますね。
今だけ「(今だけ一時的に)~している」
最後は「(今だけ一時的に)~している」という用法です。
Well, you live in Kyoto, don’t you?
(えっと、京都に住んでるんだよね?)
No. I’m living in Tokyo for now.
(いや、今だけ東京に住んでいるんだ)
「通常とは違うよ」という意識なので、裏を返せば「いつかはそうでないかもよ」というニュアンスでもあるんですよ。
よく以下のような「一時的」を表すフレーズと一緒に使われます。
- at present(今のところ)
- at the moment(現在のところ)
- for a while(しばらくの間)
- for now(今のところ)
現在完了進行形を使う場合も
「去年からずっと続けている」とか「三年間ずっと続けている」のように言いたいときは現在完了進行形を使います。
たとえばこちらの例をご覧ください。
I have been playing this video game since last night.
(昨夜からずっとこのゲームやっているんだ……)
「昨日からずっと続けている」という内容ですよね。
こんな場合は、「have + been + 〜ing」という形の現在完了進行形で表現しますよ。
くわしくは下記をどうぞ。
現在進行形にできない動詞
最後に、「現在進行形にできない」動詞についてお話ししたいと思います。
実は、原則として現在進行形にできるのは「動作動詞」だけなんです!
英語の動詞はこちらの2つに分けることができます。
2つの動詞の種類
- 動作動詞(dynamic verbs)
- 状態動詞(stative verbs)
動作動詞と状態動詞の違いはこちらをご覧ください。
現在進行形は「動作動詞」を「状態動詞」に変える形
先ほども書きましたが、原則として現在進行形にできるのは「動作動詞」だけです。
なぜなら現在進行形は「動作を状態に変える技」だからなんですよ。
例えば「走る(run)」を使って「He is running on the beach.(彼はビーチを走っている)」とした場合どうでしょう?
動作を「状態」に変えるとは?
run(「走る」という動作)
running(「走っている」という状態)
「走る」という「動作」が、「走っている」という「状態」になったと言えますよね。
そう。つまり「状態動詞」は最初から「状態」だから、現在進行形にする意味がそもそも無いんです!
現在進行形にできない動詞一覧
ということで、「感情・感覚」や「思考」に関わる「状態動詞」は現在進行形にできません。
こちらの一覧で基本的なものを覚えておいてくださいね。
状態動詞の例
- love(愛する)
- like(好き)
- hate(嫌い)
- want(ほしい)
- hear(聞く)
- see(見る)
- smell(においをかぐ)
- taste(味見をする)
- agree(同意する)
- promise(約束する)
- believe(信じる)
- know(知る)
- understand(理解する)
「動作」「状態」の両方を持つ動詞もある
ただ、「have」のように「動作動詞」と「状態動詞」の両方の意味を持つものは注意してください。
「持っている」という「状態動詞」としては不可能ですが、「食べる」という「動作動詞」としては現在進行形にすることができるんです!
I'm having dinner with my family.
(家族と夕食を食べているところです)
ちょっとまとめてみます。
「have」の現在進行形
- I
am havinghave a smartphone.(スマホを持っています) - I am having dinner.(夕食を食べています)
現在進行形にできるかできないかは「使い方次第」ということですね!
「今だけ一時的に」の意味では「状態動詞」が現在進行形に
例外になりますが、前述した「(今だけ一時的に)~している」という用法の場合、「状態動詞」でも現在進行形にすることができます。
先ほど見たこちらの例を見てください。
Well, you live in Kyoto, don’t you?
(えっと、京都に住んでるんだよね?)
No. I’m living in Tokyo for now.
(いや、今だけ東京に住んでいるんだ)
状態動詞である「live(住む)」が現在進行形になっていますね!
有名な例で言うと、マクドナルドのキャッチフレーズである「I'm loving it !」も、状態動詞の「love」をあえて現在進行形にしています。
「I love it」だと「それをずっと好き」になりますが、マクドナルドの場合は「期間限定商品」を含め、いろんな商品があります。
それを「I'm loving it(今一時的に大好き)」と言うことで、「今はこの商品が(一時的に)好きだけど今度はべつの商品を好きになってほしい」というニュアンスがあるのだと思います。
ただし、これは「文法破り」な使い方をあえてすることで注意を引いているので、使わない方が無難ですね(参考:マクドナルドって英語でどう発音するの?)。
まとめ
さて、現在進行形について最後にもう一度まとめてみます。
- 現在進行形の作り方は「主語 + be動詞の現在形(am,are, is) + 動詞の~ing形(現在分詞形)」
- 基本的な「今~している」以外にも様々な用法がある
- 現在進行形にできない動詞もあるので注意!
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