英会話の先生が日本人であるメリット・デメリット

ヨス

執筆者

アメリカ留学で言語に興味を持ち、日本語教師の資格をとる。メディアなど掲載多数。著書は2冊。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。→ ヨスについてはこちら

英会話の先生と言えば、アメリカ人やイギリス人のような、「英語のネイティブスピーカー」というのが一般的です。

それでも日本人の先生があえている場合があります(オンライン英会話「スモールワールド」など)。

そういうのを見たときに「日本人の先生ってどうなの?」と思うかもしれません。

そこで今回は、英会話の先生が日本人であることのメリット、デメリットについてまとめます。

英会話の先生が日本人であるメリット

多くの英会話スクールや、オンライン英会話のレッスンだと、英語のネイティブの先生が教える場合がほとんどです。

もちろん、ネイテイブの先生から教わることは大切ですが、わたしは日本人の先生から学ぶことによる「メリット」もあると考えています。

ということで、日本人が先生であるメリットから紹介します。

授業前のストレスが軽減

まず、相手が日本人だと「いざとなれば日本語で説明できる」という安心感が違います。

英語を話す以前の話で、日本人以外と話したことがない人がネイティブと話をするのは緊張するはずです。

だって、「ちゃんと話せなかったらどうしよう……」って思っちゃいますからね。

ヨス

でも、いざとなれば日本語が伝えられると「わかっている」ことが大事なんですよね。

ぶっちゃけ、最初からネイティブの先生でも大丈夫なんですが、先生が日本人だというだけで、初心者は不要なストレスを避けることができます

同じバックグラウンドを持っている

そして、同じバックグラウンドを持っていること。

つまり、共通で認識している知識がじゅうぶんあるので、会話のネタに困らないということ。

たとえば『サザエさん』とか『ドラえもん』みたいな日本人なら誰しも知っているアニメですら海外の方は知りません。

オオカミ

What's SAZAE-SAN ?
(サザエさんってなに?)

ましてや日本人の芸能人なんて、誰一人知らないことでしょう。

会話の中で「何の話をしようとしているのか」が伝わりやすいので、「こう言ったほうが伝わる」という具体的なアドバイスももらいやすいんですね。

英語習得の過程を乗り越えた先輩である

そして、英語の話せる日本人というのは、英語習得の先輩であることです(海外育ちの方はべつですが)。

なにが良いかというと、日本人にとって英語の難しいところを熟知しているということ。

「こういうところが日本人は間違いやすい」ということがあらかじめわかっているので、指摘もしてもらえるはずですね。

ヨス

これはもちろん、日本語を勉強した英語圏の先生でも同じです。

海外の話を聞ける

先生にもよりますが、多くの方は海外の経験があることが多いです。

そうなると、その先生は日本人が海外で生活をしてきたという「サンプル」でもあるわけです。

自分が行きたい国と同じところに住んだ経験がある先生なら、日本人がその国で住むときに知っておくべき情報などをもらいやすくなります。

「知らない知識を会話で得る」というのは自然なコミュニケーションなので、英語の勉強をしながら「知りたい情報」をゲットできることになるんですね。

ヨス

授業にも身が入りそうですね!


英会話の先生が日本人であるデメリット

お次は日本人の先生から英語を学ぶデメリットです。

日本語に頼ってしまう

まず、メリットにもあった「日本語が使えるので精神的負担が少ない」の裏側にあたる「日本語に頼ってしまう」というデメリットです。

これはその生徒側の意識に委ねられるのですが、「英語しか話さない」という意志を強く持ってほしいです。それができない方は外国人の先生にしましょう

日本人の先生のメリットは、あくまで「いざとなれば日本語で話せる!」という
安心感です。

なるべく、本当に日本語で話してしまうのはやめましょう。

日本人同士なのに恥ずかしい

もしかすると日本人同士で、本来は日本語で通じるのに英語で話すということに抵抗がある方がいるかもしれません。

そういう「恥ずかしい」という気持ちもある意味デメリットと言えるかも知れませんが、大丈夫です。

先生は日本人と英語で話すのにも慣れてますし、オンライン英会話なら1対1なので、英語を聞いて笑うクラスメートもいませんので!

下手な発音でも通じてしまう

そして、日本人の先生は日本人の失敗しやすい発音を知っています。

たとえば「LとRの発音の違い」のようなものです。

これは日本人の間違いやすい英語を知らない英語圏の人が聞いても絶対にわかってもらえません。

英語圏の人には発音が悪いと通じないことも
英語圏の人には発音が悪いと通じないことも

でも、日本人の先生なら、自分も苦労したことのあることなので、「発音が悪くても簡単にわかってしまう」んですね。

レッスンのときに「発音を練習しているので、おかしかったら教えてほしい!」のように希望を伝えるのも大事だと思います。

本当のネイティブではない

そして最後のデメリットはもちろん、本当のネイティブではないということです(もちろん、英語圏で子どもの頃から住んでいる方などはべつです)。

ただ、これはフィリピン人の先生も同じなのですが、仮に「英語のなまり」が多少あったとしても、初心者にはそこまで重要ではありませんカタカナ英語だと論外ですが)。

そんなことよりも、英語に触れ、英語を練習し続けることが必要なので、得られるメリットの方が大きい場合は日本人の先生で問題ありません。

ヨス

もし気になるのでしたら、ある程度英語が話せるようになったときに外国人の先生にすればいいだけですね。

オンライン英会話なら先生を変えるのも気兼ねなくできますし。


まとめ

今回は、英会話で日本人の先生に学ぶメリット、デメリットについてまとめてみました。

あたりまえですが、その人によってどちらがよいかは違います。

オンライン英会話なら無料で試せますので、ぜひやってみてください。

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アメリカ留学で言語に興味を持ち日本語教師に。その後、自分が「音声学」に猛烈に惹かれることに気づく。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。>>ヨスについて詳しくはこちら
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