[レビュー] Englyは英語を勉強する人専用のSNS? 実際に使ってみてわかったメリット・デメリットとは?

[レビュー] スマホアプリ「Engly」
ヨス

執筆者

アメリカ留学で言語に興味を持ち、日本語教師の資格をとる。メディアなど掲載多数。著書は2冊。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。→ ヨスについてはこちら

今回は、英語力をアップさせるために使えるアプリ「Engly(イングリー)」を紹介します。

アプリ「Engly(イングリー)」
アプリ「Engly(イングリー)」

簡単に言うと「英語の学習者のためのSNS」です。

これだけでは意味がわからないですよね。今回は「Engly」のメリット、デメリット、そしてEnglyがオススメな人はどんな人かを詳しく分析します!

Englyを使えば英語力を上げるために必須であるアウトプットが自由にできますよ。

無料アプリ「Engly」とは?

「Engly」とは、スマホで使うアプリです。iPhone用とAndroid用のどちらも無料で使えます。

Engly(イングリー)のアイコン
Engly(イングリー)のアイコン

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日本人同士で英語で交流できるSNS

「Engly」はひと言で言うと、「SNS」アプリです。

TwitterやFacebookのようなコミュニケーション用アプリと言えばわかりやすいでしょうか。

「Engly」のタイムライン
「Engly」のタイムライン

ただ、ほかのSNSと違うのは、「英語を勉強する人用のSNSである」という点です。

つまり、Englyを使っている人はほとんどが英語学習者で、英語の勉強のために英語で投稿するという特徴があります。

基本的には、他の人の投稿を読んで、それにコメントや「いいね」をしたり、自分の投稿をしたりします。

Englyでできること

「Engly」でできることは、ほかのSNSとまったく同じです。

英語で投稿する

次の画像のように「自分が思ったこと」や「日記」などを英語で投稿します。

「Engly」の投稿画面
「Engly」の投稿画面

文章だけでなく画像も投稿することができます

もちろん、日本語でも投稿できますが、それは「Engly」を使う意味がないので、やめておきましょう。

ポイントなのは、Englyが「英語をアウトプットする場所」として特化していることです。

どんどん、好き勝手に英語を入力しましょう。

他人の投稿を読む

自分が投稿するだけでなく、他人の投稿を読むことももちろんできます。

Englyで見かけた誰かの投稿
Englyで見かけた誰かの投稿

たくさんの人が、各自の英語の勉強のために英語でアウトプットしているわけですね。

それを読むことで、「こんな表現をすればいいのか!」と勉強になります。

コミュニケーションをとる

ほかのSNSと同じく、ほかの人とコミュニケーションがとれます。

可能なアクション

  • 「いいね」をする
  • コメントを書く
  • フォローする
  • 相互にフォローしている人=友達になっている人にDM(ダイレクトメッセージ)を送る

他人の投稿にコメントをすることで、コミュニケーション英語が練習できるというわけですね。

どんどん交流するのをオススメします。

英語の勉強をする

そして、Englyだけにあって、ほかのSNSにはない機能が、「覚え帳」です。

「覚える」をタップした単語は「覚え帳」で見られる
「覚える」をタップした単語は「覚え帳」で見られる

あくまで目的は「英語の勉強」のためのSNSなので、単語を覚えるための機能が備わっているんです。

こちらは後述しています

英語について質問する

さらに、「質問」コーナーもあり、日本語で自由に「英語について」の質問ができます

英語について質問する(日本語で)
英語について質問する(日本語で)

気になったことを気軽に聞ける場所があるのはいいですよね!

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Englyのオススメの使い方

Englyの有益でオススメの使い方があるのでいくつか紹介しますね。

匿名で使う

わたしはEnglyを匿名で使うことをオススメしています

本名を出したり顔写真を出して使うのもいいのですが、「英語が苦手」ということをアピールしているみたいで恥ずかしいと思う人も多いのではないでしょうか?

