使う言葉は合っているのに、英語がうまく通じないことって、今でもよくあります。なんで?
……って、もちろん発音が悪いから……
ですよね……やっぱり(泣)。今回は英語の発音をよくしたい!! と思ってる方にオススメの発音を上達させる方法を紹介します。
目次
英単語の発音を上達させるポイントとは
私がシャドーイングの素材として使っている「VOA」というサイトがあります。この中に、発音に関してとてもおもしろいと思う記事があったんです。
参考: Improve Your English by Using Movements
ハワード コミュニティカレッジのタマラ・ジョーンズ氏の「ちょっとした動作を使って、英単語の発音を上達させる方法」について書かれています。
アクセントのある「音節」を覚えることが大切
この記事の中で、身体的な動作と脳は深く関わっているのでちょっとした「単純な動作」と何度も繰り返すという「反復練習」が、脳が記憶するのに有効なのだそうです。
その「反復方法」として具体的な方法については、あとから詳しく書きますが、記事の中で、ジョーンズ氏は、「英語学習者は、ストレス(アクセント)のある音節の位置や発音を正しくおぼえていくことが大事だ」と言っています。
これが上達につながる大きなポイントです。
「シラブル」とは?
細かな話になりますが、普段私たちが何気なく声に出している日本語の単語でも、細かく検証すると、「音節(シラブル)」ごとに発音されています。
たとえば、「あひる」という言葉は、「a / hi / ru」と3つの音節に分かれます。
言葉を声に出すときの「音」をぶつ切りにするような感じですね。
英語の場合は、音節によって、声を大きく発音する(ストレスのある)音節があるのです。
そう発音することで、ほかの音節と差(強弱)がつきます。
私も日々英語を勉強する身ですが、これ、やっぱり大変です。なんといっても日本語とは「ストレス」という概念が違いますから(日本語は音の高低によるストレス)。
「カタカナ英語」にまどわされない
第二言語の学習は、どうしても母語の影響を受けます。「英語のアクセント(ストレス)のコツとは?」でも書きましたが、日本語は、音節の強弱で言葉を使い分けません。
なので、もともと「なぜ音節で強弱をつけないといけないのか」がピンとこないと思います。
また、日本語には、広く浸透している英語の言葉(カタカナ英語)もありますが、発音は違うものが多いです。たとえば……
例
2つともあの「甘いもの」を表す言葉ですが、表記が違うように発音も別のものとして学んでいく必要があります。
発音練習の前に下準備
発音練習の方法を紹介する前に、まず辞書を使って、練習したい単語のどこの音節にストレスがあるかを調べます。
単語を辞書で調べたときに、横に発音記号がついているものが多いですよね。その発音記号の中に「'(ストレス/アクセント)」マークがついている音節を見つけます。
発音記号から、どう発音すればいいかを確認します。発音記号の読み方がよくわからなければ、電子辞書で、音声で正しい発音を聞けるものもあるので、そういうものをどんどん利用しましょう(参考:電子辞書と紙の辞書比較)。
これで下準備は完了ですが、練習するには「あるもの」が必要です。
どこの家にもある○○○を使ってみましょう
英単語の正しい発音を練習する具体的な方法として、「rubber band」を使います。
「rubber band」というのは、そう。「輪ゴム」ですね。
「『輪ゴム』を使った単純な動きで、英単語の正しい発音を身につけちゃおう」というわけです。
「輪ゴム」1つでそんなことができるなんて、まるで魔法のようです!!
具体的な練習の仕方
英単語の発音の仕方の特徴ですが、ストレスのある音節(シラブル)を大きく発音します。
発音クラスで習ったのですが、意識してその部分を長く・大きく・高く発音すると良いそうです。
これを踏まえて……ストレスのある音節を発音するときに、輪ゴムを引っ張る。
そして、そのほかの音節を発音するときは輪ゴムを元に戻す、といった要領で練習します。
もう少し詳しく書きます。
たとえば、「telephone」という単語、音節は「tel / e / phone」の3つで、ストレスは最初の音節「tel」にあります
「tel」と言う声にあわせて輪ゴムをびよーんと引っ張って伸ばし、「ephone」の部分では、「tel」よりも短く・小さく・低く発音しながら輪ゴムを縮めます。
要は、ストレスのある音節を意識して(長く・大きく・高く)発音することが大切なんですね。
これを何度も繰り返し体感することで、「ストレス」の存在を体感します。
身体的な動作と脳は深く関わっているので、ちょっとした「単純な動作」と何度も繰り返すという「反復練習」が、脳が記憶するのに有効。
……と、最初の方に書きましたが、輪ゴムを使って発音を繰り返すことで身体(というか口)で覚えさせるというわけです。
輪ゴムの動きで覚える
ここまで一生懸命書いておきながら残念なのですが、この方法はすべての単語に当てはまるわけではないそうです。
たしかに、中にはぜんぜんうまく輪ゴムの動きと合わない単語もあります。
でも、練習の方法としては、とてもユニークだと思います。学ぶ側は、少しでも楽しく学べるとうれしいですよね。
私も少しやってみましたが、輪ゴムをびよーんびよーんと、伸ばしたり縮めたりする動きに合わせて声に出してみると、なんだかちょっとおもしろいです。
輪ゴムを伸ばす動作は、縮める動作よりも時間がかかるので、必然的に長めに発音することになります。あとはその部分を大きく・高く声に出すことを意識するようにします。
コミュニケーションを目的とした英語を身につけたいと思っている方、発音をよくしたいと思っている方、ぜひ参考にしてください。
発音クラスの先生の話によると、自分では「ちょっと大げさかな?」と思うくらいで練習するといいそうですよ。
まとめ
次回はこの記事に関連して、「なぜストレスのある音節の位置や発音を正しくおぼえていくことが大事なのか」について書きたいと思います。