2025年、4月20日(日曜日)はイースターです。
今回は、イースターってどんな日で、なぜ「卵」と「うさぎ」がシンボルなのか?という話です。
さらには、アメリカではどのようにイースター(Easter)を楽しむのか紹介しますね!
目次
イースターはどんな日?
日本では、イースターは、あまりピンとくる行事ではありませんよね? でもアメリカでは……というかキリスト教圏では大切な日です。
イースターは、キリスト教の行事で「復活祭」とも呼ばれます。
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教においてもっとも重要な祭
復活祭 - Wikipedia
「キリスト教においてもっとも重要な祭」なんです。
何も知らないと、「クリスマスが一番重要」と思いがちですが、イースターの方が重要なんですね。
イースターっていつ?
では、イースターは毎年いつなのでしょうか?
イースターは、じつはクリスマスやハロウィンのように毎年日程が固定された(日付が同じの)行事ではありません。
「春分の日(昼と夜の長さが等しくなる日)が終わって最初の満月の次の日曜日」がイースターになります。
ややこしい(笑)。
次はこちらの日がイースターとなります。
2025年のイースター
2025年4月20日(日曜)
イースターの前の金曜は「Good Friday(聖金曜日)」
イースター(復活祭)の前の金曜は「Good Friday(聖金曜日)」という日で祝日になる地域もあります。これは国や、州、学区によって違うそうですが。
どんな日かと言うとイースターの前には「レント(Lent: 四旬節)」という期間が40日間あります。
四旬節の最終日が「聖金曜日」の前日で、それが終わって、イースターを迎えるというわけです。
敬虔な信者さんなら、「四旬節」の間はお肉を食べなかったり、アルコールを飲まなかったり、自分の好きな何かを我慢したりするみたいです。
イースターの翌日も祝日のところも
イースターの翌日(月曜)も休みの国があるようです。アメリカやカナダでは休みではなく普通の日です。
イースター当日を「Easter Sunday」、翌日を「Easter Monday」とカレンダーに書かれていますが。
イースターのシンボル「卵」と「うさぎ」
イースターと言えば、実は「卵」と「うさぎ(イースターバニー)」がシンボルなんです。
上の写真はショッピングモールで見かけたイースターの展示ですが、うさぎと卵が見えますよね?
では、なぜ卵とうさぎなのでしょうか? アメリカ人の夫に聞いてみました。
ねえ、どうして、イースターと言えば、卵とうさぎなの?
卵は新しい生命がはじまることから、復活の象徴と言えばいいのかな……。
うん、なんとなくそれはイメージできる。でも、うさぎはなぜ? ただかわいいだけじゃないよね……さすがに。
うさぎは、赤ちゃんをたくさん産む動物なんだ。だから、子孫の繁栄とか、豊穣とか、そういう象徴になってるんだよ。
夫が言うには、イースターの時期は、動物の繁殖の時期であったり、植物が芽吹いたりする時期で、何もなかった冬の時代から、新しい命が誕生する季節。
イースターには、そういうイメージもあるそうです。
イースターは、キリスト教の大切な行事ですが、同時に春の到来を喜ぶお祭りとも言えそうです。
イースターには何をするの?
さて、イースターがキリスト教関係の行事ということですが、いったいアメリカではどんなことをするのでしょうか?