そこで匿名にすることで、堂々と下手な英語を使いまくれます

「英文を書くことに慣れる」にはとにかくアウトプットすることが大切なので、「恥ずかしい」とか言っている場合ではないのです!

積極的にからむ

そして、知らない人に積極的にからむことをオススメします。

SNSの醍醐味は、言うまでもなくコミュニケーションでしょう。

そもそも、英語というものは、勉強道具ではなく、コミュニケーションツールなのです。

英語をはじめとする「言語」というものは、コミュニケーションを取るために存在するという意味です!

Engly 」を使うことで、英語を使う目的が「勉強コミュニケーション」になるので、英語の本来の存在意義と一致するんですね。

しかも、このアプリを使っている人はみんな「英語の学習者」なのです。

自分が英語の勉強をしていることを英語で書いていると、励まされることもあり、モチベーションもアップすると思います。

日本語で言いたいことを英語にする

コミュニケーションというのは、自分が言いたいことを相手に伝えることです。

そのため、「本当に言いたいこと」を辞書を使って、英語にしましょう

自分でちゃんと考えるというプロセスが、覚えるためには重要です。

教科書に載っている表現をいやいや覚えるのではなく、「自分が伝えたい」と思ったフレーズをちゃんと調べてそれを英語にする。

この過程があるだけで、覚えられる率が一気に上がるでしょう。

Engly はそういう意味ではピッタリのアプリですね!

オンライン英会話の復習として使う

個人的には、オンライン英会話と併用して使うことをおすすめします。

オンライン英会話で先生から教えてもらった新しいフレーズや単語を、あえてEnglyの投稿で使うのです。

「自分で使う」という機会を無理やりでも作れば、きっと覚えられる確率が上がります。

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Englyのメリット

では、Englyを使ってみて気づいた、Englyのメリットから紹介します。

個人情報を登録しなくても使える

まず、びっくりしたのが、個人情報を登録しなくても使えることです。

ほかのSNSだと、最低でもメールアドレスや電話番号の登録が必要ですよね? ところが、Englyではメールアドレスですら登録不要なのです。

そういう意味では、個人と投稿が結びつかないため、暴力的なコメントがあっても本人を突き止められないかもしれません。

ただ、その人を見られなくする「ブロック」や、「違反を報告」もできるため、粘着質のある人の存在を消すことはできます。

「ブロック」や「違反を報告」もできる
「ブロック」や「違反を報告」もできる

ただ、英語学習という目的のためのSNSなので、変な人がわいてくる可能性はほかのSNSに比べ圧倒的に低いと言えるでしょう。

好きなときに英語でアウトプットできる

そして、Englyの大きなメリットは「好きなときに英語でアウトプットができること」です。

当たり前ですが、英語を使ってこそ英語を操れるようになります。

それがわかっていても、リアルの友達(日本人)同士で「勉強のために英語でメッセージを送り合う」とか、難易度高くないですか?(笑)

匿名でやりとりするのがイイ

先述しましたが、「匿名」で登録し、知らない人同士で英語でコミュニケーションを取れるのがいいんです。

「Engly」のタイムライン
「Engly」のタイムライン

どんな英語のミスをしても恥ずかしくありません。 Engly を使っている人は、英語を使いたいと思っている人ばかりですし。

SNSなのでどこででも使える

Englyはスマホアプリなので、スマホを禁止されている場所以外ならどこででも使えます。

電車のなかや、駅のホーム、スーパーのレジで待っているとき、待ち合わせで待っているときのようなスキマ時間に英語を練習できます

ついついInstagramやTwitterを開きたくなりますが、そこをあえてEnglyを使うようにしましょう。

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コミュニケーションなので本当に使いたい言葉を学べる

EnglyはSNSです。そしてSNSの本質はコミュニケーションですよね?

実はこれは、「言語」の本質とまったく同じです。英語だけではなく、「言語」というものは、他人とコミュニケーションを取るために作られました

英語の目的はコミュニケーションの手段である

それなのに、日本では英語の目的が「テストでいい点を取るため」になっていますよね?

