こんにちは、英語の文法マニアのサッシです。
数ある英語の品詞の中で、最も重要な品詞である「動詞」。
日本語にも動詞はありますが、意識していないためよくわかりませんよね。
例をいくつか挙げると、英語の動詞は「love(愛する)」「run(走る)」「walk(歩く)」「play(遊ぶ)」などです。
今回は英語の主役とも言える「動詞」の種類や活用、「 s 」が付く場合から基本動詞の一覧までわかりやすく紹介します。
動詞について
まず「動詞とは何か?」をかんたんに見てみましょう。
動詞とは?
動詞は10種類ある英語の品詞の中の1つです。
動詞は動作や状態を表す品詞
動詞は簡単にまとめると次のように言えます。
動詞とは?
動作や状態を表す品詞
「動詞」の「動」は「動く」という意味なのでそのまんまですが。
動詞と言えば、例えばこういうものがありますよね。
動詞の例
- walk(歩く)
- eat(食べる)
- run(走る)
動詞は絶対に省略できない
「動詞」の意味自体は、日本語と変わりはありません。ただ、日本語と英語で、「動詞」の扱いに決定的な違いがあります。
それは動詞は絶対に省略できないということです!
英語の動詞
省略できない!
例えば、日本語だと「あ、そのボールこっち!」と言うことが出来ます。
動詞である「投げて」や「ちょうだい」が省略されているということですね!
「英語で動詞は省略できない」とは、どういう意味でしょうか?
Pass me the ball.
(ボールこっちにちょうだい)
この「pass(投げる・渡す)」は絶対に省略できず、「動詞」が必要なんです。
動詞は「絶対に省略できない、英語の中心となる品詞」と覚えておいてくださいね。
動詞を英語でなんて言う?
動詞を英語では「verb」と呼びます。
日本語 | 動詞 |
---|---|
英語 | verb |
発音記号 | və́ːrb |
辞書上での記号 | 「動」や「v.」 自動詞は「自」 他動詞は「他」 |
動詞の種類
続いて、動詞の種類を紹介しますね。
大きくわけてこちらの2種類の動詞が存在します。
1つずつ詳しく紹介しますね。
be動詞
「be動詞」は「ある・いる・~です」という意味で、以下のたった6単語しかない超レアな動詞です。
be動詞
- be
- am
- are
- is
- was
- were
be動詞についてはこちらにくわしくまとめています。
一般動詞
be動詞以外の「run(走る)」や「drink(飲む)」などのいわゆる普通の動詞は「一般動詞」と呼ばれます。
be動詞以外の動詞
一般動詞
この世の99%以上の英語の動詞は「一般動詞」です!
一般動詞をさらに分類することもでき、いくつかの分け方があるので、それも紹介しますね。
「動作動詞」と「状態動詞」
「一般動詞」には「動作動詞」と「状態動詞」という分け方もあります。
- 動作動詞
- 「jump(飛ぶ)」や「make(作る)」など、人の動きを表す動詞
- 状態動詞
- 「like(好き)」「become(~になる)」など、動作じゃなくて様子を表す動詞
英文法においては、「状態動詞は進行形(=『今まさに~している』という形)にできない」ということが大きな特徴なんですよ。
詳しくは動作動詞と状態動詞についてをご覧ください。
「自動詞」と「他動詞」
また「一般動詞」には「自動詞(用法)」と「他動詞(用法)」という分け方もあります。
例えば「drop(落ちる・落とす)」という動詞なら、2つの意味合い・用法があるんです。
「drop」の2つの意味
- 落ちる = 自動詞(自分がする動作)
- 落とす = 他動詞(他のものにする動作)
自動詞・他動詞に関しては、「英語の自動詞と他動詞って? その見分け方はどうやるの?」の記事で詳しくまとめているので読んでみてくださいね。
句動詞について
英語では2語以上からなる動詞「句動詞」がよく使われます。
句動詞とは、「動詞+前置詞」で成り立つフレーズのような動詞です。
たとえば、「起きる」なら「get up」、「乗る」なら「get on」のような表現が有名ですよね。
複数の語から作られますが、1つの動詞としてとらえましょう。
詳しくは句動詞についてをご覧ください。
動詞の活用(過去形や過去分詞)
では、次は動詞の活用についてのお話です。
活用の形は4つ(原形・過去形・過去分詞・現在分詞)
英語の「動詞」は、いつも同じ形で使うわけではありません。
なんと、必要に応じて違う形に変身するんです!
くわしくは、動詞の活用形についてをどうぞ。
「規則動詞」と「不規則動詞」
英語の動詞は全部で4つの活用形に変化するのですが、そのパターンはこちらの2つに分類されます。
動詞の活用の2パターン
- 活用が規則的なもの規則動詞
- 活用が不規則・バラバラなもの不規則動詞
くわしくは不規則動詞についてをご覧ください。
三単現の「 s 」について
さらに、動詞には「 s 」が付く場合があります。
「三単現(三人称・単数・現在)」という3つの条件がそろったとき、「動詞に『 s 』が付く!」というルールが発動されます。
3つの条件というのはこちらです。
- 主語が「三人称」
私・あなた以外 - 主語が「単数」
主語が複数形のときは除外 - 動詞の時制が「現在」
過去や未来は除外
これが、通称「三単現の『 s 』」と呼ばれるルールです。文章例はこちら。
三単現の動詞に付く「 s 」
- I like her.(ぼくは彼女が好きだ)
- She likes me.(彼女はぼくが好きです。)
なぜ「三単現の S」が必要なの?
そもそも三単現の「 s 」はなぜ必要なのでしょうか?
その理由についてまとめた記事はこちらです。
三単現の「 s 」が付いたときの表記ルール
三単現の「 s 」がついたときの表記ルールはこちらをご参考に!
三単現の「 s 」が付いたときの発音ルール
「 s 」が付いたときの発音のルールはこちらを。
英語の基本動詞一覧
最後に、英語でよく使われる「基本動詞」を紹介しますね。
日本語と同じく、英語も動詞は数限りなく存在します。
新しい動詞もどんどん増えていて、例えば最近では「google(グーグルで検索する=ググる)」みたいな表現もあるんですよ。
でも、論文や詩的表現ならともかく、日常会話で使われる動詞は実はそんなに多くありません。
5つの超基本動詞
まず、以下の5つの単語が「これさえ覚えておけば話せる!」くらいの位置づけとして有名な超基本動詞です。
5つの超基本動詞
- get
- have
- give
- take
- make
中学校で習う基本動詞
他に、以下のような言葉が「基本動詞」と言える単語たちですね。
そのほか基本動詞
- be(am, are, is)
- go
- come
- have
- eat
- put
- keep
- speak
- feel
- think
- see
- hear
- want
どれも中学校1年生レベルの単語なので、見覚えのあるものばかりではないでしょうか?
いきなり多くの動詞を覚えても絶対に使いこなせないので、まずは基本の動詞を少しずつ使えるようにしていくのが英語上達のコツですよ。