今回は言語の持つ「音声」と「文字」についてのお話です。
「書く文字」よりも「話す音声」のほうが、コミュニケーションの手段としては重要度が高いということについて紹介します。
言語の持つ2つの媒体
まず最初に、言語には「文字」と「音声」の2つ種類があります。
言語にある2種類
- 文字
- 音声
「音声」というのは話すときの言葉で、「文字」というのは言葉を「読むため」に書き留めたもののことです。
まぁ、当たり前ですよね!
文字と音声はどちらが大切?
では、文字と音声のどちらがより重要なのでしょうか?
もちろん、両方とも大切です。両方がないと今の社会は成り立ちませんよね。
でも、そこであえて伝達手段として「どちらが重要か?」の優劣をつけるとしたら「音声」のほうが重要だと言えます。
文字を書き留めるには、紙が必要です。
いまならスマホやパソコンですけど。
もし未来になにかが起こり、パソコンや紙など「書き留める媒体」がすべてなくなれば、文字は書けなくなります。
でも、音声はどうでしょうか?
なにもなくても使えるため、コミュニケーション手段としては優秀だと言えます。
世界には文字のない言語がある
実は、文字のない言語は世界にいっぱいあるのですが、音声のない言語は存在しないのです。
話すときに、筆談しかできない言語なんて想像できませんよね?
つまり、
言語とは「音声ありき」なのです!
そういう意味でも、文字よりも音声のほうが言語にとって重要であると言えるでしょう。
たとえば、アイヌ語は文字を持ちません。
そして、アイヌ語をはじめとして「文字を持たない言語」ほど存続の危機にあります。
文字として表記できないため、文法などを書物として残せなかったからです。
存続を目的に、今ではアルファベットで読み方を表記をするようになっている言語も多いですが。
逆を言うと、文字を持った言語ほど権力を持っているとも言えるのかもしれません。
では、どのくらいの言語が文字を持たないのかというと、6,000以上とも言われています。
以前、世界には6500以上の言語が存在すると言ったが、果たしてそのなかで、文字をもっている言語はいくつあるだろうか。実は、独自の文字体系をもっている言語は、400ぐらいしかないのである。つまり、文字をもたない言語は6000以上もあるのである。
文字のある言語と文字のない言語 | 英検Jr. | 公益財団法人 日本英語検定協会より引用しました。
音声だけの言語のほうが圧倒的に多いんですね。
まずは音声を学ぼう
さて、「音声」の重要性を語っていますが、日常に目を向けてみても理解できるのではないでしょうか?
1日のなかで、だれかとコミュニケーションをとるときに「話す」のと「文字を書く」のと、どちらが多いでしょうか?
特殊な仕事をしている人以外は、話すほうが多いと思います。
短い時間で多くのことを伝えるには音声のほうが適しているからです。
それは外国語でも同じなので、まずは言語の「音声」を学び、口に出せるようになることが言語習得のカギになるでしょう。
まとめ
そもそもですが、日本語も文字を持たない言語でした。
でも、中国から漢字が伝わり、それを無理やり当てはめていたのです。
たとえば「あ」なら「安」、「い」なら「以」のように、「ひらがな」がなかったのでそのため、「
夜露死苦
」のように書いていたイメージですね(笑)。
でも、毎回漢字を書くのは大変だから、「カタカナ」や「ひらがな」が発明され、今に至るわけです。
ということで、本サイトでは英語の発音についての情報をいろいろと発信しているのでぜひ読んでくださいね!