そのため、学校の勉強で学ぶ英語は難しいし、人によっては面白くありません。

英語が話せない人が日本に多い理由の1つでもあります。

もう一度言います。英語の目的はコミュニケーションをとるための手段です。

コミュニケーションは本質的に楽しい

でも、コミュニケーションをするために学ぶ英語は、楽しいんですよね。

学校で学ぶ英語は、教科書に出てきた表現を、こちらの意思とは無関係に学びます。

べつに「practical(実践的な)」とか「tragedy(悲劇)」みたいな単語を覚えたくて覚えているわけではありません。

でも、コミュニケーションが目的になると、「自分が使いたいフレーズ」を自分で調べて使います。

能動的にやることって楽しいんですよね! だからこそ Engly を使って楽しむだけでも英語力が身につきやすくなります。

いろいろなフレーズを学べるページがある

「Engly」にはいろいろなフレーズを学べるページ「英語ハンドブック」があります。

フレーズを学べるページがある
フレーズを学べるページがある

この例だと「自己紹介」のページにある「May I ask your name?(名前を聞いてもいいですか?)」というフレーズについての投稿です。

いろんなフレーズがジャンル別に用意されている

Englyの画面の下の端にある「メニューアイコン」の、左から2番目の「辞書」のアイコンから行けますよ。

ここをタップすると、知りたいフレーズをジャンルから選べます。

「英語ハンドブック」にはいろんなジャンルのフレーズがある
「英語ハンドブック」にはいろんなジャンルのフレーズがある

学べるフレーズの例

  • 人気のフレーズ
  • 自己紹介
  • 挨拶
  • 日常
  • 感情表現
  • 感謝
  • 褒める
  • 応援・励ます
  • 謝る

たとえば、こちらは「応援・励ます」のところに入っている「Keep it up !(がんばって)」というフレーズです。

使えるフレーズがたくさん
使えるフレーズがたくさん

Englyでコメントするときに、実際に使えそうな実用性がありますよね!

ちなみに「Keep it up」はなにかを続けている人に対して「それ、がんばって続けてね!」みたいに使います。

「覚え帳」でまとめてチェックできる

「英語ハンドブック」のページでは、「いいね」や「コメント」のボタンの横に「覚える」というボタンがあります。

「覚える」のボタン
「覚える」のボタン

ここで「覚える」を押したフレーズは、「覚え帳」のところでまとめて見られます

「覚える」をタップした単語は「覚え帳」で見られる
「覚える」をタップした単語は「覚え帳」で見られる

「覚え帳」は、画面の下にある「本を開いたアイコン」で確認できますよ。

上の画像のように「もう覚えた」ボタンもあり、覚えたかのチェックもできます!

日常で使う言葉を使える

そして、Englyには日常で使う言葉を使えるというメリットもあります。

学校の宿題の例文で、「LOL」などは使えませんよね(笑)。

ほかにも「BTW」や「JK」みたいな略語なども使えません。

どうしても固い言葉ばかりを使うことになるのですが、Englyなら難しい文法を使いこなさなくてもいいため、使いたい言葉を使えます

ただし、覚えたからと言って、下品なスラングには注意しましょう。

使いたくなる気持ちもわかりますが、不快に思う人もいますので。

反応があるので楽しい

これはEnglyだけでなく、SNS全般に言えますが、「コメントしてもらえる」といった「反応があること」もメリットです。反応があると楽しいですよね。

ただし、フォローしてくれている人がいないと反応はありません

反応してもらうのを待つだけでなく、まずはこちらから「いいね」をしたり「コメント」をしたり、「フォロー」をして、つながりを増やしていきましょう。

わからない単語も「タップ」で調べられる

誰かの投稿のなかに、わからない単語があることもありますよね。

でも、 Engly なら、わからない単語の上でタップするだけで意味を調べられます

英語について質問する(日本語で)
わからない単語もタップで調べられる

しかも、「音声ボタン」で読み方もわかるし、「覚える」ボタンを押せば、先述した「覚え帳」に登録できるんです。

これは、「見ただけで忘れる」を多少防げますね。

もちろん、あとで本当の辞書を使ってちゃんと調べるのをオススメします。

Englyの辞書では、あくまで表面的な意味しか表示されないので。

参考: 紙の辞書・電子辞書の比較! どちらがいいの?

