「動詞の活用」とは?

サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英語の「過去形」とか「進行形」という言葉がありますが、英語の「動詞」は、活用します

たとえば動詞「open(開く)」なら、「opened」や「opening」のように活用するのです。

今回はそんな動詞の4種類の活用形をまとめ、その使い方を具体的に紹介していきます。

動詞の活用について

まず最初に、「動詞の活用」という言葉から始めましょう。

動詞の活用とは?

動詞の活用は日本語にもあるので、なんとなくわかるのでは?と思います。

たとえば、「遊」なら過去形になると「遊んだ」のようになりますよね?

こんなふうに動詞の形が変化することを活用と呼びます。

日本語と英語の活用を両方並べるとこのような感じですね。

現在形過去形
日本語んだ
英語playplayed
日本語と英語の過去形の比較

動詞の活用の種類

お次に、動詞の活用の種類を紹介しますね。

英語の動詞は、表現したい意味や時制によって形が変化します。

英語の動詞には、以下の4つの形があります。

それぞれを簡単に説明しますね。

原形
「原形」は、いわゆる「辞書で引いたときに出てくる形」です。文の中では「助動詞」や「to(不定詞)」の直後や、命令文のときに使う形ですね。現在形と同じ場合も多いですよ。
過去形
「過去形」は名前の通り、過去の話のときに使う形です。
過去分詞形
「過去分詞」は主に「受動態」や「完了形」という表現のときに使います。
現在分詞形
「現在分詞」は主に「進行形」という表現のときに使います。

いきなりぜんぶ紹介しましたが、あとで詳しく紹介しているので大丈夫ですよ♪

「動詞の活用」の2パターンについて

動詞には「一般動詞」と「be動詞」がありますが、どちらも4種類に活用します。

そして「活用するパターン」は次の2つに分類されます。

活用が規則的なもの(規則動詞)

まずは活用が規則的なもの……つまり「規則動詞」と呼ばれるものから見てみましょう。

規則動詞の1つである「play」なら、下記のように活用しますよ。

原形過去形過去分詞形現在分詞形
playplayedplayedplaying
「play」の活用

ルールとしては、過去形・過去分詞なら「ed」、現在分詞なら「ing」を語尾に付けるだけでOKです。

規則動詞の活用形ルール

  • 過去形・過去分詞形
    「ed」を付ける
  • 現在分詞系
    「ing」を付ける

こうした規則的な変化をする動詞(規則動詞)は覚えるのが簡単ですね。

活用が不規則・バラバラなもの(不規則動詞)

一方、同じ一般動詞でも、不規則に活用するものもあります。

たとえば「go(~へ行く)」ですが、こちらのように活用するんです。

原形過去形過去分詞形現在分詞形
gowentgonegoing
「go」の活用

な、なんか「go」のカケラもないやつも混ざってますね(笑)

このように「規則動詞」のパターンどおりに変化しない動詞たちは「不規則動詞」と呼ばれています。

ちなみに「be動詞(am, are, is)」はかなり変則的に変化するので、代表的な「不規則動詞」です。

原形過去形過去分詞形現在分詞形
be(現在形が am, are, is)was, werebeenbeing
「be動詞」の活用

「過去形」と「過去分詞形」は不規則動詞では変な形(?)になりますが、「現在分詞形」は規則動詞 / 不規則動詞を問わず「~ing」という形になりますよ。

不規則動詞についてはこちらにさらに詳しく書いていますのでご覧ください。

動詞の「4種類の活用形」の使い方

では、動詞の「4種類の活用形」を具体的にどういうときに使うのかについて、詳しく紹介していきます。

動詞の「原形」の使い方

まずは動詞の「原形」です。

動詞の「原形」は、以下の4つの場合に使います。

それぞれ順番に説明していきますね。

命令文

動詞の原形を使う場面として1つ目に紹介するのは命令文です。

命令文とは、以下のようなことを言いたいときの表現ですよ。

命令文とは?

  • ~しろ
  • ~しなさい
  • ~してください

主語を省略して、いきなり「動詞の原形」で文を始めると「命令文」になりますよ。

Stand up !
(立ってくれ!)

文頭や文末に「please」を付けると、「どうぞ~してください」という柔らかいニュアンスの命令文にできますよ。

Please sit down.
(どうぞ、座ってください)

ちなみに「please」をつければすべて丁寧になるわけではないので注意が必要です。

助動詞

動詞の原形を使う2つ目の場面は「will(~だろう)」や「can(~できる)」といった助動詞といっしょに使うときです。

She will pass the exam.
(彼女は試験に受かるだろう)

動詞は助動詞の後ろに来ると決まっていますが、そのときに必ず原形になります。

基本的な助動詞には、以下のようなものがありますよ。

助動詞の例

  • will(~だろう)
  • can(~できる)
  • may(~してもよい)
  • must(~しなければならない)
  • should(~すべきだ)

助動詞と一緒に使う場合、過去の話でも「原形」です。

He said he could eat raw carrots.
(彼は生のニンジンが食べられると言ってた)

ちなみに「否定」のときに使う「don't」も実は助動詞なんです!

I don't know.
(わかりません)

なので、後ろにくる動詞は原形になっていますね!

