5月の母の日が終わると、次は6月に「父の日(Father's Day)」がやってきますね。
日本と同じく、アメリカでも「父の日」はあります。
今回は、アメリカの父の日がいつなのか、何をするのかについてまとめました。
目次
アメリカの父の日について
では、さっそくアメリカでの父の日について詳しく紹介しますね。
アメリカと日本の「父の日」を比較して、表にまとめています。
アメリカ | 日本 | |
---|---|---|
いつ | 6月の第3日曜日 | 6月の第3日曜日 |
お祝いする相手 | 父になっている人(父・義父・夫・祖父・兄弟・友人など)なら誰でも | 自分の父・義父 |
贈るもの | カード | 白いバラ |
そのほか贈るプレゼント | 高級なチョコレート、お花、ワインなどちょっとしたもの、ギフトカード、趣味に関するもの | 衣料品、ファッション小物、ビールや焼酎、ウィスキーなど何でも |
父の日のあいさつ | Happy Father's Day | お父さん、いつもありがとう |
アメリカの父の日はいつ?
日本では、毎年6月の第3日曜日が父の日ですが、アメリカでも同じです。
2025年の父の日は
6月15日になっています。
日本もアメリカも、
父の日は……
6月の第3日曜日!
アメリカの父の日には何を贈る?
では、もしギフトを贈るなら、どんなものがいいのでしょうか?
最も一般的なのは、「父の日おめでとう!」と書かれた紙のカードです。
カードを贈る習慣があるアメリカでは、5月の「母の日」が終わると、お店のカード売り場は、すぐに「父の日」用のカードがお目見えします。
お祝いしたい人が近くに住んでいれば、当日会いに行って手渡しもしますが、遠くに住んでいる場合は郵送します。
「お父さん/お母さん」は「father / mother」じゃないという記事でも書きましたが、「Dad」と書いているカードが多いです。
また、会いに行けなければ、「Happy Father's Day!!(父の日、おめでとう!)」と、電話をかけることもよくあります。
アメリカでは、この「贈り物としてのカード」がとても普及していますよ。
アメリカの父の日に贈られるそのほかのプレゼントは?
日本で、カード以外の父の日のギフトというと、バラの花を贈る習慣がありますよね。
ほかにも衣料品やファッション小物、お酒好きの男性には、ビールや焼酎、ウィスキーなどが人気でしょうか。
贈るなら「ちょっとしたもの」が主流
では、アメリカでは何を贈るのでしょうか? 実は、アメリカの母の日もそうですが、日本ほどお金をかけません。
カードのほかに何か贈るとしたら「ちょっとしたもの」が主流です。
父の日にオススメ
こういう物を、手みやげ程度に持って行くと喜ばれるでしょう。
母の日のギフトだと、お店の中にお花や風船(バルーン)などがにぎわせているのですが、父の日には、それほどのにぎわいはありません……。
もちろん売られていますが、数が断然少ないです。
こちらは、アメリカのスーパーの一角にある「お花コーナー」の様子です。
こんな感じでほんの少しだけ「父の日用」のお花やバルーンがおいてあります。
やはり、カラフルなお花が何種類も入った花束やかわいい風船(バルーン)、クッキーやケーキなどの甘ーいお菓子は、女性に人気なのでしょう。
【オススメ】趣味に関するもの・ギフトカード
ほかにも特定の趣味がある人には、その趣味に関するものを贈ってもいいでしょう。
「趣味に関するもの」とは言っても選ぶのが難しいと思いますが、そこで強い味方になるのが「ギフトカード」です。
メジャーなお店やブランドなら、スーパーでそのブランドの「ギフトカード」を買え、すっごく手軽です。
ギフトカードというのは「商品券」のようなもので、日本でも「iTunes」や「Netflix」などのギフトカードはコンビニでも買えますよね。
アメリカでは、この「ギフトカード」が贈り物として非常に普及していて、そのスーパーだけで使える「独自のギフトカード」が販売されています。
ギフトカードは店頭だけでなく、オンラインでも使えるためけっこう便利です。
日曜大工用品・バーベキュー用品のギフトカードもオススメ
アメリカでは男女平等という考え方が日本より強いです。
それでも、次のような仕事は「男性の仕事」というイメージがあります。
男性のイメージがある仕事
そのため、日曜大工をするお父さんなら工具とかホームセンターのギフトカードもおすすめです。
けっきょくは、家のために使っちゃうのですが(笑)。でも、ちょっといい工具を買ってみたりもできます。
料理好きなお父さんなら、バーベキューやグリル用品が買えるギフトカードもいいですね。
Amazonのギフトカードなんかは、ありとあらゆるものをAmazonで買えるので間違いなく喜ばれそうですね!