Englyのデメリット

続いて、Englyのデメリットも紹介します。

使われている英語が正しいかはわからない

まずは、ほかの人が使っている英語が正しいかどうかはわからないことです。

これは自分の英語力が低いと判別できないっ!

なぜかというと、まわりのユーザーもみんな、英語学習者である可能性が高いから。

ただ、それを言うと、ネイティブでも間違うこともあるし、英語を話す人がみんな英語が母国語であるとは言えません。

「英語でコミュニケーションがとれること」が実は一番大切です。

そういう意味では「みんなが使っている英語が間違っているかも?」というデメリットよりも、「英語でコミュニケーションをとる」という体験のもつメリットのほうが大きいです。

日本文化を引きずっていることも

お互いが日本人なので、日本文化を引きずってしまうこともあります。

たとえば「名前」の後ろに「-san(〜さん)」をつける……といったことです。こんな感じで。

Hello, Yos-san !
(こんにちは、ヨスさん!)

名前に「-san」は要らないですよー!

いや、わかるんですけど、英語としては不自然に感じてしまいます。

Englyがオススメな人

最後にEnglyがオススメな人はどんな人なのかを紹介しますね。

英語を「書く力」をつけたい人

まずは、英語を「書く力」をつけたい人です。

Engly上で英語を毎日書いていれば、間違いなくライティングスキルは上がります

ぜひ、毎日Englyで投稿しましょう。

いろいろな英語表現を学びたい人

いろいろな英語表現を学びたい人にも Engly はもってこい。

英語の表現は、自分が「使いたい」と思ったときが一番覚えられるタイミングだからです。

何度も言っていますが、英語は「コミュニケーションをとるための道具」なんですよね。

つまり、「コミュニケーションをする」という目的のために、「知りたい!」という欲望が生じてこそ覚えるのです。

英語を生活に取り入れたい人

英語を生活のなかに取り入れたい人にも最適なのが Engly です。

こんなに気軽に、楽しく、自分のペースでストレスなく英語を使えるアプリはありません。

対面して話しているのではないため、考える時間もじっくり取れます

その「考える時間」が大切で、使えば使うほど慣れていき、時間もかからなくなります。

英語を勉強している仲間がほしい人

同じ「英語を勉強している人」が集まるSNSなので、英語で勉強をしている仲間がほしい人にも向いています。

ただし、ほかのSNSのようなハッシュタグ機能は今のところないので、同じ趣味の人を探すのは難しそうです。

これは今後、改善される可能性はあるので期待です。

オンライン英会話をやっている人

先述しましたが、個人的にはオンライン英会話をやっている人の「復習+学んだフレーズの定着用」に使うのをオススメします。

英語に触れる機会として確実に役に立ってくれますし、 Engly はかなりおすすめです。

まとめ

さて、今回はアプリ「Engly」を紹介しました。

実は最初は、「みんな英語の学習者なんでしょ?」とわたしも思いました。

でも、上手に文章を組み立てている人もたくさんいます。こんなアプリを使おうと思っている人なので、英語が好きな人が多いのは間違いないでしょう。

とりあえず無料だし、有益なアプリなので、ぜひ使ってみてくださいね。

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海外留学で英語で学ぼう!

カナダ留学コンパス

なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

だったら、「英語勉強アプリのカテゴリ」を要チェックだね♪

英語が苦手なあの人に教えてあげよう♪
ABOUT US
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ヨス
アメリカ留学で言語に興味を持ち日本語教師に。その後、自分が「音声学」に猛烈に惹かれることに気づく。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。>>ヨスについて詳しくはこちら
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