イースター向けの商品が並ぶ
まず、お店にはイースターグッズ(飾り物やキャンディなど)がたくさん並びます。
これはイースター当日だけではないですね。バレンタインデーが終わるとすぐにイースター用に変わります。
もちろんグッズの主役は、卵とうさぎたちです。
こんなふうに、お菓子が卵やうさぎの形をしていたり、パッケージに絵が描かれていたりします。ちなみに、アメリカではキャンディというと、チョコレートも含みます。
「イースター・バニー」のチョコレート
スーパーで非常によく見かけるのが「イースター・バニー(うさぎ)」のチョコレートです。
中は空洞になっているチョコです。
こちらのように小さいものから、かなり大きなものまでスーパーに並んでいますよ。
上の写真は有名な「Lindt(リンツ)」のものです。
こちらは「Dove」のチョコ。
卵のチョコ
うさぎだけでなく、卵のチョコもあります。
チョコの中が空洞になっていて、クリームが入っています。
下のチョコは、中に小さなおもちゃが入っていますよ。
さらには、ひよこのマシュマロも発見しました。
ひよこ は卵からかえるので、イースターにはモチーフとしてときどき見かけますね。
「エッグハント」用の商品
そして、かかせないのが「エッグハント(あとで紹介しています♪)」用の商品です。
まずは、エッグハント用の卵。プラスチックでできていて、中にお菓子を入れることができるようになっています。
そして、エッグハント用のカゴです。上の写真のようなバケツもあります。
ほかにもいろいろな種類がありますよ。
恒例イベント「エッグハント」
さらに「卵」つながりで、イースターに欠かせないイベントに「エッグハント(Egg hunt)」というものがあります。
一般的には、キャンディや小さなおもちゃ、シールなどを入れた卵型のプラスチックケースを隠しておき、それを探し出す遊びです。
上の写真はエッグハントに使ったりするキャンディ。イースター限定のパッケージや形があり、とてもかわいいです。
日本でいう「宝探し」のような感じですね。
お店では、拾った卵を入れるために使う、かわいいバスケットやバケツを売っているくらい、超定番のイベントです。
卵型のケースには、いろいろな大きさや形があり、中にはキャンディなどが入って売られています。
こちらは、私の娘が小さい頃にやったときの写真です。
小さい子どもばかりなので、「隠す」というよりは、目につくところに置いているようなものですが。
そして、なんと言ってもエッグハントをしたあとの戦利品チェックが楽しいんですよね(笑)。
もちろん子どもたちは大喜びですが、実は、イベントによっては、おとなも大喜びできるエッグハントもあるのです。
卵のケースの中には、お菓子ではなく、賞品の引換券が入っていたりすることもあるんです。
おとなもつい夢中になって探してしまう気持ちがわかると思います。
保育園などでイベントが催される
地域のコミュニティセンターや、小学校、保育園などでイースターの行事が行われます。
もちろん、さきほど紹介したエッグハントは大人気です。
ほかにもいろいろな催しをしています。
こんなクッキーに飾り付けをしたり……
人気のフェイスペインティングもあります。
ちなみに、イースター当日じゃない場合も多いですよ。
「イースターエッグ」を作る
イースターには、卵は欠かせないシンボルとあって、ゆで卵を作って、殻に色付けをした、「イースター・エッグ」を作ります。
お店で、色付けする(染める)キットも売られていますよ。
卵(殻のまま)に水で溶いた食紅で色付けするのが定番です!
マーブル模様に色付けできたり、熱で縮むテープを卵に巻き、お湯につけて密着させるような一風変わったものもあり……子どもたちも大喜びです。
私も、今年はちょっとキラキラになるようなキットを買ってきました。
キットの真ん中あたりにろうそくのような、クレヨンのような、白くて細長いものが見えるでしょうか?
これは、ろうでできたペンのようなもので、これで卵の殻に何か書いてから染めると、その部分だけ水がはじかれて色が染まらず、白く(殻の色)浮き上がるのです。
こちらが出来上がったもの。
家庭でする場合は、この本当のイースターエッグを使って、部屋のあちらこちらに隠したりすることもあるそうですよ!
まとめ
キリスト教最大のお祭りであるイースター。
ゆで卵を作って色付けをしたり、エッグハントをしたり……子どもだけが楽しむのかと思いきや、おとなも童心に帰れる遊びがいっぱいです。
我が家でも、イースター前日にゆで卵に色付けをし、その卵を使ってエッグハントをしたいと思っています!
日本では桜を見て春の訪れを楽しみますが、アメリカではこんなことをしてイースターを楽しんでいます。