アメリカの父の日では誰をお祝いする?
「父の日」というと、お父さんに日頃の労をねぎらい、お祝い(感謝)する日です。
自分がねぎらう相手はというと、日本では「自分の父親」か「義父」のみですよね?
父である人すべてが対象
ところが、アメリカでは、「母の日」同様で「父親である人」全員がその対象になります(参考: アメリカの母の日)!
つまり、自分の父親や義父はもちろん、もし自分が母親なら、父親である夫も対象になります。
また、自分の兄や弟が「父親」なら、お祝いしてもいいですし、義兄や義弟も同じですね。
ただし、実際にお祝いするのは、夫か自分の父・義父が多いですけどね。
お店のカード売り場を見ていると「like Father」宛のカードも売られているので、「父親のような存在」の人にも同じようにお祝いするようです。
自分にとってその人が「父親のような人」なら、お祝いすればいいんですね。
贈り物は絶対ではない
「父の日」の対象が自分の父だけじゃないと聞くとこんなふうに思われるかもしれません。
えぇ! アメリカだと、そんなに広範囲にお祝いしなければならないの? めんどくさ……(困)
でも大丈夫です。「絶対にギフトを用意してお祝いしなければならない」というわけではありません!!
「父親」である人なら、「だれでも日頃の労をねぎらってお祝いしてもいい」という意味で、「称えられる対象になる」という意味です。
【参考】父の日にはこんな光景も
私が通っている教会では、「父の日」には、こんな光景を目にします。
神父さんが「父親である方はご起立ください」と言い、ほかの人は拍手をして、その立ち上がった人たちを称えます。
立ち上がっている人を見ると、当然、若いお父さんもいれば、おじいちゃんもいます。
感謝の気持ちを伝えるのは、自分の気持ち次第ですし、感謝の気持ちを伝えられて嫌な気持ちになる人っていませんから。
アメリカの父の日のあいさつ
父の日にお決まりのあいさつはあるのでしょうか?
「Happy Father's Day」というあいさつをします。
日本語に訳すと「父の日おめでとう」という感じですかね。
アメリカでは「父の日だから会う」という目的なら、会ってすぐに言ってもいいし、プレゼントを渡すタイミングで言ってもOKです。
別れ際にもう一度「Happy Father's Day」と言うことも多いですね。
父の日に家族が集まったときに、みんなで「Happy Father's Day!!」と、父親である人全員を一緒にお祝いすることもできます。
【参考】「父の日」の起源
父の日の起源が知りたくなってWikipediaで調べたので、参考知識として紹介しますね。
「父の日」が6月である理由
父の日は、もともとは「母の日(Mother's Day)」にならって作られた日です。
「父の日」が6月である理由ですが、「母の日」が5月だから「翌月の6月」なのかと思いきや、違うようですね!
1909年にアメリカ・ワシントン州スポケーンのソノラ・スマート・ドッド[1](Sonora Smart Dodd)が、男手1つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけと言われている。
父の日 - Wikipedia
「父の日」の発端となったドッドさんのお父さんの誕生日が6月だったことが発端のようです。
父の日が日本と同じ日付の国
父の日の日付が、日本やアメリカと同じ日である国を調べてみるとたくさんの国がありました。
父の日が日本と同じ日の国
これらの国は一部を抜粋していますが、中国などのアジアの国、ヨーロッパの国、そして南米の国々に、「父の日」が日本と同じ日のところが多いみたいですね。
カトリック系の国(イタリア、スペインなど)では、3月19日の聖ヨセフの日が「父の日」なんだそうです。
台湾の「父の日」は8月8日で、理由は「お父さん」を表す言葉「爸爸」の発音と「八八」の発音が似ているからだそうです。日本語の語呂合わせに似ていますね!
ブラジルの「父の日」は父の日の3か月後の8月第2日曜日だそうで、だいぶ離れていますね。
まとめ
アメリカの「父の日」は、父親である人ならだれでも対象になる点が、日本と大きく違いましたね。
そして、ギフトで便利なのは、「ギフトカード」。
お気に入りのお店のカードを贈ると、喜んでもらえること間違いなしですね。
日頃、家族のためにがんばってくれている、世の中のすべての「お父さん」、いつもおつかれさまです。
「父の日」こそ、その気持ちを直接伝えてみましょう。