助動詞の基本5つについてはこちらにまとめています。

不定詞

動詞の原形を使う場面には「不定詞」という表現でも該当します。

不定詞とは?
「to」と「動詞の原形」をくっつける表現

「to + 動詞の原形」という形を取ることで動詞を「名詞化」が可能です。

たとえば、「to play the piano」のようにすると「ピアノを弾くこと」という意味になります。

To play the piano is my hobby.
(ピアノを弾くことが趣味です)

「~するために」という意味にもできますよ。

I study French hard to go to France.
(ボクはフランスに行くためにフランス語を一生懸命勉強しています)

不定詞についてはこちらもどうぞ。

主語が「私」「あなた」「複数」の時の現在形(一般動詞)

そして、動詞の原形を使う場面として最後に紹介するのは「現在形」です。

はい、お待たせしました。ここで登場します(笑)。

主語が「私( I )」「あなた(you)」「複数」のとき、「一般動詞」を現在形で使いたい場合は原形をそのまま使ってください。

I love you.
(愛してるよ)

「be動詞」のときは原形である「be」とは形が違うのでご注意を。

主語に合わせて「am, are, is」のどれかになりますよ

You are so cool.
(あんた、超イケてる)

では、「私・あなた」以外の主語で「一般動詞」を使いたい場合はどうなるでしょうか?

「彼(he)」や「彼女(she)」などが主語の場合は、原形に「三単現の『 S 』」をつけた形が「現在形」となるんです。

She takes a walk with her dog every morning.
(彼女は毎朝犬を連れて散歩している)

んー、ちょっとややこしいですよね。以下の関連記事もどうぞ!

「過去形」の使い方

お次は「過去形」の使い方です。

「過去形」は、過去の話をするときに使ってください。

動詞の過去形を使う場面

過去の話をするときのみ!

I finished reading the book this morning.
(私は今朝その本を読み終えました

はい、以上です!

めちゃくちゃシンプルですね。

「過去分詞形」の使い方

続いては「過去分詞形」の使い方を見てみましょう。

「過去分詞形」は以下の3つの場合に使いますよ。

動詞の過去分詞形を使う場面

  1. 完了形
  2. 受動態
  3. 分詞修飾

それぞれ順番に紹介していきますね。

完了形

「過去分詞形」を使うひとつ目の場面は「完了形」です。

完了形は「have + 過去分詞形」という形で「~したことがある」や「(すでに)~してしまった」という意味を出せる表現ですよ。

I have been to Tokyo.
(私は東京に行ったことがあります)

「have / has」を使うと「現在完了形」、「had」を使うと「過去完了形」になりますよ。

受動態

「過去分詞形」を使う2つ目の場面は「受動態」です。

受動態は「~される」という受け身のニュアンスを出せる表現で「be動詞 + 過去分詞」という形で作りますよ。

I was caught by the monster.
(ボク、モンスターに捕まえられた)

※ ちなみにこれ、オンラインゲームの話ですね(笑)。

受動態(受身形)については下記をどうぞ!

分詞修飾

「過去分詞形」を使う場面で最後に紹介するのは「分詞修飾」です。

分詞修飾は次の「caught」の部分のことですよ。

Rescue the wolf caught by the monster !
(モンスターに捕まえられたオオカミを助けろー!)

「catch(捕まえる)」を過去分詞の「caught(捕まえられる)」にすることで「wolf(オオカミ)」という名詞を修飾しています。

本来は動詞は他の言葉を修飾できないのですが「過去分詞」の形にすると修飾できちゃうんです!

これが「分詞修飾」と呼ばれる使い方ですよ。

名詞を修飾できるので、「分詞」は「形容詞」の役割を果たしています!

過去分詞についてはこちらの記事をご参考に。

「現在分詞形」の使い方

最後は「現在分詞形」の使い方を紹介します。

「現在分詞形」は規則動詞 / 不規則動詞を問わず「~ing」という形だと覚えてくださいね。

以下の3種類の場合に「現在分詞形」は使えますよ。

動詞の現在分詞形を使う場面

  1. 進行形
  2. 動名詞
  3. 分詞修飾

それぞれ順番に説明していきますね。

進行形

現在分詞形を使う場面として、最初に紹介するのは進行形です。

進行形とは「be動詞 + 現在分詞形」という形で、「~している」という意味にする形のこと。

She is watching YouTube videos now.
(彼女は今ユーチューブを観ている)

ちなみに「be動詞」が過去形になると「過去進行形(~していた)」になりますよ。

現在進行形に関しては、こちらもどうぞ。

動名詞

現在分詞形を使う2つ目の場面は動名詞です。

動詞を「〜ing」の形、つまり「現在分詞形」すると「動名詞」という表現として使えます。

動名詞は「~すること」というフレーズを作る表現です。

Watching YouTube videos is very fun for me.
(ユーチューブを観ることはめちゃくちゃ楽しい)

「原形」のところで紹介した「不定詞(to~)」とほぼ同じことができますよ!

動名詞について詳しくはこちらの記事を。

分詞修飾

現在分詞形を使う場面として最後に紹介するのは分詞修飾です。

過去分詞形と同じく、現在分詞形も「分詞修飾」をすることができます

Wow! Look at the running wolf from the monster.
(わぉ! モンスターから逃げているあのオオカミを見て!)

この場合、「running(走っている)」という現在分詞が「wolf(オオカミ)」という名詞を修飾している形です。

現在分詞についてはこちらをどうぞ。

まとめ

さて、今回は動詞の4種類の活用形について紹介しました。

まとめるとこのようになります。

  • 動詞の活用形とは?
    「原形」「過去形」「過去分詞形」「現在分詞形」の4種類
  • 動詞の原形
    「命令文」「助動詞」「不定詞(to~)」「主語が「私」「あなた」「複数」の時の現在形」のときに使う
  • 動詞の過去形
    「過去の話」のときのみ使う
  • 動詞の過去分詞形
    「完了形」「受動態」「分詞修飾」に使う
  • 動詞の現在分詞形
    「進行形」「動名詞」「分詞修飾」に使う

複雑に見えますが、1つ1つ理解していけば大丈夫ですよ♪

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中村サッシ
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塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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